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Ultimatic Gambling Battle 夢・天・使

Triangle SMMS-0002 Windows95/98版 18禁 麻雀&大貧民
一押し:神崎有紀
 SSSに続くTriangleの新作です。

 7人の原画屋さんによる、14人のヒロイン達との、麻雀/大貧民バトルゲームです。
 基本的な流れは、まず対戦するヒロインを選択し、対戦するゲームを選択します。ゲームに勝利するたびにHシーンが1段階ずつ進行し4段階目に到達すれば、そのヒロインはクリアとなります。ちなみに、途中で負けてもコンティニューは可能です。但し、途中でゲームを変える場合はイカサマポイントを2ポイント消費してしまいます。また、途中の段階で勝ち逃げする事も可能です。この場合、次に同じヒロインを選択した場合は次の段階からの攻略になり、好きなゲームを選んで対戦を始めることができます。逆に途中の段階で負けて、ゲームを中断した場合は、次に同じヒロインを選択しても、最初から攻略のやり直しとなってしまいます。
 これを案内人の明菜とミミ以外の12人分繰り返すと、最後にミミと明菜と対戦し、彼女達を倒せば終了となります。

 麻雀は、ヒロインと自分の二人打ちで、自分の持ち点が2000点で始まり、選択したヒロインの持ち点をマイナスにすれば勝利です。逆に自分の持ち点がマイナスになれば負けです。ヒロイン達の持ち点は、ゲーム開始時は主人公同様2000点なのですが、一人のヒロインの2段階目を攻略するごとに1000点ずつ増えていきます。ここでは、1局の開始時にイカサマポイントを2ポイント払う事によって、牌交換のイカサマを使うことができます。逆にイカサマポイントを入手するには、満貫以上で和了する必要があります。
 大貧民は、攻略済みのヒロインもしくは案内人の二人の中から一人パートナーを選んで、ヒロインも逆の条件でパートナーと組んでの4人対戦となります。ゲームは4回1セットで、1回終了ごとにランクにあわせた点数が加算され、4回終了時のチームの合計点が相手チームの合計点より多ければ勝利となります。ここでのイカサマは、パートナーにしたヒロインの技を使う事になります。対戦相手もイカサマ技を使うことができますが、使った場合は目でわかるように警告メッセージが表示されます。このモードでイカサマポイントを貯めるには、大貧民から大富豪に一気に下克上する事です。

 原画屋さんは、Triangleの夢情さん以外はみんなゲストで、白米玄さん、にしき義統さん、氷室芹夏さん、水無月十三さん、咲香里さん、かわらじま晃さんです。塗りも原画もそれなりのクオリティです。ただ、氷室芹夏さんはMelodyによる塗りで見慣れているせいか、少し見劣りしました。
 音声はヒロイン達だけですが、フルボイスです。こちらもクオリティはかなり高いです。

 案内人以外のヒロイン達は、それぞれのHのシチュエーションが設定されていて、それを眺める、という形になります。それぞれのシチュエーションは、始まりこそバリエーション豊かですが、最終的に同じような結末を迎えるものが多いのがちょっと寂しいですね。
 案内人の二人は、プレイヤーとしては見ているだけには変わりありませんが、話的には主人公が直接コトを行ないます。これは、他のヒロインの話よりはCG枚数も多くて力が入っています。

 ゲーム中の操作感も割といい方で、そこそこ楽しめました。ただ、麻雀はこちらがほとんどイカサマなしの状態でプレイさせられるわりに、コンピュータはキャラの強さに合わせてかなり積み込みしているようで、納得行かない強さを感じました。とはいっても、序盤は相手の持ち点も少ないので、簡単に勝利できますので、序盤は麻雀で進める事をお薦めします。大貧民のほうは、パートナーが弱いせいで勝てない、などという事もありますが、序盤から終盤までずーっと同じくらいの確率で勝利することができます。ただ、大富豪転落制(大富豪が1位になれなかったら、自動的に大貧民に転落するルール)のせいで、パートナーを蹴落としたり、パートナーに蹴落とされするのはちょっと考え物です。

 Triangleの新作、として買ってきた作品ですが、どうも今までの作品の匂いが感じられません。こういう作品もありでしょうけど、私のこだわって欲しかった方向へのこだわりがあまり感じられなかったのが少し残念です。
 とはいえ、それなりの完成度でまとまっている作品ですので、絵が気に入って、お手軽にHシーンが見たい、という様な人にはお薦めです。もちろん、麻雀や大貧民をプレイしたい人にもお薦めできます。

