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Love Mate〜恋のリハーサル〜

ミンク Windows95/98版 18禁 恋愛・アドベンチャー
一押し:片倉弥生
 ミンクのゲームは割とまめに購入しているのですが、今作は微熱情熱SPARK!の福永ユミさんが原画を担当されているということで、さらに興味を引かれて購入しました。

 主人公(名前変更可能)は、名門女子校の新任教師。赴任早々、教頭から直々に演劇部の顧問に任命されます。この学園の演劇部はかつて全国に名を轟かせた名門。ですが、現在とあるトラブルが元で部員が離れてゆき、現在部員は部長の青葉麻衣子一人の状態。しかも、2週間後の職員会議で廃部になる事がほぼ決まっているというありさま。しかし、主人公は麻衣子の演技を見、彼女の演劇にかける情熱と技術をこのまま無駄にしないために、演劇部を復活させる事を決意し、行動を開始したのでした。2週間後に行われる、演劇祭で成果を出せば廃部の件はなしにするとの約束を教頭と交わしますが、果たして部員は見つかるのでしょうか。また、演劇祭で「優勝」することができるのでしょうか。

 移動して女の子と会って会話するタイプのおなじみのシステムです。移動シーンは、部員が揃う以前の前半は手探りな部分もありますが、基本的に5ヶ所の行き先と共にヒロインのシンボルが表示され、どこを選んでも誰かにあえるという簡易なシステムです。会話シーンには一切選択はなく、ヒロインと会った回数で自動的に進行してきます。
 ゲーム期間は2週間ですが、平日は朝、昼休み、放課後の3パートにわかれていて、それぞれ移動シーンになります。移動は、ヒロイン達と会って会話しても、特殊なイベントが行わなければ、その時間帯は終わりません。それぞれの時間帯に行動可能回数が決まっていて、その回数の移動をこなせば、その時間帯は終了となります。一人のヒロインに1回会うと同じ時間帯の次の移動シーンでは、同じヒロインに会うことはできませんが、他のヒロインに会った後なら会う事が可能です。ややこしいですが、同じ時間帯にA,A,B,Bは無理ですが、A,B,A,Bという会い方なら可能ということです。もちろん、これをA,B,C,Dにするのもプレイヤーの自由です。日曜日は、1週間目は「特訓」と称してヒロインを呼び出せます。2週間目はデートでヒロインを呼び出せます。試してないのですが、2週間までに部員がそろわなかったり規定の自動イベントがこなせなかった場合はバッドエンドになるんじゃないかと思います。
 また、1日の終了時にちびキャラによる寸劇アニメーションが挿入されます。どの寸劇が出るかはランダムで、数が少ないので1プレイで同じモノが何度も出てくることがあるのがいまいちですね。

 そして、ヒロインが抱えていた問題を解決したり、解決するためにヒロインとHすることになります。このゲームでは、これを「お触りイベント」と呼んでいます。ここでは、カーソルを使ってヒロインの体の任意の場所をクリックする事で「触る」事ができます。シナリオが進行する箇所と進行しない箇所はカーソルの形で判断できますし、これが面倒だと思う人にはスキップモードも用意されています。また、一部の場所ではカーソルがハートマークになり、ここをクリックするとラブシステムが発動します。これは制限時間内にその箇所を「いじる」事でよりヒロインの「進展度」を上げる事ができます。「いじる」間は、マウス操作に合わせていじっている箇所がアニメーションし、状況に合わせてヒロインの表情が変化します。ここの表情の変化は原画、CGの美しさと相まって非常に扇情的です。

 原画、CGともに非常に美しいです。特に前述したHシーンでのヒロイン達の表情は艶っぽくて良いです。残念なのは、同じ構図のパターン違いばかりで、実質一人のヒロインに対して10枚強ずつしかCGがないことでしょう。いつもにもましてCGが目当てだったので、ちょっと悲しかったです。
 音声は、フルボイスではありませんが、演技、イメージ、音質ともに合格です。フルボイスじゃないおかげで、声が聞こえてきたら何かイベントが起こると予測できるのも親切です(笑)。
 システム的には、テキスト巻き戻しがないのが残念ですね。あと、「情報メモ」という機能でヒロインのプロフィール以外に現在の心情などを見る事が出来るのですが、これを呼び出すボタンが通常画面に用意されていないおかげで、結局全く使いませんでした。今、マニュアルを見返していて「そういえばそんな機能もあった」と思いだしてるくらいです。この辺を見せたかったのなら、もうちょっと操作しやすい場所にボタンを置くなどして欲しかったですね。

 シナリオは……主人公の性格がかなり癖があります。いわゆる熱血教師なんですが、基本的に演劇のことを知らず、しかも新任ということで言動に根拠がなく、理想論、一般論をもっともらしく並べ立てる事に終始してしまいます。また、そういう意見をすんなり受け入れ主人公を慕うようになるヒロイン達もちょっと薄っぺらいように思います。また、各ヒロインには2回Hシーンが用意されているのですが、どちらの段階も主人公とヒロインが相思相愛だから、というのではなく、ヒロインが主人公を好きだからして欲しい、という形になっています。主人公がヒロイン達と同じ学生であったなら気にならなかったのかもしれませんが、一応主人公は教師でヒロイン達のほとんどは学生なんですから、もうちょっとなにかあっても良さそうなものなんですが、主人公は求められたら相手の気持ちだけ考えてすぐに受け入れてしまいます。他にもこのゲームは固定イベント以外でのヒロインの横のつながりが薄く、まったく別々に進行していくのですが、その為か複数のヒロインと関係を持ってもなんの問題もなく進行してしまいます。そのまま最後まで進めても、主人公が選んだ一人と何事もなくハッピーエンドを迎えられます。この辺があまりにもおざなり過ぎるのではないかと思いました。ヒロイン達は充分可愛らしく描かれているんですが、とにかく主人公の言動が鼻につきました。

 1プレイの時間は、5〜6時間程度です。1プレイで2〜3人程度の同時攻略は楽々出来てしまいますので、総プレイ時間も10時間程度でしょうか。絵が気に入って、主人公はどうでも良いという人にはお薦め、かも知れません。

せんぱい

MOON Windows95/98・マッキントッシュ版 18禁 純愛学園AVG
一押し:茅ヶ崎百合亜
 「せんぱい」という言葉の響きにお姉さん属性が反応して購入に至りました。

 システムは一般的な物語中心の選択式アドベンチャーです。ゲーム中のセーブロードや、音声のオンオフなどは常に画面下部に表示されているボタンを操作する事で実現できます。この中にはCGモードのボタンなどもあって、ゲーム中に任意のタイミングでCGモードに入れるというちょっと面白いギミックがあります。ただ、逆にタイトル画面からはCGモードに直接入れないので、不便といえば不便です。音声のリピートボタンは便利なんですが。
 システム自体の動作は軽快で、いつでもセーブロードできます。セーブはファイル名を指定する形式なので、いくつでもセーブ可能です。ただ、メッセージスキップが未読、既読を判別しないので、繰り返しプレイする際は気をつける必要があります。このゲームの場合、選択肢で直後の流れが変わるというタイプなので今までと違う選択を選ぶ時のみスキップを止めるとすれば問題ないかと思います。

 絵は、他のブランドでも活躍していらっしゃる方が原画を担当しておられるだけに美しいです。塗りは頑張っているとは思いますが、背景はちょっと弱いですね。ともかく、ヒロイン達は充分奇麗です。
 音声も違和感なく、演技的に不満のある人はいませんでした。主人公の友人(男)にもちゃんと音声があるのはいいですね。
 音楽は、タイトル曲を含めて今をときめくI'veの制作なので、平均以上でまとまっています。

