メインメニュー

開運戦隊巫女サンレンジャー

AQUA HOUSE AH-1002 Windows95/98版 18禁 ニューうウェーブおバカ・アドベンチャー
一押し:しおり先生
 タイトルから感じるバカゲーノリと、巫女さんものという事で2重に注目していた作品です。

 主人公「アンアン大佐」は、世界の制服の征服を企む悪の秘密結社「制服マイスター」の幹部。いよいよ制服の征服も大詰めを迎え、残るは「巫女装束」のみとなる。アンアン大佐は、総統の命により巫女装束を奪うべく行動を起す。だが、そこに立ちはだかる3つの影。彼女達は巫女装束を守る正義のヒロイン「巫女サンレンジャー」。果たしてアンアン大佐は彼女達を倒し、巫女装束を手に入れることができるのでしょうか。

 ゲームはTVで放映されている戦隊物風に構成されています。サブタイトル→前編→アイキャッチ→後編→戦闘→エンディング→次回予告、とこのような流れです。前編、後編部分は普通のコマンド選択式のアドベンチャー形式となっています。
 戦闘シーンは、ますますTV番組を意識していて、右上に放映時間が表示されており、これが一定の時間に達すると時間切れとなり巫女サンレンジャーの必殺技が発動して強制的に負けになってしまいます。また、時間切れになる前に、こちらの怪人の体力が0になっても負けです。こちらは、怪人に力を溜めさせて強力な攻撃をしたり、パクリン隊(戦闘員)の攻撃で巫女サンレンジャーの興奮度を上昇させ、巫女サンレンジャーを恍惚状態にした後、怪人の必殺技を巫女サンレンジャーに命中させると戦闘クリアとなり、Hシーンになります。

 いろいろ狙っている所は多く、うまくいけばかなり楽しいゲームになったと思うのですが、どうもこだわりが足りません。巫女サンレンジャー3人のキャラクタが掘り下げられていない事など、最たるものです。プレイヤー視点が悪の組織側ですから、ある程度は仕方がない点もあるのでしょうが、それでも例えば「パニックドールズ」の様に正体を隠した普段の生活では先生と生徒であるとか、設定によってはちゃんと表現出来たと思うのですが。例えば、アンアン大佐がプライベートで巫女サンレンジャーの一人に惚れてしまって、でも戦闘時には格好が変ってるから相手の正体に気付かずとか。お約束のノリではありますが、このゲーム自体そういう所のど真ん中を狙った設定なのですから、それでも良かったと思います。ともかく、パッケージにでかでかと描かれ、そしてゲーム本編では一番Hシーンの多い彼女達ではありますが、ほとんど魅力を感じず、結局途中に1話だけ登場するサブキャラが一押しになっていたりします。

 また、直接的なプレイ出来ないような不具合に遭遇したことはないのですが、どうも挙動不審なシステムです。例えば、表示されるメッセージはクリック待ちになった瞬間左に1ドットばかり移動します。右クリックメニューを表示すると、メッセージウィンドウの中身が一つ前(?)のメッセージと今のメッセージが重なって表示されぐちゃぐちゃになります。
 バグではありませんが、他にもセーブデータをロードする画面では、「データ1」と書かれた右のほうに大きな空間があるのに、いつセーブしたデータなのかを表示してくれない事や、ロードが妙に時間がかかるなど、不満に思う所も多いです。

 絵柄は特徴的で、私は好きなほうです。音声は、巫女サンレンジャー他、一部のキャラのみフルボイスです。演技の方は最近のゲームとしては、いまいちこなれてない様に感じました。また、ほとんどガヤレベルの音声しか付いていないパクリン隊ですが、「がやがや」と書かれたメッセージ時に本当に複数の人間が「がやがや」と発声しているのにはちょっと苦笑してしまいました。音楽は、まあそれなりでしょうか。オープニングテーマとエンディングテーマがちゃんとあるのですが、どちらも歌ではないのがちょっと残念です。こういうノリのゲームなら歌は必須だと思うのですけど。
 あと、Hシーンですが、お話しの構成上やられ役(苦笑)の巫女サンレンジャーは最終回までは必ずピンチに陥っても逆転勝利します。ですので、それほどボリュームもなく、誰から倒した等の戦闘の結果などもほとんど反映されないという、いまいちな出来です。せめて戦闘の結果を累積して、最終的に巫女サンレンジャーの誰かとハッピーになる、とかそういうエンディングが用意されてれば良かったんですけどね。

 1プレイの時間は、3〜4時間程度でしょうか。バカゲー、巫女さん物、どちらの視点から見ても足りない部分が多くて、ちょっと人にはお薦め出来かねる内容です。

Ribbon2

Bonbee! Windows95/98版 18禁 恋愛アドベンチャー
一押し:安奈・カレニーナ
 PC-98版の前作をプレイしてそこそこ気に入っていたので、チェックしていた作品です。が、延期に次ぐ延期で、購入意欲も随分減少していたのですが、先に買われた方の意見を聞くとそれなりに楽しめそうだったので、購入に踏み切りました。