GIRL FRIENDS

LIBIDO Windows95/98版 18禁 アドベンチャー
一押し:薬師丸真子
 「放課後恋愛クラブ」のような爽やかな広告展開をしていながら、紹介されるヒロイン達の名前がことごとく、LIBIDOの出世作「LIBIDO7」のヒロインの名前と同じという所に興味を引かれて買ってしまいました。

 ゲームは旅行中とその後に別れます。旅行中の数日は、ヒロイン8人のうちから誰を選ぶか、その場にいる4人が提示する4つの話題からどの話題を進めるか、ヒロインと二人きりの会話中の3者択一でどんな返答をするか、で進行します。ひっかけはなく、これと決めたヒロインに徹すれば進めるようになっています。旅行中の選択が大幅に間違っていなければ、旅行が終ってからもヒロインと会えるようになります。ここでは、ヒロインとの会話中の3択を答える事で進行します。簡単そうに説明しましたが、実は選択自体はシビアで、ゲーム中のほとんどの選択肢は正解が決められていて、それ以外の選択をしているとHまで辿り着けなくなっています。
 ただ今作は、LIBIDOの旧作のようにメッセージ速度は遅いなりに、リターンキーを押しっぱなしにする事で既読メッセージを高速進行させられますので、比較的プレイは楽です。ゲーム時間自体も、放課後恋愛クラブなどに比べると随分短いですし。
 しかし、ゲーム時間の短さに比例して、ゲームのボリュームも少なくなっているのは残念です。ヒロインの数が2/3に減少しているのに、個々のCG枚数が同等では納得行きません。

 また、今作ではアニメーションが一部に挿入されています。塗りはCGと違っていますが、比較的原画のイメージを壊さずに動かしているように感じます。また、このシーンと自己紹介のシーンには音声が付いています。

 シナリオですが……彼女達はまさしく「LIBIDO7」のヒロイン達でした。言動が凄すぎです。奈留なんかは、自分がレズである事を公言してはばかりません。行動も、セミヌードくらいまでなら、誰でもさくっと脱ぎますし、主人公のことを好きなのかもしれませんが、会って数日しか経っていない男の前で全裸になったりします。キャラの性格によってはそれもありだとは思うのですが、一見お嬢様の綾乃とかまで一律に同じ行動に出るのがいまいちです。また、主人公のことを好きだと自覚した後のヒロイン達が、みんな同じ様な言動をしているのが気になりました。Hシーンなどは、テキストを差し替えても問題ないのではないか、と思うくらいです。
 これらは、全てのヒロインとのストーリーが、同じプロセスで進行していく事にも問題があるのでしょうね。全員のCG枚数を同じにする為に考えた事なのかもしれませんが、もうちょっとヒロインごとの個性を大事にして欲しかったような気がします。

 マニュアルは、いつもどおりハードカバーの立派な奴ですし、システムが安定している事やCGが美しいことは、今までどおりで素晴らしいのですが、やはりボリューム不足の感があります。
 プレイ自体は、スキップが出来るようになった分旧作より快適ですが、個人的にはお薦めできかねます。絵だけ見たくてシナリオはどうでも良い、という人にもCG枚数の少なさからお薦めできません。せめてもっと安ければいいんですが。

とらいあんぐるハート

JANIS JAR-1506 Windows95/98版 18禁 アドベンチャー
一押し:野々村小鳥
 発売時はチェックしていなかったのですが、NIFTYで大評判だったので買ってきたゲームです。

 導入はオーソドックスな恋愛物なんですが、他の物とは世界観が大幅に違います。このゲームの世界は、現代の学園物に見えて忍者や物の怪が存在する、ファンタジーなのです。そのへんのことを割り切って進めないと、置いてけぼりをくらいかねませんので注意してください。
 ゲームは、12月までのヒロイン達と結ばれるまでのパートと、その後のヒロインとの物語のパートに別れます。ゲーム中の期間で言うと、スタートの12月初めからクリスマスまでが前者、それ以降(主に3学期に入ってから)が後者といえるでしょう。前半の平日は、基本的に1日3回、休み時間、昼休み、放課後に学校内の指定の場所に移動することができます。このとき、学校全体のマップが表示されますが、この上にヒロイン達がどこにいるかのシンボルが表示されますので、ヒロイン達と会えずに何も起こらない、ということは起こらないようになっています。ヒロイン達と会えれば、会話することができ、ここでは一部の会話に対して選択肢が現れ、それを正解する事でシナリオが進行します。あまりこの選択の結果は厳密ではないようですが、できる限り良い印象を与えるに越したことはないでしょう。後半は、結ばれたヒロインにもよりますが、らぶらぶにHしまくり(笑)の毎日を経て、ヒロインに関る何らかの問題が持ち上がり、それを解決すればハッピーエンドを迎えられる、とそんな構成になっています。