 そして、シナリオですが……設定では主人公は「女の子にもてたことのない」キャラのはずなのですが、冒頭からしてかなりヒロイン達に人気があります。しかも、メインヒロインである幼なじみの大原美菜子とは肉体関係なのです(笑)。学校の屋上で昼休みに1回(しかも直前にはペア(二つ合わせるとハートマークになる)の手作り弁当も頂いてます)、夜に美菜子のバイト(就職)先のファミレスで1回と、ゲーム初日に合わせて2回もHしてしまいます(笑)。「もてない」のは美菜子がべったりだったせいじゃないのかと疑ってしまいます(笑)。大体、そんな状況でありながら主人公はシナリオ中で美菜子との関係を「恋人」なのか「幼なじみの延長」なのかを自問します。この状態って「恋人」じゃなかったら「愛人」じゃないでしょうかね(笑)。
 まあ、この美菜子先輩は置いておくと、割と普通の短期決戦型恋愛物になります。バレンタインから始まって、卒業式で終わるという期間設定なので、それほど大きな起伏はありませんがそれなりに楽しめました。あくまで、美菜子先輩を置いておいて、ですが。
 ちなみに、純愛をうたっておきながら3P/4Pエンドがあるのは良くもあり悪くもありですね。決して、一対一のHが薄い訳じゃないのでことさらHシーンが強調されてみえます。
 一応、必須ルートには学園生活を描いたイベントもあるのですが、どうもそのへんの「コメディ」がどこかで見た/聞いた事のあるノリなのが鼻につきました。特に主人公の友人の口調なのですが……思い出しました。これは「うる星やつら」ですね。絵的にアニメ版の「パーマ」に似てるのも意識してるんでしょうか。
 あと、タイトルの「せんぱい」ですが、一応ヒロイン7人中4人が該当しますので、タイトルに偽りはないです。とはいえ、彼女たちが「せんぱい」である必然性は特に感じなかったのですけどね。

 1プレイの時間は6〜8時間程度です。一部のエンディングはちょっと見づらいですが、それほど難易度は高くないと思います。お薦めはやはり絵が気に入った人、でしょうか。タイトルに惹かれた人が満足できるような内容ならもっと広範囲の人にお薦めできるんですが……

夜想夢

Melody MER-011 Windows95/98版 18禁 ファンタジーアドベンチャー
一押し:綾瀬由貴子
 同社の「暗闇」と同じコンセプトのオムニバスストーリーということで、「暗闇」が好きだった私としてはかなり期待していた作品です。

 システムは、シンプルな物語中心の選択式アドベンチャーです。システム的には特筆すべき所はありません。シンプルながらも必要最低限の機能は揃っていて、動作も軽快です。

 すべての物語は夜の公園から始まります。ここでの選択で7人のヒロインのうちの一人に出会い、その時点でそのヒロインのシナリオがスタートします。その後は2択、3択をクリアしながら物語を進める事になります。この選択は比較的シビアで、間違えた選択をすると直後、もしくはしばらく後で「未完」という文字とともに物語が終わってしまいます。ただし、ほとんどの物語には「未完」のルートに進まないと見られないHシーンというのが存在しますので、すべてのCGを見る為にはすべての選択肢を選択してみる必要があります。
 オムニバスということで、7つの物語に対して6人の原画屋さんがいます。また、物語によって主人公の性格もずいぶん違っています。原画の時点で一切統一感がないので、特に違和感は感じませんが。

 CGは、原画屋さんが違っているぶんばらつきがあります。パッケージを担当されているお二方の絵は気に入ったのですが、それ以外にはちょっと辛いものもありました。背景は全編で共通ですし、塗りも大差ないのですが、やはり絵柄の違いは大きいです。
 音関係は、音声はありませんし、歌もありません。ですが、CD-DAで収録されたBGMは定評のあるぱんだ氏によるもので、出来が良いです。場面にあい、且つ自己主張しすぎない、でも単品で聞いても耐えうるという難しいハードルを越えていると思います。

 シナリオの方ですが、それぞれの物語がそれぞれ小粒です。内容はコメディタッチのものからファンタジー風のものなどある程度のバリエーションがあります。ただ、どのシナリオでも主人公は学生ということで「暗闇」程バリエーションは豊かではありません。オムニバスですから、それぞれの質にもばらつきがあります。素直に楽しめた話もありますが、設定は面白いのにシナリオが短いせいで説明不足になってしまっている話もあります。
 冒頭に書いたように私は「暗闇」の様なものを期待して買ってきた訳なんですが……正直、期待はずれでした。「暗闇」で嫌だった凄惨な描写はないものの、特徴であったシチュエーションを共有した別々の物語が進行するという部分がなくなってしまっています。このゲームの場合、確かに夜の公園から物語は始まりますが、シナリオ選択がミニアドベンチャーになっただけと取れます。その後は全く独立した物語になってしまいますし。

 1プレイの時間は2〜3時間程度です。お手軽に楽しめる作品ではありますが、ボリュームが足りないです。絵が気に入ればお薦め、と言いたいところですが、このゲームは絵も6通りありますから。気に入った絵があり、且つその設定が気に入ったならお薦め、といったところでしょうか。

まじかる☆アンティーク

リーフ Windows95/98版 18禁 骨董屋経営シミュレーション
一押し:スフィー
 WHITEALBUMから久しぶりのリーフ関西チームの新作です。とはいえ、今作は新人さんがメインで作っているようです。

 主人公健太郎(名前変更不可)は、国立大学の学生。7月を目前にしたある日、両親が書き置きを残して海外に長期旅行に出かけてしまう。その書き置きを見て、一人暮らしの大学生ライフを過ごせるかと思った健太郎だが、その手紙の最後には……「大学のほうには休学届けを出しておいたから、1年間店のほうを頼む」という無情な追伸があった。納得がいかない健太郎は大学に掛け合うも休学の取り下げは認められず、これからどうするかを思案しながら家路についた。
 そんなとき不意に空を見あげると、そこに何か光り輝くものを見付ける。どうもそれが自分に向かってきているような気がした健太郎はダッシュでその場から離れるが、なぜかそれは健太郎を追いかけてきて、次の瞬間健太郎はまばゆいばかりの光に包まれる。
 女の子の声に目が覚めるとそこは自分の部屋。夢だったのかと首をかしげるが、そこにいた小さな女の子を見て仰天。彼女は魔法世界グエンディーナからやってきたスフィー。彼女は、半年間の間魔法のない世界で見聞を広める為にやってきた魔法使い。紆余曲折あって、ともに過ごすことになった二人。骨董屋「五月雨堂」を切り盛りしながらの半年間。これからどんな出来事が待っているのでしょうか。