 ゲームはオーソドックスな恋愛アドベンチャーです。ゲーム期間は、10月1日から文化祭当日の10月30日までで、一日は朝〜登校〜昼休み〜放課後〜夜という区切りで流れます。それぞれの時間帯は、自動的に進行し、時々YES/NOの2択が入ったり、時間制限付きの選択肢が出ることがあります。昼休みは、学校内の任意の場所に移動することができます。放課後も同様ですが、校内の場合、3ヶ所を選択して順番に回ることができます。但し、登場したキャラと会話をすると、その時点で放課後が終了してしまいます。つまり、3ヶ所の候補を上げてお目当てのキャラを探すことができるシステムということです。放課後は校外マップに寄り道することもできます。この場合は、1ヶ所のみの移動となりますが、校外マップの移動可能場所はこの時点では3ヶ所しかないので、大変ではありません。夜は、自室でそのまま寝るか、校外マップに出かけることができます。校外マップは、放課後同様3ヶ所からの選択となります。あと、日曜日も朝に「出かける」を選択する事で、校外マップに出かけられます。このときは、午前・午後・夜の3回分の選択を行ないます。昼休みと放課後の校内のマップのみ、キャラがどこにいるかを示すリボンマークが表示されます。校外マップには表示されません。このリボンマークは、EMS(エンカウントメモリーシステム)という物で、ゲームをクリアすると次のプレイからはクリアしたヒロイン関連の登場キャラ(もちろんヒロイン含む)はリボンマークではなく直接シンボルが表示されるようになります。

 今作は、CD4枚組なのですが、ゲームCDはそのうち2枚で、残りはスクリーンセーバーや壁紙、おまけシナリオ等を収録したMANIAX DISCと、Windows95版の旧作「Ribbon95」となっています。Ribbon95は単品で発売されている物ですから、旧作をプレイしていない人には嬉しいカップリングですね。但し、前作と今作の間にはタイトル以外なんの繋がりもありませんので、いきなり今作をプレイしても問題なしです。

 CGは塗りは丁寧ですが、MIRIKOさんによる原画はちょっと好き嫌いがありそうです。移動マップの背景はかなり手抜きですが、通常の背景は充分美しいです。
 音楽は、可もなく不可もなく。オープニングの歌も同様でしょうか。音声はヒロインの女性(+1名)のみフルボイスです。主人公の親友の二人が非常に良い役回りだったので、この二人くらいは音声を付けておいて欲しかった所です。

 シナリオですが、どうも全体的に苦しいです。シナリオによって主人公の性格が違っているというのは、この手のゲームにはありがちな事なので、それは容認するとしても、プレイヤーの感情移入を疎外するような主人公のダメっぷりはいただけません。自分の事を考えるので精一杯になってしまい、ヒロインを傷つける主人公、自分の保身の為に本心を信じられず、ヒロインも信じられず、自棄になる主人公など、あまり見ていて気持ちのいいものではなかったです。
 また、ヒロイン達もいまいち主人公にひかれる理由がわかりません。前述の通り、主人公の嫌な面をいろいろ見せられたのですが、良い面というのをほとんど見ていないというのが大きな理由でしょう。それなのに、主人公がヒロインに何故自分を好きになったのかと聞いて「優しい」とか「正義感が強い」とか言われてもピンと来ません。はっきりいって、主人公より親友二人の方がよほどいい奴だったと思います。

 主人公から離れて第3者的に見ればそこそこ楽しめましたが、あくまで「そこそこ」です。これだけ延期してこの程度の出来だというのは納得が行きません。MANIAX DISCのおまけシナリオでは、延期の理由などがほのめかされていますが、それ以上に自画自賛が鼻について嫌な感じです。また、一部のシナリオが某コミックのパクリである事も、ここでほのめかされます。納期直前にそっくりなシナリオがある事に気づいたようですが、そのまま発売してしまうというのも疑問です。
 1プレイの時間は、4〜5時間程度です。プレイした方は概、初期感想に比べて悪い評価を下しています。それらを踏まえた上で、絵が気に入ったらプレイしてみてもいいかもしれません。

Xchange 2

クラウド Windows95/98版 18禁 アドベンチャー
一押し:深川恭子
 そこそこ気に入っていた作品の続編ということで、買ってきました。実は、このソフトハウスの一つ前の作品は私に合わなかったので、不安と期待が半々の購入でした。

 前作から1年、無事に男に戻り、幼馴染の明日香と平穏な日々を過ごす拓也。しかし、災厄は突然訪れます。科学部の後輩、天才科学者の河原千里の開発した「クイックレボリューション」という怪しげな機械、拓也は口車に乗せられてこれの実験台になります。実験は問題なく成功するかにみえたのですが、突然機械が暴走し始め、大爆発を起してしまいます。それに巻き込まれた拓也は……再び女の子になっていたのでした。

 ゲームは選択式のアドベンチャーです。前作に比べると、遥かにボリュームアップしています。システムも随分進化していて、メッセージスキップだけでも、選択後にスキップの機能が残る/残らない、既読メッセージで止まる/止まらない、キーボードによるスキップの優先順位を決める、未聴の音声で止まる/止まらないと、4種類もの項目を選択出来るようになっています。他にも、キャラ毎に音声の再生を許可するかどうかを設定出来たり、かなり細かいシステムになっています。
 ゲーム画面は最近としては珍しく、メニューアイコンの枠があり、その中にCGが表示される形です。設定でフルスクリーン表示にもできますが、枠も一緒に大きくなるので、結局CGはちょっと小さい物になってしまいます。とはいえ、この形の場合、メッセージウィンドウで画面の一部が隠れるという事はありませんので、一長一短なのかもしれません。

 CGは、前作同様ばらつきがあります。前作ほどひどくないですが、一部のデフォルメされた表情などは、他の絵とは全く印象が違っています。また、立ちCGにつけられたポーズがオーバーで、違和感があります。表情と共にポーズがくるくる変わるのは面白い場合もあるのですが、上手く使わないと文章とギャップが出来てしまいます。
 音声は、一部違和感がありましたが、大体OKでした。演技なども申し分ないです。が、音質が悪いです。せっかくの音声がもったいないです。