 システムとしては、Windows標準のメニューバーによる各種コントロールのほかに、メッセージウィンドウ横にクイックセーブとクイックロード、メッセージスキップのアイコンが用意されているのが良いです。With Youも似たようなインターフェースを持っていましたが、こういう良い所は他社もどんどん真似して欲しい所です。

 音楽は、ボーカル入りのテーマ曲ありで、普段のBGMはMIDIで演奏されます。ヒロインごとのテーマ曲も用意されていて割といい感じなんですが、どうもGM対応を考えて編曲されているようで、いまいち音がシンプル過ぎるように感じました。
 音声は、フルボイスではなく、要所のみの声付です。この音声ですが、皆さん下手ではないんですが、すごく癖のある音声です。特に、幼馴染の鷹城唯子の声は、一度聞いて音声をオフにするか、脳味噌にこびりついてやみ付きになるかのどちらかだと思います(笑)。

 このゲームは、粗削りな所も目立つのですが、他に比べて非常に突出した所を持ってます。
 まず、ヒロインに対するいわゆる「萌え」の要素です。パッケージ裏のキャッチコピーに「あまやかしたい…、かまって欲しい」というのがありますが、まさにその通りです。相思相愛だとわかると、主人公もヒロインもとてもストレートに、そして可愛らしく相手を求めます。じゃれあうという言葉が一番しっくりくるでしょうか。読んでいるプレイヤーが恥ずかしくなって、身もだえしてしまうくらいらぶらぶで甘々です。
 もう一つ、甘々な日常から突然にシリアスな非日常に放り込まれ、そして切ない(もしくは切なくも爽やかな)エンディングを迎えるシナリオの存在です。前項だけでもプレイ価値を感じましたが、こちらのシナリオを体験して評価が急上昇しました。最初から、普通の学園物でなく「ファンタジー」であることを提示してあるおかげで、ある意味突飛なこれらの展開も素直に受け入れられます。そして、それらの展開は劇的であるが故に、甘々なシナリオの何百倍も切ない結末を迎えます。
 そして、それらを促進しているのが、シナリオ中の独特の言葉遣いと表現です。「てぺてぺ」とか「あやや」とか、擬音っぽい独特な言葉遣いを多用しているのですが、これらは物語のほのぼのとした感じを増幅しています。それとは逆に、とても解りやすい、でも印象深い文章も要所に使われていて物語を深めるのに役立っています。

 タイトルや導入から、主人公と幼馴染二人の三角関係の恋模様が描かれるのか、と連想されるのですが、それを意識しすぎて小鳥、唯子二人のシナリオを終っただけで結論づけるにはもったいないゲームです。この二人を終っただけでたいしたことがないと判断した方がいらっしゃいましたら、ぜひ他のヒロインのシナリオも体験してみてください。

 評判に応じてか、早速続編の発売が決定しています。続編といっても、登場人物は全く違うみたいですが、シナリオの方がこのゲームの何がうけたかをちゃんと理解して頑張っておられるようなので、期待ですね。
 1回のプレイは音声を全部聞いたら6〜8時間程度、音声なしにして読んだ文章をどんどんスキップすれば2時間程度で終れます。

PILE・DRIVER

BLUE GALE BGCD-009 Windows95/98版 18禁 学園アドベンチャー
一押し:高嶺里穂
 前々から、新作が出るたびにそれなりに心を引かれていたものの、今まで買う切っ掛けを逃していたBLUE GALEの作品です。

 主人公は、ごく普通の高校生です。幼い頃、結婚の約束をかわした幼馴染の高嶺里穂、中学からの友人の荻原優美、同じく中学からの友人の北村佑司と同じクラスになった高校2年生です。主人公はある日、ゲームで夜更かしをしてしまい、翌日の朝礼で倒れてしまいます。そして、保健室に運ばれ、そこで主人公は保険医、野村美帆子の「つまみぐい」の対象にされます。その事件が切っ掛けで主人公は様々な女の子と知り合う事になります。主人公は、幼い頃の約束を胸に里穂への純愛を貫けるのでしょうか、それとも他の誰かを選んでしまうのでしょうか。