 上にあるように、ゲーム期間は7月1日から12月31日までの半年間です。
 ゲームは、1週間単位で進行します。土曜日に日曜から金曜までのスケジュールを立て、土曜日はスフィーと一緒に外出します。スケジュールは、店やスフィーのパラメタに合わせて接客、整頓、掃除と、それぞれを魔法で行うコマンド、後は自由行動と休息があります。接客、整頓、掃除のコマンドは成功度合によってパラメタの上昇度が変わります。この成功度合はスフィーの機嫌などのパラメタによって上下します。休息以外のメニューをこなすと体力が減少し、これが0になるとスフィーは行動不能になって翌日1日が潰れてしまいます。そればかりか、ゲーム中に3回スフィーをダウンさせてしまうとゲームオーバーになってしまいます。また、魔法によって仕事をするとパラメタの上昇率は高くなりますが、魔力を消費してしまいます。魔力は0になってもダウンしませんが土曜日にHONEY BEEに行かないと回復することができません。土曜日は、朝、昼、夕と3回の行動チャンスがあり、行動如何によってそれを2回分や3回分消費することもあります。基本的にはここでは商品の仕入れとスフィーのご機嫌取りを行います。
 店のパラメタはそれぞれ客足に影響します。整頓レベルが上昇すると店に置けるものの数が増えます。店のパラメタは何もしないと少しずつ減っていきます。評判度は、いいものを安く売ったり休日にビラ配りや雑誌広告を打つ事で増やすこともできます。
 商品は基本的に休日にフリーマーケットや骨董市、骨董祭で購入します。購入したばかりの骨董品は程度が低い事が多いので、それらは長瀬の店に持ち込んで修繕してもらう事によって程度の良い品物にすることができます。また、それぞれの商品には大きさが設定されており、店の整頓レベルが高くならないと置けないような物もあります。他にランダムで店に並ぶレアアンティークなども存在します。これらの物品の購入データは全て集計されており、タイトル画面からおまけを選ぶ事で今までどんな品物を集めたかを見ることができます。
 また、一月毎にどれだけの売り上げがあったか、何個の骨董品が売れたかなどの集計画面が挟まれます。さらにクリア後に総集計の画面もあり、これがランキング情報としてセーブされますので、目標を持ってプレイすることができます。
 さらに、スフィーはプレイ開始直後は○学生にしか見えない状態になっていますが、ゲームが進んで魔力が回復していくと少しずつ大きくなっていきます。彼女の場合、この成長度合によってエンディングが変化します。

 会話シーンは、平日のスケジュール消化中や休日に自動的に起こります。ここでは、画面下のメッセージウィンドウに台詞が表示され、ときどき2〜3択程度の選択をする事で物語が変化していきます。

 オープニングが非常に良い出来です。この手のゲームのオープニングというのは、ゲーム中の素材だけで作られている物が割と多いのですが、このゲームの場合ゲーム中の素材をそのまま使っている所の方が少ないくらいです。さらにテーマソングの「Little stone」と画面の同期が気持ちよく取られていて、何度でも飽きずに見られます。
 柔らかそうな、まるい感じの原画です。塗りは背景まで手を抜かず、しっかり描き込まれていてさすがの仕事です。所々に過去のリーフのゲームに登場したキャラらしき人物が描かれているのはご愛敬です。また、平日のスケジュール消化中の五月雨堂の店内の絵や店内をちょこまか動き回るスフィーのちびキャラもかなり細かく描き込まれています。他にも画面のフレーム関連や、ステータス画面でのスフィーのアニメーション等、あらが見当たらないといっても過言ではないくらいしっかり作られています。
 音楽もおなじみのリーフサウンドです。作品の雰囲気にあった明るい軽快な曲が多く、聞いていて心地よいです。オープニングテーマ曲およびエンディングテーマ曲の2曲の歌も、他の曲とギャップを感じさせずに雰囲気を盛り上げるのに一役買っています。

 システムも、既読メッセージのみのスキップ機能や、読み返し機能、その他効果のコントロールやマウス自動移動機能の設定など、充分な機能が用意されています。良かったのは、読み返し機能に順送りボタンがついていることでしょうか。読み返しが出来るゲームは最近かなり増えてきたのですが、基本的にこの機能は読み飛ばした所から現在の場所までを「読み返す」為の機能ですから逆順で戻れるだけでは不足なんですよね。ところが、これを実装しているゲームというのはほとんどありません。また、このゲームの場合シーンをまたいでも選択肢をまたいでも読み返しが効きます。逆に残念なのは、イベント回想モードがない事ですね。ヒロインが5人に対しセーブポイントが10個しかないんですから、これはぜひ欲しかった所です。あとは平日のスフィーのアニメーションのスキップもしくは自動高速モードが欲しかったですね。これがない為、2回目以降のプレイ中はずっと右ボタンを押し下げつづけないといけません。

 さて、シナリオの方ですが。日常の何でもないエピソードやコミカルなイベントで、キャラの魅力をきっちり描いています。シナリオの流れとしては「ゲーム」が間に挟まる為に点と点を結ぶような形になってしまっていますが、それぞれのイベントはちゃんとツボを押さえています。ただ、折角半年もゲーム期間があるのに、最後の1ヶ月で急展開してまとめているのがちょっと残念な所です。とはいえ、丁寧に描こうと思うと、スフィー以外のシナリオの場合お店の経営があやふやになりかねないので、今の状態がちょうどよいバランスなのでしょう。
 お店の経営のゲームバランスですが、なかなか楽しめます。私は試していませんが、聞く話に寄るとみどりシナリオ以外では店には全く構わずともクリアできるらしいのですが、真面目にプレイしようとするとあちらを立てればこちらが立たずという感じで、常に気を配らないと駄目です。といっても、前述したように特に制限がある訳ではないので、気楽に楽しめます。ただ、店頭に並ぶアイテムはランダム性が高いのですが、一部のイベントが発生するアイテムまでランダムというのは頂けません。私は一応全ヒロインのシナリオをクリアしましたが、エンディングで見られる巫女さん風の女の子が登場するイベントをいまだに見たことがありません。

 プレイ時間はスキップなしで6時間程度で、重複するメッセージを飛ばせば3時間程度でしょうか。プレイ時間の割に密度は濃く、これと言って駄目な点も見当たらない非常に優等生なゲームだと言えます。絵がちょっと癖がありますから、これさえ気にならなければプレイする価値はあるゲームだといえるでしょう。

母娘どんぶり

び〜にゃん BEE-0003 Windows95/98/2000版 18禁 エロドラマ
一押し:ともえ
 タイトルを見て、速攻でウェブサイトをチェックし、一瞬の内に購入予定に割り込んだ一本です(笑)。

 主人公、赤沢真太郎(名前変更不可)は10年くらい前から義母「静」とその連れ子の「ともえ」と暮らす学生。義理とはいえ、付き合いも長く非常に仲のいい親子だが、ふとした事がきっかけで母に兄妹で「性教育」を受けた事から、主人公は異性を強く意識するようになってしまう。幼なじみのまゆみや、ゲームセンターで顔なじみなったはるみ、その母親達を巻き込んで、主人公達はどうなってしまうのか。

 システムは選択肢でシナリオが分岐する物語主導型のアドベンチャーです。ダミーの選択肢がほとんどない、ツリー状に展開する物語となっています。既読の自動早送りや、クイックセーブ、クイックロード、フォントの選択など、便利な機能はちゃんとインプリメントされています。ただ、クイックロード、クイックセーブは、メッセージウィンドウに配置されているボタンでは操作できず、プルダウンメニューから選択しないといけない為、ほとんど使いませんでした。とはいえ、セーブは50ヶ所をサムネイルとシナリオタイトル付きで保存できますので、不便だとは思いませんでした。しかし、メッセージの読み返し機能がないのはちょっと残念です。後に書きますが、操作性がいまいち悪い部分があって、そこでメッセージを読まないままに送ってしまう事が何度かあったもので。
 気になったのは、シナリオファイルの切り替え時に妙に時間がかかる事です。メッセージスキップは軽快なんですが、これの為に引っかかりを感じてしまいます。また、この切り替えで固まっている間もクリックを要求するプロンプトは表示されっぱなしなので、ここでボタンをクリックしまくってしまい、直後のメッセージをスキップしてしまう事が多々ありました。
 面白いのは、隠語の呼称を自分で入力して決められる事でしょうか。各項目に対して一つずつなんで遊ぶことはできませんが、ゲーム中に出てくる伏せ字に辟易していた人はこの機能を活用してください。