 シナリオは、クラウドの前作「ときめきCheckIN!」に比べれば随分マシです。しかし、今作は前作のヒロインという彼女がいるにもかかわらず、ヒロインが7人もいるのです。そして、エンディングの多くでは男に戻って彼女達と恋人になるのです。それらを語る為に、今作は前作ほどテンポ良く進みませんし、Hシーンもゲームの長さの割には少なくなっています。また、主人公が女の子になってHされまくる、という点がこの作品のポイントだと思うのですが、ヒロイン達とエンディングを迎える事が前提となっている為に、そのへんが薄く感じられます。実際はボリュームが大きくなったせいで一部が薄く感じられているだけなのですが。
 また、前作の長所ともいえるお手軽さがなくなってしまいました。プレイ時間も肥大しましたが、エンディング数も23個と前作の3倍以上になっています。それらが1本の道から分岐する為にかなりフラグも厳しくなっています。

 1プレイは、音声を全部聞いて6時間程度でしょうか。スキップ機能が充実しているので、繰り返しプレイは苦ではありませんが、全てのエンディングを埋めるのは結構大変だと思います。今作も充分進化しているのですが、前作で評価した部分の多くが消えた/薄くなってしまった為に、評価は悪くなっています。しかし、こういうテーマが好きな人なら買ってもいいのではないでしょうか。

メイドにおまかせ!!

Triangle SMMA-0004 Windows95/98版 18禁 アドベンチャー
一押し:カオル
 こんなペースで発売して品質の方は大丈夫なのかとか思わされますが、お気に入りソフトハウス「トライアングル」の新作です。

 アキヒト(名前変更可能)は、両親の仕事の都合で気ままな一人暮らしをしている。身の回りの世話は、幼馴染のカオルが全てやってくれているので不自由はしていないが、カオルの好意に甘えてばかりはいられないと、アキヒトはメイドさんを雇う事を決意する。そして、訪問したメイド派遣会社でアキヒトは追い出されそうになっている二人のメイドに出会う。それを切っ掛けに、二人のメイド、真矢、亜矢とカオルに世話を焼かれるどたばたの毎日が始まる。

 ゲームシステムや、おまけ要素は前作(たたかえ!プリンセス)やそれ以前の作品のものと同じです。
 ゲームの流れは少し変わっていて、前作までにあった「第?話」という区切りやそれに伴うアイキャッチ、次回予告などがなくなっています。お話し的には、日にち単位で区切られていますので、明示しなくなっただけなのですが。また、今作もCGは簡単に埋まりますが、「Hを見る」で見られるシチュエーションを集めるのは少し難しいです。

 もちろん、お話し自体はトライアングルお得意のスラップスティックコメディで、今作ではキャラ数が絞られたおかげで影の薄いキャラもなく、いい感じにまとまっています。
 今回も斎藤なつきさんの原画なのですが、どんどん絵が変わってます。嫌いな風には変わってないので、問題なしですが。Hシーンの艶っぽい表情などはそのままですし。いつも気になる立ちCGは前作よりも頑張っています。ただ、やっぱり表情と一緒にポーズが変わるので、表情によって絵の大きさがまちまちになったりするのが辛い所でしょうか。
 音声は、いつも通りハイレベルです。何故こんなに他のゲームと音声のテンポが違って感じられるんでしょう。録音の仕方が違うんでしょうかね。

 今作は、エンディングのある3人のヒロインに絞ってシナリオを書き込んでいるせいか、前作より完成度は高くなっていると思います。属性的にも、いろいろな人に対応できるようになってます(笑)。まあ、そのおかげでヒロイン3人ともお気に入りなのですが、自分の気持ちを押し付けてくるタイプのキャラなのに、家事も万能という珍しい設定のカオルが気に入りました。順当にいくと私だと亜矢(ロングヘア・おとなしい)が一押しになりそうなものなんですけどね。

 ここまで書いていて思ったのですが、やはりずーっと同じレベルの作品を供給してくれているので、「前作と同じ」としか書けないんですよね。今までトライアングルの作品をプレイした事のない人には新鮮で楽しいのでしょうが、続けて買っている人間としてはもうちょっと違うものが見てみたいように思います。冒険しすぎて変なものを作られても困ってしまうのですけど。

 1プレイの時間は、音声を全部聞いて6〜8時間程度とこれも前作同様です。お薦めもやはりトライアングルのファンであるか、明るくHがたくさんあり、お手軽に楽しめるものが欲しい人向けでしょう。

 関係ないですが、亜矢のメイド服の構造がどうにも理解できませんでした。絵を見る感じだと、エプロンの下に何もつけてないように見える(胸部から)のですが、腰から下しかないスカート(?)を着てるんでしょうかね。でも、腕はスカートと同じ生地で長袖なんですよね。もしかして胸だけがばっと開いたワンピースなんでしょうか(笑)。

トゥインクルレビュー

F&C F&C-116〜117 Windows95/98版 18禁 あいどるスカウトゲーム
一押し:守桜静夜
 最近ちょっと低調なF&C作品ですが、今作は久々に絵で「F&Cらしい」と感じられるタイトルです。

 主人公は芸能プロダクションのマネージャー、ある日社長に呼び出されて出向くと、突然南海の孤島への出向を命じられます。そこには、業界の重鎮大和田幸子が設立したタレント養成学校「トゥインクルアクタースクール」があり、主人公はそこへ新人アイドルのスカウトに行く事になる。但し、候補生達のありのままの姿を見る為に主人公も候補生として身分を隠して潜入せよとの事。そして、学校に赴くとそこには彼が昔担当して、故障させてしまった元ダンサーの音羽早苗が寮長として働いていた。主人公は3週間の間に、早苗の協力の下に候補生と仲良くなり、彼女達の誰かを無事連れて帰ることができるのでしょうか。