 ゲームはほとんど選択肢もなく、軽妙な会話と共にどんどん進みます。出てくる選択肢もほとんどの場合は2択で、現在登場している女の子を受け入れるか否かのフラグになっています。意地悪な選択もほとんど無いので、ゲームとしては簡単でしょう。
 システムはシンプルながら、BGMのCD-DA/MIDI切り換えや、フォント変更などもできます。ゲーム中は、メッセージウィンドウの左右に4つのアイコンが表示され、ワンタッチでセーブ/ロード/スキップ/システムメニューなどが選択できます。
 クリア後のおまけも、CG表示、Hシーン再生、音楽再生など、必要なものが揃っています。

 と、目に見えるスペックだけだと、特筆すべき所がない作品です。悪い所もないんですが。
 このゲームの特徴は、やはりキャラクタでしょう。シナリオは5〜6話構成となっていて、4話までと6話は、メインとなるヒロインが設定されているのですが、4話までのメインヒロインは皆強烈な個性を持っています。例えば、自分の余命が残り1年だと思って自殺未遂を繰り返す娘、一見物腰丁寧、美人、成績優秀、お金持ちのお嬢様、その実、目を付けたものは必ず手に入れなくては気がすまない、手に入れる為には手段を選ばない娘とかです。話ごとのメインに位置しないヒロインもいて、合計9人のヒロイン達に全てエンディングが設定されています。前述のお嬢様などは、作中ではかなり恐い存在なのですが、それでも彼女とのエンディングを見るとそれなりに可愛く見えてしまうのがうまいです。
 ほとんどのヒロインとのエンディングは5話に存在します。しかし、5話で終了するヒロイン達のシナリオは、主人公と里穂の関係の清算まで踏み込んでいないものが多いのが残念です。全員そういう形なら、里穂以外のエンディングはおまけだと思って納得するのですが、二人のヒロインのエンディングでは、それぞれ単独の6話シナリオが用意されており、ここでちゃんと里穂との関係を清算しています。これのおかげでこの二人のシナリオはかなりお気に入りなのですが、出来れば全員に6話を用意して欲しかった所です。まあ、6話がなくても優美とのエンディングなどは、それなりの展開があるので、必ずしも6話が必要というわけではないんでしょうが……

 苦言を並べましたが、私はこのゲームを気に入りました。話ごとにメインのヒロインが設定されていると書いていますが、そのそれぞれのシナリオでもメインのヒロインだけを描くのではなく、主人公とクラスメイト達の日常を冗長にならずに描いています。これのおかげで、こういう構成の場合存在が薄くなりがちな、里穂や優美、佑司の個性が印象づけられています。また、主人公はアレが大きい(笑)という特徴があるのですが、その他肉体面や精神面が完全に「普通の人」だというのが、感情移入を促進してくれます。

 CGは、背景がかなりダメですが、立ちCGはそこそこ丁寧ですし、1枚絵はかなり奇麗です。
 音楽は、それなりです。OP/EDは歌入りなんですが、これらは結構格好良い曲でお気に入りです。

 残念なのは、1枚絵のCGの枚数が少ない事です。ここでCGを出さんでどうする、という所にCGがない事が多々ありました。また、ヒロインによっては最大3回のHシーンがあるわけなんですが、これも回数が多くなった分CG枚数が少ないです。
 また、メッセージスキップの機能があるのですが、立ちCGのロード毎に引っ掛かりがあって、立ちCGがころころ変わるシーンではあまり速くないのがちょっといらいらさせられました。

 1回のプレイ時間は5時間程度でしょうか。キャッチコピーの「純愛希望!…でも世の中そんなに上手くはいかないようです…」とか「愛(&ギャグ)が止まらない学園ADV」等に興味を引かれた方なら、遊んでみて損はないんじゃないでしょうか。

カウボーイベイベ〜

Triangle SMMA-0002 Windows95/98版 18禁 アドベンチャー
一押し:マーガレット
 TriangleのSMMA(スーパーメロメロアドベンチャー)シリーズの第二作です。え〜んじぇる!!は、かなりお気に入りのゲームなんですが、こちらはどうでしょうか。