 CGは、ちょっと癖がありますね。枚数はヒロイン6人に対して72枚と多くはありませんが、そのほとんどはHシーンのものです。塗りは平均水準はクリアできていると思います。
 音楽は、それなりの出来だと思うのですが、ところどころシーンと剥離している物が散見されました。特に激しいHシーンで流れるテンポの早い曲などは安っぽいAVを彷彿させます(苦笑)。

 主人公の義母、義妹、隣に住む幼なじみとその母親、担任の教師とその娘がターゲットの「エロドラマ」です。最近のこういうゲームの場合、主人公が能動的にヒロイン達を襲っていく事が多いのですが、このゲームの場合主人公はあくまで普通の学生で、相手が好きだからとか、相手に迫られたからとか、そういう割と普通のきっかけが元で話が進展していきます。主人公が普通な分、プレイヤーは彼に同化しやすいです。また、家族間のインモラルな展開がある訳ですが、だからといって陰鬱な雰囲気になっていくかというと、概ねそうではなく明るく進行していきます。
 だからといって、Hシーンが少ないかというとそうではなく、それなりの前振りを終えた後はHシーンの連続になります。残念なのは、シーンの数の割にCGが少ない為に同じCGが使いまわされている事でしょうか。Hシーンの描写や段階を経てエスカレートしていく様などは、うまく描かれていると思います。特に義妹のともえとの物語は、いきなり本番に直行しない所等に主人公とともえの葛藤が見られて上手いなあと思わされました。
 一部、ダークな展開をする部分もありましたが、それはそれで当人達は幸せにその後を暮らしていきそうなので、それほどイヤな感じは受けませんでした。

 音声はありませんので、1プレイの時間はそれほど長くありません。3、4時間程度でしょうか。密度やテンポも悪くなく、主人公や展開に嫌悪感もいだかずに楽しめました。定価が6800円と控えめな点も合わせて、シチュエーションに惹かれた人なら買って損はないといえるのではないでしょうか。ただし、パッケージ絵にもなっている義母と義妹の「母娘どんぶり」シーンはありません。コレだけがこのゲームの惜しい点といえましょう(笑)。

真・瑠璃色の雪〜ふりむけば隣りに〜

アイル Windows95/98/2000版 18禁 恋愛アドベンチャー
一押し:瑠璃
 PC-98のDOS用で発売されていた作品の大リニューアル移植版です。私は98DOS版をプレイしていないので比較は出来ませんが、新キャラが追加されたりというだけでなく、既存のキャラもデザインが変わったりシナリオが変わったりしているそうです。

 主人公真部博士(変更不可)は、幼い頃母をなくし、また数年前に父をなくした学生。しばらくはたった一人で広すぎる家に住んでいたのだが、思い立ち家を処分し、幼なじみの長輪陽子の親が所有するマンションに引っ越す。その部屋は幽霊が出るといういわくつきの部屋だが、科学部部長を務め、自分の目に見えないものを信じない科学信奉者の博士はそれを意に介さず、家賃の安さだけに目が眩み即刻契約したのだった。
 陽子とその兄の寿の手伝いの元に引っ越し作業は進行していく。しかし、ふとした事で博士の作った爆発物が点火〜爆発し、床に大穴を開けてしまう。そして、その穴の中に封印の施された古臭いツボを見付ける。気にせず封を解いた博士達は目の前が真っ白になる程の閃光に包まれる。そして少しして目を開けた時、目の前には見知らぬ女性がいたのだった。
 彼女は、自分の事を雪女といい、瑠璃と名乗った。陽子の強い薦めがあって記憶を失っている瑠璃と同居することになった博士。純粋な彼女と触れ合う事で博士の心は癒されるのか。そして、瑠璃の正体とは……

 場所移動マップとときどき現れる選択肢によって物語が分岐していくアドベンチャーです。場所に移動するごとに一定時間が経過し、ヒロイン達と遭遇してイベントが起こるとその内容如何でさらに時間が進みます。ヒロイン達の数の割にいける場所は多いのでちょっと難易度は高めですが、それは1回クリアした後に使えるようになるG.Navi機能でカバーされています。この機能をオンにするとマップにヒロイン達のアイコンが表示され、彼女たちがどこにいるのかが一目瞭然になります。また、ロックオン機能という便利機能もあります。これは「暇つぶし」による時間スキップを指定したヒロインがマップに登場した時点で自動的に中断する機能です。さらにヒント機能もあり、これをオンにしておくとシナリオに関る重要な選択時に「こたえ」という選択が追加され、コレを選ぶ事で正しい選択肢を知ることができるようになっています。これらの補助機能のおかげで、2回目以降のプレイは非常に快適です。
 また、通常のメッセージスキップや巻き戻し、聞き逃した音声をもう一度聞く機能なども完備されています。さらに、ボタンを押さなくてもシナリオが自動で進行していくモードや、カーソルの自動移動機能、音声やBGM、Hシーンの音声を選択してスイッチできる機能や、サブウィンドウの拡大、果ては「ヘア」の表示・非表示まで選択できます。アイルらしい、非常に親切なシステムです。セーブもコメント付きで200個もセーブできるようになっていますし、アイコンにはカーソルを合わせるだけでヘルプが表示されますし、まさに至れり尽くせりです。残念なのは、メッセージ巻き戻し機能に順送り機能がついていなかった事でしょうか。ヒロインの人数の関係でかなりの回数をプレイする事になる訳ですが、メッセージスキップが既読判別をしてくれないので、つい読んでいないメッセージを飛ばしてしまうのです。ですが、巻き戻したメッセージの順送り機能がない為に、飛ばしたメッセージを読み直すのが一苦労です。

 ゲーム期間は11月25日から翌年の1月上旬までです。12月24日までのシナリオ進行具合で、その後誰のシナリオに進むのかが選択できます。このゲームは進行が特殊で、基本的にヒロインのシナリオは二人分が1本の流れになっています。この為、ヒロイン毎の格差は少なく、且つ他にたくさんヒロインがいるのに横の繋がりが薄いという感覚を打ち消しています。

 CGは、立ちCGとイベントCGの格差が少なく、背景CGも丁寧に描かれていて好感がもてます。枚数も場面の差による重複などもありますが、ヒロイン一人につき20枚以上くらいは用意されていて、ヒロインの人数を考えるとかなりの枚数です。立ちCGも、表情の変化だけでなく一部のアクションも用意されていて使い方に違和感がないです。
 音楽は、シナリオに合わせてコミカルなシーンや緊迫したシーン、のんびりしたシーンなど、場面にそったものが使われています。本作はCD2枚組みで、2枚目のCDは音楽CDになっています。これをセットして置くとBGMをCD-DAで楽しむことができます。また、GS対応のMIDI音源を持っている人は、専用に作られたデータを楽しめます。そうでない人用にはGM対応のMIDIデータも用意されています。また、MIDIによる音楽演奏を選んでもCDをセットしておくとオープニングやエンディングの歌をCDから再生してくれるようになっています。歌を含めて最近大人気のI'veによる制作なので、クオリティは高いです。
 音声もクオリティが高いです。音声のサンプリングレート自体が高めなので、耳ざわりでない事がまず第一ですし、声優さん達の演技や声質も役にちゃんとあっています。特に、双子姉妹の若葉・双葉は同じ人が演じておられる訳ですが、ちゃんとこれをキャラのイメージに合わせて声を変えています。残念なのは音声がついているのがヒロインのみだということでしょうか。主人公の友人「寿」等は出番も多く、バカながら美味しい場面も多いのでぜひ彼にくらいは音声をつけて欲しかった所です。