 ゲームは、起床〜スケジュール決定〜午前のレッスン〜昼食〜午後のレッスン(又はデート)〜就寝前の移動という流れの1日が3週間続きます。主人公はとても朝に弱いので、毎日のように誰かに起してもらう事になるのですが、起してくれるヒロインはシナリオの流れ如何で変わってきます。起きると早苗の部屋に行き、スケジュールを決定します。ここではヒロイン達の予定を聞くことができ、彼女達と同じスケジュールを過ごすと選択する事で、手動でスケジュールを設定しなくてもよくなっています。午前のレッスンでは、まずSDキャラによるアニメーションが表示され、その後会話シーンになります。もちろん、いずれかのヒロインと同じレッスンを選んでいれば、ですが。ここでは特に選択は起こらず、一緒に午前を過ごしたヒロインを昼食に誘うかどうかの選択のみとなります。ヒロインを昼食に誘うことができると、食堂に移動します。ここではいくつかの選択が提示され、最後に午後のレッスンに行くか、ヒロインと一緒にサボってデートするかを選択します。午後のレッスンは、午前とほぼ同じですが、終了後にいくつかの選択肢が提示されます。デートした場合も同様です。そして、就寝までに特にイベントがなかった場合、寝る前にヒロインの部屋に移動することができます。
 このゲームの特徴は、1日に3回、選択肢に対して「トゥインクルナビ」というポイントが使える事でしょう。これを使うと、多くの場合表示されている選択肢のうち一つが全く新しい別のものに変わります。この選択肢は、ヒロインに対して最適な物で、これを活用する事で簡単に信頼度や愛情度を上昇させることができます。但し、前述した通り1日3回しか使えませんので、うまくやりくりしないと重要な選択時にポイントが残っていないなどという事態に陥ってしまいます。とはいえ、これを使わなくともクリアする事は可能なようですが。
 また、ヒロイン達のプロフィールを埋めていく楽しみもあります。システム画面にヒロイン達のプロフィールを見る項目があるのですが、これは開始直後は名前以外はほとんど埋まっていない状態です。ヒロイン達と会話を交わしていくうちに、これらの項目を聞き出すことができると、自動的に埋まっていきます。ちなみに、全ての項目を埋める為には早苗の協力が不可欠です。まあ、こちらも無理に全てを埋めなくともクリアは可能です。
 システムは、今までのF&Cゲームの集大成ともいえる至れり尽せりぶりです。既読メッセージのスキップ機能、1日ごとのオートセーブ機能(8日分の履歴が残る)、クイックセーブ(過去4回分の履歴が残る)とクイックロード機能、各種音源に各個対応したMIDIによるBGM、ドラマティックモード等など、細かく書いていくとかなりの分量になってしまうくらいいろいろな設定が可能になっています。
 さらに、おまけも充実しています。CGモード、Hシーン回想等は当然、おまけシナリオやクイズなど、それぞれ本編と同じく音声つきで楽しめます。

 CGは、久々にF&Cらしく素晴らしい出来です。今作も3人の原画屋が共演しているのですが、イメージの統一もさすがで、プレイ中に違和感を感じる事はほとんどありません。
 音楽は、テーマ曲が歌なのはいつもの事ですが、今作では5人の候補生にそれぞれ歌が1曲ずつ用意されており、コンシューマゲーム並みの豪華さです。ヒロイン達のBGMも、このボーカル曲のインストとなっており、非常に印象に残ります。その他のBGMもDOORSらしく手堅い作りです。このゲームの南国・明るいという雰囲気にバッチリ合っています。
 音声は、F&Cおなじみの……ではなく、今まで起用されていなかった方がたくさん起用されています。ですが、クオリティは今まで通り、キャライメージを損なうことなく魅力的に引き立てています。

 シナリオは、最近の流行の「泣ける」とか「感動する」とかそういうタイプではありませんが、一人一人のヒロインをきっちり描いていて好感の持てる仕上がりです。重厚な物語もいいですが、こういうのも楽しいですよね。また、ヒロイン毎にテンプレートがあるわけではないですが、それぞれ特別扱いされずに魅力的に描かれています。まあ、メインヒロインである雛岸希ちゃんだけはCG枚数が多くなっていますが、シナリオ分量的には他のヒロイン達と同等でしょう。おまけシナリオでは、本編の設定は捨て去ってかなり破天荒な物語が楽しめますが、これはこれで楽しかったです。

 と、久々に誉めっぱなしのレビューですが、問題も少しだけあります。
 システムが少し重いです。システムメニューを表示させる為の操作を行なうと10秒くらいは待たされます。まあ、セーブ・ロードはメッセージウィンドウにボタンの用意されている、クイックセーブ・ロードで充分事足りるのですが、ヒロイン達の好感度を調べる時には必ず開かないといけないメニューなので、もう少し何とかして欲しかった所です。

 とはいえ、他の点では個人的にはマイナス点は全くなく、とても楽しく遊べた1本です。
 1プレイの時間は、初回は8時間程度でしょうか。既聴音声をスキップしていくと、その後は3〜4時間程度で終了できるようになります。

 この会社のゲームを「コンシューマ移植を意識した」云々と批判する方がいらっしゃいますが、個人的にはこういう路線もここまで完成していれば問題ないのではないかと思います。コンシューマのギャルゲーなみにヒロインのキャラが掘り下げられた上で、Hのある作品というのはそれはそれでヒロインのはまるには最適なのではないかと思います。

SPARK!

Cat's Pro Windows95/98版 18禁 純情学園アドベンチャー
一押し:藤堂志乃
 このブランドの前の作品が気に入ったので、今作も購入してみました。

 主人公は、田舎の高校の廃部寸前の新聞部の部長。部員名簿を提出しに職員室に行った帰りに、美少女を見かける。彼女が転校生で自分のクラスに転入してきて自分の隣の席に座って……等と妄想していると、翌日それらが現実のものになった。そして妄想の通り、転校生・山南みちるに放課後の屋上に呼び出される。喜び勇んで屋上に向かった主人公を迎えたのは……変身ヒロインちっくな格好をしたみちるだった。彼女は、自分を人界管理局のエージェントだと言い、主人公に人界に逃げ込んだ天使を捕まえて欲しいと依頼する。主人公は、美少女の頼みを断る訳にはいかない、ということで一も二もなくこの依頼を受ける。

 と、真面目な文体で説明しましたが、導入からしてこの作品らしい「の〜てんき」なノリで溢れています。
 システムは、最近多い物語中心の選択アドベンチャーです。物語を読み進めていくと、時々画面の中央に赤と青の選択肢が書かれたプレートが表示され、これらのどちらかを選択する事で物語が変化していきます。
 ゲームの一日の流れは、目覚め〜朝のイベント〜(昼休みのイベント)〜放課後の移動・イベント〜帰宅〜(夢)となります。ゲーム中に多くの操作が必要になるのは、放課後の移動です。ここでは学校内外のいずれかの場所に移動するか、新聞部に行くことができます。新聞部にいくと、現在ネタとして上がっているものを選択し、それについての調査を行なう事になります。このネタは、適切な選択を行なう事で連鎖的に発生し、最終的にヒロインそれぞれとのエンディングに繋がっていきます。
 ゲームの主目的である天使の捕獲は、ゲーム中に隠されたいろは47文字のキーワードを探す事で進行します。日中にキーワードを見つけ、適切な条件を満たしていると、その晩に主人公はそのキーワードに関連する夢を見ます。これを繰り返し、キーワードを47文字集めることができると、トゥルーエンドに到達します。ちなみに、1回のプレイではキーワードは全て集まらないようになっています。という事で、必然的にフラグを引き付いでの繰り返しプレイが必須になっています。
 また、このゲームには期間というものは設定されておらず、エンディング条件を満たしたらエンディングに向かう、という構成になっています。

 このゲームの特徴はポップな画面効果でしょうか。画面切替アニメーションがシャッター型だったり、カラフルに彩られた書き文字で現在の時間帯が知らされたりします。これらはくり返し見るものですから、動作が遅ければ不評のもととなるのですが、動作は軽快で繰り返しプレイをそれほど妨げません。
 また、ゲーム中の背景CGなども田舎っぽいけど弾けた高校という雰囲気を上手く演出できていると思います。
 立ちCGは、表情もポーズもそこそこ多く、シナリオに合わせて上手くくるくる切り替わります。イベントCGも立ちCGとの違和感を感じさせず、且つ美しいです。ポップな雰囲気に合わせてか、全体的に彩度が強めなのですが、前作に比べると絵柄をアニメっぽくする事で違和感を払拭しています。
 音楽はCD-DAで、どの曲も格好良いです。ゲーム中には主に、オープニング曲のインストバージョンが延々流れ続けます。プレイしていると何だか病みつきになるノリの良さです。ただ、時々テーマ曲から違う曲に切り替わることがあったのですが、このタイミングがよくわからなかったです。夢のシーンなどでは的確にBGMを選択していたと感じます。
 最近のゲームにしては珍しく音声はなしです。が、これは自分の速度でテキストを読むことができるというメリットもありますので、私はマイナスだと感じていません。

 シナリオは……何というか、雰囲気を楽しむものであって、筋の通った道のりがあるというものではないですね。断片的なイベントの内容はテンポの良い言葉の応酬のおかげで非常の楽しめました。一応、キーワードを全部集めてエンディングを迎えると、それなりのエピローグが語られるのですが、これはこれでエンディングの一つという感じです。もちろん、ヒロイン達とのエンディングもちゃんと用意されています。
 また、夢で語られるいろいろな物語は、独特な雰囲気を持つものが多く、シリアスだったりダークだったりします。あまりゲーム内容とは関係のないショートストーリーばかりなんですが、このゲームの場合、全体がショートストーリーで構成されているともいえますので、こういうのもアリでしょう。
 また、このゲームは微熱情熱と同じ世界の?年後の世界となっています。微熱情熱のヒロインが登場キャラに含まれていたり、物語中で話題にのぼったりと、いろいろ仕掛けがありますので、微熱情熱を遊んでからプレイすると楽しさが増します。

 他に特徴としては、DVD-Videoのパッケージを採用している事でしょうか。もちろん、メディアはCD-ROMなのですが。個人的には、パッケージが小さくなって歓迎です。

 不満点は、微熱情熱にもあったロード周りの重さでしょうか。セーブ・ロードはメニューバーからいつでも選択出来て便利なのですが、現在見ているシーンと違うシーンのデータをロードしようとすると、ゲーム再開までにかなり時間がかかってしまいます。微熱情熱の時のように、固まっている間のクリックがバッファに残ったりはしないのですが、やはり重いのは嫌です。まあ、繰り返しプレイ必須ということもあって、あまりセーブ・ロードを利用しないゲームではあるのですが。

 1回のプレイ時間は、30分〜4時間程度です。まちまちなのは、初めてすぐにヒロインエンドに進んだ場合と、延々プレイしてトゥルーエンドに進んだ場合の差です。
 微熱情熱同様、私はとても気に入りました。Cat's Proにはこのノリでどんどんゲームを作って欲しいですね。
 肩肘張らずに気楽に楽しめる作品を欲している人にお薦めです。