 シナリオは、クリスマスイヴまでが「起・承」で、それ以降が「転・結」という形でしょうか。クリスマスイヴまでには博士とヒロインが仲良くなるまでの日常が描かれ、その後はヒロインを好きだと認識した博士がヒロインとの間に起きた問題を解決すべく奮闘するというのが基本的なパターンです。前半部分で丁寧に普通の状態のヒロインを描いているおかげで、好きあってからのヒロインの変化が非常に愛おしく感じます。また、くっついてからはHシーンが複数回用意されていますので、恋愛ゲームにありがちな「Hが薄い」という不満も解消されています。ただ、ボーナスHというのが用意されているのですが、これは主にヒロインに対応したアイテムを開発しておかないと見られないようになっています。このアイテム開発がマップモードで自宅に戻り「アイテムを開発する」というメニューを選ばないといけないというのがちょっと面倒です。この間は折角のG.Naviも働きませんし。
 ともかく、物語自体は短すぎて物足りないという訳ではなく、長すぎて冗長になっている訳でなく、非常に良いバランスでまとまっているのではないでしょうか。内容も、キャラが丁寧に描かれているおかげで嫌みに感じたり薄っぺらく感じることはありませんでした。

 特定シナリオ終了後には、「おまけ」メニューからおまけシナリオを遊ぶ事が出来るようになります。おまけシナリオというより、おまけHシーンなのですが、本編で使われていなかったCGが多数収録されています。他にもCGやHシーン、エンディング、音楽を再生するモードや、スタッフルーム、Windowsのシステム音声を登録するメニューが収録されています。

 操作性の細かい不満以外は全く感じずにプレイできました。ただ、もしこのゲームにヒント機能がなければセーブロードを駆使してプレイせねばならない、かなりしんどいゲームになったと思うので、それらの使用が前提です。あ、ひとつだけありました。このゲームには目ぱち口ぱくのアニメーションがついているのですが、これの口ぱくは台詞と全く同期していません。メッセージがしゃべっている人のものになると延々口ぱくを続けるのです。これが適度にメッセージに同期していればさらに完成度が高まったのですが。

 非常に丁寧に作り込まれた作品です。1プレイの時間はスキップを全く使わなかった場合10時間程度でしょうか。前半部分をほとんどスキップしたとしても、後半だけで2〜3時間程度はかかります。ヒロインの数が10人で、エンディングが12個なので、相当なボリュームだといえるでしょう。お手軽に楽しみたいという人にはお薦めできませんが、そうでない人にはかなり広範囲にお薦めできるゲームではないでしょうか。どのヒロインのシナリオもきっちり作られていて、みんなお気に入りだと言える久々のゲームです。

BE-YOND

エルフ WIC-6679,6680 Windows95/98/2000版 18禁 アドベンチャー
一押し:アメジスト
 これも一つ上の真・瑠璃色の雪同様に、PC-98のDOS用に発売されていたゲームのリニューアル移植版です。こちらは、DOSの頃にプレイしたことがあります。その頃はオールコンプできなかったのですが、それでも大変気に入っていました。

 主人公は、伝説の「漆黒の魔王」。とはいえ、本名以外の記憶を失っており、その思考パターンは普通の人間そのものである。そんな彼をマスターとして慕う「魔王のシモベ」のレン。主人公はその普通の感性から平穏な暮らしを望み、レンとともに巨大宇宙戦艦「鳳凰」で宇宙を彷徨う。だが、世間の「魔王」への風当たりは強く、そして主人公のやることなすことがその強力無比な力の為、裏目に出てしまう。そうして行く先々でさまざまなトラブルや出会いを繰り返すうちに、彼の下には彼の風貌にとらわれない少女達が集っていく。果たして彼の行く末に待ち受けているものは何なのか。主人公の失われた記憶は、そして魔王とはいったい何なのか。

 昔のアドベンチャーと言うことで、恋姫同様「見る」「○○」、「話す」「○○」等の選択で進行していきます。選択は、横一列に並んだアイコンで操作します。キーボードにも完全対応していて、操作感は良好です。
 システム的な特徴としては、既読メッセージの自動スキップ機能と音声再生の可能な履歴機能、ジョーク機能の緊急回避があります。既読メッセージの自動スキップは、読んで時の如くですが、わざわざ操作をしなくても既読メッセージになるとスキップが始まるのはかなり快適です。音声再生可能な履歴機能は、メッセージ履歴の表示機能です。メッセージウィンドウにメッセージが表示されて、一つずつ戻っていくのではなく、一覧が表示されてスクロールバーで自由に逆送り、順送りができます。ここで、音声つきのメッセージにカーソルを合わせて左ボタンを押すとその音声を再生することができます。また、この巻き戻しは相当昔のデータまで記録されており、非常に頼もしいです。緊急回避は、昔のゲームにいくつかあったいわゆる「ボスが来た!」機能です。が、ここで表示される絵が強烈なものばかりで、ジョークにしかなっていません。例えば、リフレインブルーの壁紙であったり、ポストペット風の画面でペットの代わりに遺作さんがいる絵だったり、ワードパッド風の画面で辞表を作成している最中の画面だったり。かなり枚数があってそれを見るのは楽しかったです。パッケージにも「はらはらドキドキEMERGENCY機能!」と書かれていますから、冗談なんでしょう(笑)。
 他に特殊な機能はありませんが、既読自動スキップと履歴機能だけでも充分使いやすいシステムです。ただ、問題がないかというとそうではなく。コマンド入力可能状態でない限りセーブロードができなかったり、セーブポイントが10章構成のゲームなのに10個しかなかったり。我慢できないことはないんですが、他が快適だったので残念です。

 CGは恋姫や愛姉妹のリニューアル版と違って、基本的にDOS版の原画を塗り直しているようです。新規追加のCGはDOS版の原画屋さんとは別の方の原画ですが、これも絵柄を似せて描いているようで違和感を感じることはありませんでした。塗りは背景も含めてさすがエルフと言える出来です。ところで、DOS版の頃は顔ウィンドウだったものが、今作では立ちCGに変更になっています。大きくなって迫力がありますし、表情パターンも多く用意されていてシナリオにとけこんでいます。
 またこのゲームでは、3DCGによるムービーが所々に挿入されています。その多くは艦隊戦なのですが、なかなかの迫力です。また、ムービーからCG、CGからムービーへの移行がうまく演出されており非常に自然です。ただ、使いまわしが多いのが難点です。
 音楽は、Direct SoundによるPCM再生です。私は音楽まで記憶に残っていないのですが、DOS版に強く思い入れしている方々の話によると、一部の曲が変わっていたり本編で使われなくなった曲などがあるそうです。個人的には、折角PCMで鳴らしているのだからFM音源ライクな音ではなく、もっとゴージャスな音を聞かせて欲しかったような。
 音声は、ヒロインはもちろん、わき役男性にいたるまでフルボイスです。しばらくこのタイプのゲームをプレイしていなかったので、ちょっと新鮮でした。演技などは、一般作でもおなじみの有名声優さんなども参加されており、文句なしの出来です。音声のサンプリングレートも高めに設定されており、耳ざわりなノイズもありません。
 ただ、メッセージウィンドウに表示される効果音のたぐいが全く音で表現されていなかったのがちょっと気になりました。折角フルボイスなのですから、ここも音をつけてくれればより臨場感が出たと思います。