すいーとじぇみに〜僕の妹〜

Ripe Windows95/98版 18禁 コミュニケーション型アドベンチャー
一押し:眞穂
 Ripeという新しいブランドの作品です。絵柄と広告などの生活観のあるイラストに興味を惹かれて購入しました。

 ジャンルが「コミュニケーション型」となっているように、会話の内容とそれに対する受け答えを選択していくゲームなのですが、こうしなければクリアできないというような物ではなく、気ままに妹たちとの会話を楽しめるゲームとなっています。プレイ期間は、ゲーム時間で2週間です。妹たちとの会話は、会話のジャンルを選び、それに対する妹の問いかけに応えるという形で進行します。前述したように、返答如何で嫌われる、等という事はありません。ただ、イベントを起すには、ある一つの選択肢に気を付ける必要があります。プレイ期間中には、妹たちの従妹が遊びに来て、皆で遊園地に遊びに行ったり、愛読者の女の子と会ったりなど、いくつかの出来事が起こります。

 最近流行の「義理の妹が出来る」というタイプのゲームですが、今作の場合、妹になるのが双子である事と、主人公の職業が官能小説かである事が他のゲームと違います。主人公の職業はひみつではないですし、妹たちもそれを嫌悪していませんので、自然にHな会話に流れていきます。また、主人公が随分大人である事もあって、いろいろな面で雰囲気が穏やかです。

 最初に注目したようにCGは非常に美しいです。立ちCGの横を向いた時の表情などがちょっと崩れぎみではありますが、他はとても気に入りました。
 音声は、全ての場所についている訳ではありません。音声とキャラのギャップは、それほどひどくないのですが、ちょっと声優さん達の声質が似過ぎているような気がしました。

 このゲームの一番の特徴は「エンディングがない」ことでしょう。ゲーム期間が終ればゲームは終了しますが、他のゲームのように「その後どうなった」だの「誰とくっついた」だのという説明は一切されません。あくまで妹達との2週間の生活を切り取っただけなのです。ちょっと物足りないですね。確かに、なにか結果が出るような事をした訳ではないのですから、勝手に結末をつけられても違和感があるのかもしれませんが……
 あとは、CGモードが扱いづらいのと、Hシーンのバリエーションが多いのに回想モードがないのが残念ですね。

 エンディングがない事を承知のうえで、絵が気に入ったら買ってもいいと思います。私は、このキャラを見られただけでも満足です。
 1プレイの時間は……ちょっと細切れに遊んでしまったのでわかりません。それほど時間はかからないです。

ロマンスは剣の輝きII

F&C F&C-120,121 Windows95/98版 15禁 ときめきRPG
一押し:シャロン・エステル
 延期に延期を繰り返し、やっと発売したRPGです。

 主人公キース・ライアンは、大快盗シャドウ・ブレイドの忘れ形見。まだまだ未熟だが、父親の追い求めた「空中浮遊都市ダイダロス」を追い続け、日夜修行にはげんでいた。キースが、仕事をしてたある晩、彼の勘違いにより仕事とは関係のない屋敷に飛び込んでしまう。
 そこには美しい少女がいた。少女の名はエルファーシア。彼女は、盗まれてしまった大事な「銀の虹」という宝石を取り戻したい一心で、月に願いをかけていた。「月に願いをかけ、星が流れたなら、その願いはかなう」。そして、星は流れ、そこにキースがやってきた。彼女は、キースに尋ねた。「あなたは天使様ですか?」。

 ゲームは、クエストを請け負って、それをこなし、次のクエストを請け負うという、いわゆる「お使い型RPG」です。
 基本的な部分は、一般的なRPGに準拠しますので、特殊なシステムのみ紹介します。このゲームの経験値は消費してパラメタを上昇させる為に使います。戦闘に勝ってもパラメタを振り分けてキャラに経験値を与えない限り、全く成長しません。キャラによってパラメタ上昇率が違っており、それはパラメタを1点上げるのに必要な経験値が違う事であらわされます。それとは別に、レベルというパラメタもあり、こちらはパラメタを上げる為に与えた経験値の累計で上昇していきます。レベルが上がるとHPやMPが大幅に上昇します。
 ゲーム中のマップは、全てクオータービューで、キーボードもしくはマウスで操作します。キーボードでは、クオータービューの為キーと方向の対応がわかりづらく、非常に操作し辛いです。マウスでは、クリックした方向に向かって移動するのですが、マップ上に細かい障害物が多いので、やはり操作していてストレスが溜まります。特殊な移動操作として、ドアや人物などの何らかの反応のあるオブジェクトをクリックすると、そのオブジェクトに「!」が表示され、そこまで自動的に移動してくれる、というものがあります。それなりに便利なのですが、ダンジョンなどでは敵にも反応しますのでこの機能のおかげで無用に敵にぶつかってしまう事もありました。
 街と街の間もワールドマップを歩いて移動するのですが、一度行った街へはアイテムも魔法もなしでワープすることができます。移動にストレスの溜まるゲームですから、これがなければやっていられなかったと思います。
 ジャンルが「ときめきRPG」となっているように、このゲームでは多くのヒロインと一緒に冒険する事になります。彼女達は、戦闘中にいいところ(クリティカルヒット)を見せれば好感度が上昇します。街で、プレゼントを買ってそれを贈っても上昇します。もちろん、こちらはヒロインによって好みの差があります。街でプレゼントを買った場合は、現在同行していないヒロインにも送る事が出来ます。ただ、冒険中は同行しているヒロインのイベントしか起きませんから、お気に入りのヒロインとは一緒に冒険するのが吉です。
 パーティの組み方の自由度が高いのも特徴です。たった一人で男らしく(?)冒険するのもありですし、仲間に出来るだけヒロインを仲間にしてしまって冒険するのもあり、もちろんお気に入りのヒロインと二人きりのパーティを組むのもありです。パーティからヒロインを外すのはいつでも任意に行なえます。この手のRPGにありがちな、パーティから外すと好感度が下がるという様な要素は感じませんでした。
 モンスターはマップ上に常に見えています。これと接触する事で戦闘になります。戦闘はいわゆるタクティカルコンバット形式です。同行できるヒロインの数は多いですが、戦闘に参加させられるヒロインは3人までです。マス目は四角なんですが、ZOCが存在していて、敵のフォーメーションによっては最初のターンに最奥の敵を攻撃できないような状況もあります。