 シナリオは、もちろんDOS版の時のままです。これも、DOS版をしっかり覚えておられる方の話だと、はしょられている演出や台詞などがあるらしいのですが、うろ覚えの私では気付けませんでした。さておき内容は、笑いあり涙あり感動あり、です。序盤は、魔王の力をもってしまった普通の感性の持ち主が巻き起こす不本意なトラブルや、ヒロイン達のドタバタなどで笑い中心にキャラを深めています。そして、第7章で魔王が「天使様」である事が知らされシリアスに傾倒していき、最後には魔王とレンの関係が暴露されます。エンディングこそほとんど見れていないものの、大筋はDOS版のプレイで知っていた私ですが、今プレイしてみると適度に忘れていて非常に楽しめました。
 すべてのヒロインにはエンディングが用意されていますが、最近のゲームと違ってヒロイン毎のエンディングはほとんどエピローグだけの違いでしかありません。メインの物語がしっかりしているので充分楽しめますが、最近のヒロイン毎のシナリオ〜エンディングに慣れてしまった人は拍子抜けするかもしれません。かくいう私も、せめて全員エバのエンディングくらいの長さが欲しかったと思っています。とはいえ、これはDOS版の頃と同じですから仕方がないのかもしれませんね。
 各ヒロイン達のキャラはしっかり立っていますし、メインの物語も起伏に富んでいて面白いです。Hシーンはそれほど濃くありませんが、各ヒロインに複数用意されています。

 このパッケージには、おまけとしてディスク2にピンクパイナップルから発売されたOVA版ビヨンドの第1話がMPEGムービーとして収録されています。定価自体が7800円と安いことを考えるとかなりお買い得感があります。

 1プレイの時間は10〜12時間程度です。的確にセーブしておいて、各ヒロインのエンディングを埋めるには、それぞれ30分から1時間程度かかります。お薦めは……コメディが好きな人、でしょうか。個人的にはかなりバランスの良い作品だと思っているので、スペースオペラ風の世界観が嫌いでない人にならお薦めできると思っています。

MAVERICK MAX

BLUE GALE BGCD-018,019 Windows95/98/2000版 18禁 スペースファンタジーアドベンチャー
一押し:リサ
 PILE・DRIVERTreating 2Uで私の中の重要度が増しつつあるBLUE GALEの新作です。今作は、評判が良いにもかかわらず売り上げが振るわなかったというTreating 2Uの反省点を反映して、いい話で且つHも濃いものを目指したそうです。

 主人公マックス・スピードスターは、宇宙一の速さを自称する星間運送屋。運ぶものはドラッグをのぞいて非合法のものでもなんでもござれ。相棒のシズカと次世代アンドロイドのアインと共にビリオネア号で星から星を駆け抜ける。そんな夢に溢れた毎日を送っていたが、ある時マチルダという少女の輸送を依頼される。記憶を失った少女マチルダ、彼女を狙って襲い来る敵。宇宙規模の事件に巻き込まれたマックス達の行方は、そしてそれに関ったヒロイン達の運命は如何に。

 ゲームシステムは、Treating 2Uと同様で、メッセージは画面の上下に置かれた二つの顔CG付きメッセージウィンドウで掛け合いを行い、ときどき現れる選択肢を選ぶ事で物語が分岐するという形です。その他基本的な操作はすぐに操作できるようにボタンが配置されています。メッセージのバックログ機能は、ちゃんと順送りもできる様になっていて合格です。ただ、後に述べるスキップ機能のコンフィグによっては、スキップ直後にコレが役に立たない事があります。スキップ機能は、既読判別を行ってくれます。コンフィグで「通常」「速い」「次の選択肢まで」を選ぶこともできます。「通常」や「速い」はよくあるスキップ機能ですが、「次の選択肢まで」は読んで字のごとく、一気に次の選択肢までスキップします。コレを使うと繰り返しプレイが非常に快適になります。ただ、間の話が丸ごと飛ばされてしまううえに、これでスキップした間のメッセージはバックログに残らないので、次の選択を選ぶのに困ってしまう事もありますが。他には、フォントの選択機能や音声の個別トグル、音楽の演奏形態が選択できます。音楽は、MIDIとCD-DAが選択できます。もちろん、CD-DAを選択しないと歌は聴けません。あと、オートセーブ機能もあります。どのタイミングでセーブされているのかがいまいちよくわからないのですが、迂闊な選択をしてちょっと戻りたい時などには便利です。

 CGは、ヒロイン、主人公、親父、ハゲ問わず丁寧に描かれています。舞台が宇宙だったり宇宙船の中だったりして、背景が殺風景なのがいまいちですが、これは仕方がないです。複数の人物が同時に描かれるカットが多いのはいいですね。ただ、顔CG等の怒ったりして表情を崩しているカットがいまいちぎこちないです。
 音楽は、おなじみのI'veサウンドと言うことで、水準以上です。今作は「スペースファンタジー」という事で、普段あまり聞く事のないピコピコしたサウンド等も含まれています。
 歌はオープニングとエンディングにそれぞれ1曲ずつです。オープニングは、宇宙を彷彿させるピコピコサウンドが特徴的ですが、それ以外はいまいちつかみ所はありません。エンディングは、ヒロイン毎のエピローグCGが挟まれる辺りの展開がなかなかうまいですね。
 音声は、ヒロインと一部女性キャラのみに付加されています。キャライメージと音声は割とあってますし、皆さん演技は上手だと思ったのですが、ちょっと声質の似た人が多くて混乱させられました。

 シナリオは、ヒロイン達が集合するまでの日常と、マチルダ輸送の依頼を受けてからの展開に分けられます。前半は基本的にコミカルに、後半はシリアスに展開します。後半はヒロイン達のエピソードも少なく、前半のうちにヒロイン達のキャラを紹介しきっていなければならないのですが、今作では最近のゲームとしては珍しくヒロイン毎にシナリオを分岐させると言うことをほとんどしていません。その割にヒロインの人数が多い為、どうにも説明不足、もしくは散漫な印象を受けてしまいます。特に重要な、ヒロインがマックスに恋愛感情を抱く部分が弱いです。パートナーであるシズカやアイン、昔からマックスが好きなリサなら説明がなくとも納得がいきますが、道中ほとんど同行しないケイト等になるとかなり謎です。また、マックス自身も、結構語るキャラで普段の行動にあまり深みがないぶん、説得力にかける「口だけ男」になりかかっています。一応ヒロインを身を挺してかばったり、銃を取って戦ったりといいところもあるのですが、それも「一介の運送屋であるマックスがなんでそんなに銃が上手いの?」等という疑問の元になってしまいます。また、ビリオネア号が宇宙最速だと言っていますが、それがわかるようなシチュエーションがないので終盤に速度を生かして突撃するシーンなどが活きてきません。
 ヒロイン達のシナリオ分岐が少ないと書きましたが、選択肢も同様に「これを選択すればこのヒロインに進むな」的な物がほとんどありません。選択肢は多くはないのですが、そのため余計に意図しないヒロインとのエンディングを迎える事が多くなります。また、迷路のような道を進む為に「右」「左」「まっすぐ」を選ぶ選択が何度も出てきますが、間違うと元の位置に戻る事を繰り返します。はっきり言って、これは無駄ではないでしょうか。
 Hシーンは各ヒロインに2回ずつ用意されています。冒頭に書いたように「濃いH」も目標の一つだったらしいのですが、H-CGの枚数はともかくヒロインの数が多くて分散してしまっていまいち「濃い」と思えなくなっています。これはヒロインをしぼって回数を増やすなどした方が良かったのではないでしょうか。