 ……と、書いていると結構楽しそうですが、操作のストレスが大きい事と、自由に経験値を割り振れる為にバランスが把握しにくい事、この2点がこのゲームをとっつきにくくしています。前者は言わずもがななので、後者について書きますが、このゲームの序盤のザコキャラは、主人公キースにはかすり傷一つ負わすことができません。逆にほとんどの敵はキースが一撃すると確実に倒せます。この状況では通常、経験値稼ぎをしようとは考えないかと思うのですが、そのまま調子に乗ってクエストを受けていると、ボスキャラと遭遇した時にはまります。私が初めて遭遇したボスキャラは、こちらの一撃で倒せないばかりか、こちらが一撃で倒されてしまうのです。ここまで危機感を覚えなかった私は、稼いだ経験値を(それほど強くない)ヒロインに全て貢いでましたから、どうしようもなくなってしまいました。

 ヒロイン達の絵は非常に美しいのですが、それ以外のマップオブジェクト等が98DOS時代を彷彿させる塗りになっています。これは当初発売を予定していたハードが、PC-98(16色)だったからだと思われます。ヒロイン達のイベントCGは今のハードに合わせて塗りなおされているのですが、通常見続けるこちらも塗りなおして欲しかった所です。
 シナリオ、というかゲーム中のテキストは結構楽しいです。誰を仲間にしているかが固定ではないのですが、それぞれの場合を想定してかなり沢山のテキストを用意しているみたいです。
 音楽は、かなりシンプルに聞こえます。これもPC-98用に書いた曲をMIDIで演奏させているだけなんでしょうかね。

 ところで、このゲームは「R」指定という事になっています。ですが、このゲームで見られるCGは一般で売られている少年漫画レベルかそれ以下の露出/表現でしかありません。ここまで徹底しているのならいっその事「一般」指定で発売してもよかったんじゃないかと思います。個人的には、「R」指定なんですからもうちょっと突っ込んだ描写とかがあっても良かったのではないかと思います。

 文句を書き連ねてしまっていますが、実は私はそれなりにこのゲームを楽しみました。とはいえ、白状するとセーブデータを操作してパーティ中のキャラを最高レベルにして遊んでいたから、なのですが。逆に言うと、前述した戦闘バランスの悪さを除けば我慢できないものではないという事です。
 1プレイの時間は、経験値稼ぎがなければ20時間程度でしょうか。個人的にはこのゲームは、今のF&Cの技術で作ったものを遊んでみたかったです。

恋姫

エルフ WIC-6539 Windows95/98版 18禁 アドベンチャー
一押し:まゆき
 PC-98時代にシルキーズ名で発売された佳作のリニューアル版です。

 主人公は、都会に住む大学生。今まで帰ろう帰ろうと思いつつも、なにかと用事が出来て帰ることのできなかった、子供の頃に住んでいた山間の静かな里に夏休みを利用して帰ってきた。祖母の住むその村は、自然の豊かな里。過疎化が進み、主人公と同世代の若者は全くいない里。しかし、里に帰った主人公は、美しい4人の少女達と出会う。彼女達は皆、主人公を知っている風なそぶりをみせる。そして、主人公は自分の記憶の中に子供の頃一緒に遊んだ女の子達の影を見つけるのだった。

 システムは古いアドベンチャーゲームです。「動詞」を選んで「名詞」を選ぶ事で行動をします。このコマンド入力は文字の選択肢を選ぶのではなく、人(主人公?)の絵の各部位をクリックする事で実行します。例えば口を選択すると「話す」、足を選択すると「移動する」となります。これは、見かけは面白いのですが、時々どこを選択したら先に進むのかがわからなくなることがあって戸惑いました。

 PC-98版は、メッセージが縦書きというのがウリの一つだったのですが、今作は横書きになっています。CGは、独特の雰囲気を持った絵から、TVアニメ版下級生のキャラデザの人の絵に変更になりました。雰囲気は変わってしまいましたが、CGの塗りも含めて非常に美しいです。多色になったおかげで背景が美しくなったのもポイントでしょう。里の美しい自然を見事に表現しています。また、PC-98版にはなかったCGが幾つか追加されていて、物語を補完しています。それらと相反して、音楽は当時の雰囲気を色濃く残したシンプルなものです。シンプルといっても、出来が悪いわけではなく、ゲームの雰囲気を盛り上げるのに充分役立っています。
 また、今作はフルボイスになっています。声優さん達も上手で、声とキャラのギャップもなく、かなり良質だと感じました。

 シナリオはPC-98版から全く変わっていません。ですが、このゲームはシナリオを中心とした雰囲気の評価が高かったですから、これをいじらないのは正解だったと思います。私は久しぶりに遊びましたが、懐かしくも新鮮に感じました。