 このゲームには、途中に二つのミニゲームが存在します。一つはガンシューティングで、もう一つはタイミングを図って攻撃か防御を選ぶゲームです。特に前者は銃弾のリロードに画面内の特定の場所にカーソルを合わせたうえで、一定時間待たなければならないという制限がある為、非常に難易度が高いです。これは負けてもすぐにコンティニューできて、コンティニューするごとに難易度は下がるらしいです。これが繰り返しプレイに障害になるとか騒いでいたら、メーカーからこれをスキップできるパッチが提供されました。まあ、苦労するわりに面白いとはいえないゲームだったので、それも仕方がないでしょう。後者にいたっては、面白くないばかりかストレスがたまる一方です。

 ちなみに、この後者のゲームは前にレビューしたBE-YONDのミニゲームにそっくりです。前者も、BE-YONDにもそれに似たシンプルなガンシューティングゲームがあります。
 さらにいうと、ヒロイン毎の分岐が少なく、大きな一本道の枝葉でしかないというのも似ています。もちろん細かい所は全く違うのですが、企画の根底に「ビヨンド(98版)」みたいなゲームというのがあったのかもしれません。ただ、私の感想を言わせてもらうとMAVERICK MAXはビヨンドの悪い模倣でしかない、です。同じ音声つきのBE-YONDと比較して、プレイ時間の長さはこちらの方が短いのにヒロインの数はこちらの方が多いというのでは、それは説明不足になってもしかたがないでしょう。やはり、キャラに思い入れできなければ如何に面白い話でものめり込めませんから。
 酷評していますが、決してできの悪いゲームという訳ではありません。ただ、作りが無難で飛び抜けていいところが見つからないのです。

 ライトなスペースオペラが好きな人ならお薦めできると思います。プレイ時間は6〜8時間程度で「選択肢までスキップ」を使って各ヒロインのエンディングのみを追いかけた場合は、30分〜1時間程度です。
 はっきり言って、このゲームは発売タイミングが悪かったと思います。もちろん、事前予告はほとんどなしに突然発売されるエルフのゲームが相手ですから、奇襲以外の何者でもないんですが、やはり相手が悪かったと言えましょう。

Lovely Angels〜ぺろぺろCandy2〜

ミンク Windows95/98版 18禁 マルチシチュエーション・秘め事・シミュレーター
一押し:朋華(Candy)
 ぺろぺろCandy、しゃぶり姫〜陰の章〜に続くシリーズ第3弾です。今回はダブルヒロインということで、大幅なボリュームアップが期待されます。

 主人公は田舎から出てきて東京で暮らすしがないサラリーマン。ある時、母親から電話で同じく田舎から東京に出てきている従妹の朋華の様子を見てきて欲しいと言われる。しばらく彼女と会っていなかった主人公は、彼女と待ち合わせて会う約束をする。ところが彼女が指定した待ち合わせの場所はイメージクラブ「Minkest」の前。しかも、主人公が少し遅れてしまった為か、朋華はやってこない。それでも待ち続けているうちに呼び込みのおっさんに声をかけられ、紆余曲折の末店で遊んでいく事になり、Minkestのナンバーワンである「Candy」を指名する。しばらく待って部屋に入ってきたのは、なんと朋華だった。朋華がこんな所で仕事をしている事を非難する主人公。だが「こんな所」に入ってきてしまった主人公の言うことに説得力はなく、結局朋華と「遊ぶ」事になってしまう。そして、ハマって来て何度か店に通ううちにMinkestに勤めだしたもうひとりの「キャンディ」。彼女たちとのお店内外での交流の末、どんな未来がまっているのか。

 ゲームの内容は、しゃぶり姫〜陰の章〜同様です。こちらは、まずお店に行くとキャンディとCandyのどちらを選ぶかが選択でき、それぞれとの会話〜選択の後、「攻め受け」「コスプレ」「やりたいこと」「体位」「フィニッシュ」を決めてプレイ開始です。この後は、前作同様選択肢もなくお話しを見ていくだけです。なお、今作では場合によっては「やりたいこと」で「3P」を選ぶことができ、キャンディとCandyの二人と一緒に楽しむこともできます。これにより、分岐はかなり増えています。
 自宅では「店に行く」と「外出する」の選択ができます。フラグが立っていない時は外出しても何もせずに帰ってくるだけですが、このゲームには日付の概念はないので、フラグが立ったかなと思ったらすぐに外出してみるのがいいでしょう。外出する事によってイベントが発生し、それによってそれぞれのヒロインとのシナリオが進行します。
 ヒロイン達には好感度が設定されています。これは、指名後の会話で適切なものを選ぶとか、その後のプレイの内容如何で上下します。彼女たちの好感度は、二人で最大100になるようなゲージで現されます。いっぱいになるまでは普通のゲームのように進みますが、一杯になってしまった後は、どちらか一方の好感度を上げるともう一方の好感度が下がってしまう訳です。とはいえ、それほど好感度はシビアではなく、狙いのヒロイン中心にプレイしていれば自然とイベントが進むと思います。ただ、どちらか一人だけにしぼってプレイしてもダメみたいですが。
 今作では、プレイ中の選択肢による既選択の判別はできなくなっています。ですが、パターンチャートというのが別に用意されており、これでどのパターンを試していないかが一目瞭然になっています。
 システム的には、メッセージの自動送りモードやフォントの選択があります。メッセージスキップは、あるにはあるのですが特定の設定でしか選べないようです。私は「スキップ」→マニュアル、「手放しモード」→ノーマル、「メッセージ速度」→超速で遊んでいたのですが、この時は、CTRLキーを押してもエフェクトは高速になってもメッセージはスキップできません。今、いろいろ試してみると「手放しモード」が「オートマチック」になっている時はスキップが効くようです。ですが、このモードをオートマチックにしてメッセージを超速いにしていると、未読メッセージも高速で送られてしまうので辛いです。ちなみに、これらの設定の多くはウィンドウモードでしか行えません。私は普段フルスクリーンでしかプレイしないのですが、今レビューのためにウィンドウモードでいじりながらこの文章を書いている時に初めて気付きました。ちょっとこのシステムは意地悪ではないでしょうか。

 CGは枚数は多く、シチュエーションも多彩です。ですが、基本的にイメクラでのHと言うことで、本番はありませんし、どうも淫媚さが足りないような印象があります。ヒロイン達の絵柄が丸っこくなってしまっているのが原因の一端かもしれません。
 音楽は、このゲームのノリにあった明るめの曲からヒロイン毎のシナリオの重めの展開用の曲などバリエーションも豊かで、それなりのレベルを保っています。
 歌は、オープニングが1曲と、それぞれのヒロインのエンディング用に1曲ずつ、合計3曲があります。これは初回限定版の付録のCDにも収録されています。どの曲もヒロインを演じておられる二人の声優さんが歌っておられるのですが、曲、歌ともになかなかのレベルです。特にオープニング曲はこのゲームのノリを丸ごとあらわした危なめの台詞や歌詞がいい感じです。ちなみにキャンディのエンディング曲は、シリーズ第1作目の主題歌だった「きまぐれバージンエンジェル」のバラードバージョンです。
 音声は、わき役の男性やおばちゃんまで含めてフルボイスです。とはいえ、キャンディとCandy以外の音声はほとんどありませんが。二人の声は、イメージや性格にぴったりです。

 シナリオは、あってなきが如し……なんですが、一応ヒロインごとのエンディングへの流れがあります。ゲーム全体の印象とはずいぶん違って、ちょっと痛い内容になっています。そのおかげで、普段能天気にお仕事を頑張っているヒロイン達がけなげに見えるんですが。

 プレイの仕方によってプレイ時間は変わります。私の場合15時間程度でしょうか。ちょっと癖のある絵ですが、だからこそ気に入った人にはお薦めですね。もしくは、明るくHしまくる、というパターンが好きな人でしょうか。

チャットしようよ!