 値段も安めで、音声付きの割に総プレイ時間も短い、お手軽に楽しめる良作だと思います。エルフの作品だからといって過大に期待せず、肩の力を抜いて楽しむとよいのではないでしょうか。
 1プレイの時間は到達するエンディングによって差がありますが、3〜5時間程度だと思います。

夜勤病棟

ミンク Windows95/98版 18禁 アドベンチャー
一押し:藤沢亜子
 ミンクのH中心ゲームの新作です。一つ前の「Fu・Shi・Da・Ra」はいまいちだったのですが、今作は絵柄ががらっと変わってとても奇麗だったので、注目してました。

 比良坂竜二(名前のみ変更可)は、学生時代、成績優秀で将来を期待された医大生だった。当時、女体の研究に想いを募らせた比良坂は、同級生の神宮寺成美を陥れ実験材料とした。しばらくは、最高の実験材料とそこから導き出される優秀な論文により輝かしい日々を送っていた。だが、実験の噂が広まり主人公は大学から逃げ出すように姿を消した。それからは何をやってもうまくいかなかった比良坂だが、突然医師会からの推薦で、聖ユリアンナ病院という大病院に1ヶ月の非常勤としてだが勤める事になったのだった。不審に思いつつも病院に出向く比良坂を迎えたのは、聖ユリアンナ病院の医師長になった成美であった。そして、彼女は比良坂に病院に勤める4人の看護婦に対して、自分に過去やったように女体実験を施して欲しいと依頼するのだった。過去の出来事から彼女を信用しきれない比良坂だが、このチャンスを活かさない訳もなく、1ヶ月の病院勤務に臨むのだった。

 ゲーム期間は上記の通り、1ヶ月間です。平日は、勤務時間〜(イベント)〜勤務時間〜(実験)という風に流れます。勤務時間はそれぞれ1時間で、病院内のいずれかの場所に移動する事で20分消費します。イベントいかんによっては更に20分消費する事もあります。主人公は成美から看護婦達の勤務表を貰っていますから、見知っている看護婦がどのフロアにいるのかはマップ画面で確認できます。但し、屋上と中庭以外のフロアは3つの区域に分割されていて、そのどこにいるのかまではわかりません。ヒロイン達に遭遇すると、その後の2択で好漢度(好感度ではありません)もしくは、性力/性技のパラメタが上昇します。ヒロイン達に会えなかった場合は性力/性技のパラメタが上昇します。ちなみに、性力/性技は主人公自身のパラメタですが、好漢度は「好感度」の様にヒロインの主人公に対する感情値ですので、ヒロイン毎に用意されています。
 このパラメタ達は、ゲーム進行にある程度関ってきます。特に好漢度の方は重要です。これが一定以上の数値になる毎に、ヒロイン達の弱みを見つけて新たな実験をすることができるようになります。性力/性技の方は、少ないと実験が出来なくなるという様な事がマニュアルには記載されていますが、特に問題に感じたことはなかったです。ちなみに、好漢度はヒロインと会わない時間が長くなると低下しますので、全員エンドを目指す場合はまめに全員にちょっかいを出し続けましょう。
 勤務時間と勤務時間の間には、特殊なイベントが挟まれることがあります。そして、ヒロイン達の弱みを握っていれば夜にヒロイン達を呼び出して女体実験を行なうことができます。
 休日も、ある程度実験の進んだヒロインに対しては、電話で呼び出して実験をすることができます。ここの実験は、平日の夜に行なうものとは別のものとなっています。

 最初に注目した通り、絵は非常に美しいです。残念なのは一つのCGのバリエーションで枚数を増やしている所でしょうか。CG枚数だけなら多い方だと思うのですが、多くのCGは同じ構図のパターン違いだったりします。実験中心のゲームですが、勤務時間中にもヒロイン達にちょっかいをかける事ができます。こちらのイベントにはほとんど絵が割り当たっていません。個人的には、バリエーションよりこちらに絵を付けて欲しかった所です。
 主人公は、脅迫同然でヒロイン達を襲いますので、最初の方は音声は罵倒するようなものや蔑むものなど、痛いものが多いです。キャライメージとのギャップはないのかもしれませんが余り聞いていて楽しくなかったので、早々に音声はオフにしてしまいました。

 シナリオというものはほとんどなく、ヒロインと主人公のキャラだけで進行していきます。ヒロインのキャラは典型的ではありますが、それだけに安心してみていられます。また、実験が進んで主人公に対する感情が「服従」になっているときの反応などは、かなりいい感じです。逆に主人公のキャラはかなり特殊です。被害妄想が強く、自己中心的です。行動を見ていて、笑える所はあるんですが、感情移入できるキャラかというと絶対違いますね。

 マップ移動型のゲームで、ヒロインの居場所がはっきりわからないという事で、ロードセーブを頻繁にする事になるのですが、メッセージスキップがいまいち高速でないのは辛い所です。
 また、メインとなる女体実験が各ヒロインの対して4種類ずつしか用意されていないというのもちょっと不満です。ここ以外のところにCGがふんだんに割り当っていれば、こうは思わなかったと思うのですが。ゲームバランス的に4人を1ヶ月で服従させる為には、このくらいが適当だったのかもしれませんが、オンリープレイじゃないと見られないようなイベント(実験)も用意して欲しかった所です。

 ロードセーブを多用して、細切れで遊んだ為、総プレイ時間は不明です。ヒロイン達のキャラや、実験が進むにつれての変化は非常に気に入りました。「実験」ですからアブノーマルなHが多いです。よって人を選ぶかと思いますが、許容範囲が広く、この絵が気に入った人なら値段分は楽しめるのではないかと思います。

メインメニュー
hugie@733x.com