BLACK PACKAGE Windows95/98/2000版 18禁 ネットDEナンパシミュレーション
一押し:東雲花梨(こあら)
 メーカーの紹介サイトを見ていて、ヒロインの多彩さとCGの塗りの美しさに惹かれて購入しました。

 主人公(名前変更可能)は、大学4回生。いまだにやりたい事も見つからず就職先も決まらず、のんびり妹の紹介してくれたホームページ作成のアルバイトなどをして過ごしていた。そんなとき、悪友の御影竜一から電話がかかってくる。内容は「Venus & Mars(VAM)」というチャットルームを使って8/31までにどちらが多くの女の子をナンパできたかを競おう」という物だった。しばらくナンパから離れていた主人公だが、その提案に滾るものを感じ、受けて立つ事にしたのだった。

 ゲーム期間は、6/26〜8/31です。ヒロイン達は全部で13人で、それぞれ登場時期が決まっています。いたりいなかったりするヒロインもいますし、一定期間を過ぎると登場しなくなるヒロインもいます。逆に途中から登場するヒロインもいます。チャットルームは、3つしか用意されておらず、期間内に登場するヒロイン達のいずれかがそこで待っています。誰が待っているかは一目瞭然なのですが、部屋の数が足りないので必ずしもお目当てのヒロインがいるとは限りません。また、チャットは1日に3回まで可能で、一人のヒロインと会話を終えると、残りのヒロインのうちのいずれかが3つの部屋に配置されます。
 チャットは、会話チップという物を使って行います。チャットモードになると画面にヒロインのシルエットと、ゲージや残り時間を示すシンボル、会話チップが表示されます。ここで会話チップを選択する事で、そのジャンルの話題が進行します。話題によっては、会話コンボが発生し、続けて特定の話題を選ぶ事で大きくゲージを上昇させることができます。ゲージには、限界点が示されており、好感度を示すバーがこれを越えてしまうとそのチャットは失敗に終わってしまいます。また、ゲージの下にハートが表示されますが、これはヒロインのドキドキ度をあらわしていて、このハートが大きければ大きいほど、ゲージ上昇の余波が大きくなります。余波というのはゲージの通常上昇量以外の一時的な上昇量です。これが限界点を越えてもチャットは失敗になってしまいます。もう一つ、チャットには制限時間があります。ゲージの上にドル袋が表示されていますが、会話を進めていくに従ってコレがしぼんでいきます。これがしぼみきってしまうと時間切れでチャット失敗となります。どうすれば成功になるのかというと、適当なタイミングで「誘う」チップを使って、限界点を越えずにOKラインを越える様に好感度を上昇させればいいのです。このOKラインは、誘うチップを使うまで表示されません。各種制限は特殊チップを使う事で制限を緩和することができますが、これらのチップはなかなか作れません。作れない、という言葉が出てきましたが、会話チップはゲーム開始直後に祭(妹)に作ってもらうか、自分で作るかを選択することができます。祭に作ってもらう事にした場合は、欲しい種別(ジャンルとは違います)のチップを指定すると、それに該当するジャンルのチップをいくつかずつ貰えるという形になります。自分で作る場合は、4つのスロットに対して手持ちのチップを二つずつセットする事で、チップを作成することができます。このチップの作成パターンはある程度はゲーム中のオンラインマニュアルで参照できますが、特殊チップや特殊なジャンルのチップは自分で試行錯誤しなければなりません。また、どちらの制作方法を選んでいても月曜にはボーナスで基本的なチップがいくつかずつ手に入ります。
 チャットを成功させると、基本的にデートに誘うことができます。デートは1〜3日後のいずれかを指定でき、指定した日になると約束したヒロインと会うかどうかを聞かれ、会うとシナリオが進行します。このデートシーンではときどき2択の選択肢が表示されます。ここで誤った選択をしてしまうとそのヒロインは攻略失敗となって二度と登場しなくなります。また、会う約束しておいてすっぽかした場合も同様です。会う約束は一人ずつしか表示されませんので、ダブルブッキングには気をつけてください。
 各ヒロインとのシナリオが進行すると、そのヒロインはチャットに登場しなくなり、彼女とはメールで直接やりとりすることになります。このメールに対しても一部のセンテンスに対して、2択で返事を返すことができます。ここでは何を書いてもシナリオには影響しないようです。また、このヒロインとのメールで自動的に次のデートが決まってしまう場合があります。
 そうやってシナリオを進行させていくと、一部のヒロインのシナリオの場合スタッフロールが流れ、エンディングになります。半分以上のヒロインは、ゲーム中に別れてしまうことになります。

 システムはBLACK PACKAGEらしく、右クリックの挙動の指定から既読シナリオの色変化&自動スキップ、最新セーブの強調表示や巻き戻し順送り可能なバックログ機能と充分な機能が揃っています。動作も軽快でかなり快適なシステムだと言えましょう。
 CGはヒロインの人数13人に対して92枚と決して多くありません。Hが目的で主人公と会ったヒロイン達などはまさしくHCGしか用意されていません。ちゃんとしたシナリオのあるヒロインは一人で15枚も用意されているんですが。塗りは、環境光を感じさせるような物が多いですね。ソフトフォーカスがかかったような淡い色彩のものも多いです。HCGでは、狭い画面に詰め込みすぎたり光を意識しすぎたりで、いまいち状況が把握できないようなものもあります。立ちCGは表情の変化がなかなか微妙で気に入りました。
 音源は、CD-DAとGM音源、GS音源のいずれかが選択できます。音楽としては、それほど自己主張しすぎない感じでBGMとしてはなかなか良いのではないでしょうか。個人的にはヒロインの数が多いですから、それぞれにテーマ曲などがあれば良かったと思いましたが。
 音声は、ヒロインのみ音声ありで、チャットシーンでは一切音声ナシです。デートイベントの時のみしゃべります。演技などは特に問題を感じませんでした。

 シナリオは……それぞれのヒロインと会って会話を進めていくというだけです。まあ、エンディングのあるヒロインの場合は、彼女の悩みを聞いてあげてそれを解決するように尽力したりもしますが、基本的にはキャラ中心です。ヒロインの数は多いですが、それぞれ巫女さんであったり、看護婦であったり、ファミレスであったり、病弱であったりと、わかりやすい属性で分けられていますので、キャラを混同するようなことはありませんでした。
 ちなみにこのゲーム、Hシーンはありませんが実妹とのエンディングがあります。

 欠点らしい欠点がないような感想になっています。ですが、やっぱり問題はあります。基本的に会話チップの数が少ないですし、ヒロインごとの特殊ジャンルの会話等も欲しい時に作る事ができていない事が多々あります。この会話チップのやりくりがかなりシビアです。初回のプレイだと、期間中に二人もヒロインを落せれば御の字なのではないでしょうか。会話コンボも、会話をちゃんと読んでいれば予想できるものばかりではなく、見つけるのが結構大変です。これはメーカーのページに攻略テキストで公開されていますので、今は障害にはなりませんが。この辺にゲーム性を持たせたい気持ちはわかるのですが、この為かなり難易度が上がっていると思います。

 プレイ時間は、結構かかります。チャットメッセージをちゃんと読んでいると、1回通しプレイするのに10時間くらいかかるのではないでしょうか。場合によっては、エンディングのあるヒロインのシナリオに乗って期間途中で終わる事もありますが。お薦めは……やっぱり絵が気に入った人でしょうね。属性的にはほとんどの人はいずれかのキャラで引っかかるでしょうから。ただ、お目当てのキャラがセックスフレンドレベルのキャラだと悲しいですけど(苦笑)。

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