 東部から西部への開拓が真っ盛りのこの世界、アメリカ西部劇のような世界。
 主人公、ビル・ライアード・ヒコックは、無宿無職の拳銃使い。流れ流れて辿り着いた街の宿屋で、なけなしの路銀を払って手に入れたバーボンを傾けながら、寂しい懐のことを思案しています。そこにやってきた、宿屋のメイドのエッタ。彼女は、ビルを誘いビルもそれに乗ります。そして、事が終わった後、エッタはビルに料金を請求します。その宿屋は、借金で首が回らなくなった宿屋。その起死回生の策として、娼婦館への店替えをするというのです。無一文のビルは金を払えず、すったもんだの末、借金を返す期限まで、この娼婦館ラヴィアンローズの用心棒として働く事になりました。

 システム、構成ともにえ〜んじぇる!!と同じです。システムのプログラムは、細部はともかく基本は同じみたいで、ほとんどの操作が右クリックでポップアップするメニューで出来る事や、おまけモードの壁紙機能だとか、システムボイスの登録機能などもそのままです。
 構成は、やはり5話構成になっていて、各話終了ごとに次回予告があって、そこまでに稼いだお金が評価され、そしてアイキャッチが入ります。
 設定上、拳銃による戦闘シーンがゲーム中に存在します。ここでは、敵キャラが画面に並び、コマンド選択する事によってカットインが挿入され、緊迫感を出しています。もちろん、ここで迂闊な選択をするとゲームオーバーになってしまうのですが、その場合は「戦闘の最初に戻る」という選択肢が用意されているので、それほど神経質にならなくてもOKです。
 また、ゲーム中に酒場でカードゲームをすることがあります。ポーカーとブラックジャックが遊べるのですが、これの勝ち負けもゲームの展開にはあまり関係しません。一部、見れるCGが変わったりする事もありますが。このゲームは、ゲームを一度クリアすると、メニューから「おまけゲーム」という項目を選ぶ事で遊ぶことができます。ここでのゲームは、本編中のゲームを抜き出しただけではありません。脱衣麻雀のような感じでゲーム中のヒロイン達が次々登場し、順番に彼女達に勝っていかなければなりません。ここでヒロインに勝利した場合は、本編CGとは別のごほうびCGを見ることができます。

 今作では各ヒロインごとのエンディングというものがないようです。好感度という要素があるのは、メインヒロインのエッタだけで、彼女の好感度如何によってエンディングが少し変化するだけです。それぞれのヒロイン達は皆個性的に描かれているので、全員にちゃんとエンディングが欲しかった所です。ただ、エンディングにバリエーションが少ないとは言え、全てのCGを見る為にはそこそこの回数をプレイしなくてはなりませんし、ボリューム不足という感じはありません。
 主人公も、ふざけすぎず且つ決める所はきっちり決めるという、格好良いキャラです。

 女性のみフルボイスですが、会話は冗長でなくテンポ良く進みます。フルボイスのおかげで、今作もフルインストールが500MB強と、かなり巨大になっています。
 CGは奇麗なんですが、ちょっと立ちCGとイベントCGでキャラが違うようにみえることがありました。

 どちらかというとコメディ色が強いのですが、勢いに任せてシナリオを書いていないのがわかります。登場人物達は、状況によって性格が変わったり口調が変わったりしませんし、世界観をひっくり返すような言動をしたりもしません。その辺は評価に値するのですが、もうちょっと「笑える」ゲームにして欲しかったような気がします。
 とはいえ、不快にならずに楽しめる良質のゲームには違いないです。女の子のバリエーションも豊かですし、Hシーンも豊富です。

 1回のプレイは、声を全部聞いて5〜6時間程度です。ここがお薦め、と言えるほど突出した所は感じられませんが、それなりのレベルでバランスの取れた佳作だと思います。

こみっくパーティ

リーフ Windows95/98版 18禁 同人恋愛シミュレーション・アドベンチャー
一押し:長谷部 彩
 今までありそうでなかった、同人誌即売会とその周辺を舞台とした恋愛シミュレーションです。

 主人公は絵を志す新大学生。第一志望だった美大に落ちてしまい、高校時代からの腐れ縁、高瀬瑞希と、幼稚園時代からの悪友、九品仏大志と同じ大学に通う事になります。そして、美大に落ちた事をきっかけにして、モノを創る事について考え直し、大志のそそのかしもあり、同人誌を作る事になります。巨大な同人誌即売会「こみっくパーティ」、そこで出会う様々な人たちに揉まれ、主人公はどう変わっていくでしょうか。

 ゲームが始まると、プロローグが始まります。ここで、大体のメインキャラとの顔合わせが終わったら、本編開始です。
 ゲームは同人誌作成パートとアドベンチャーパートに別れます。
 同人誌作成は、まず作る本の概要を決める事から始まります。決めることのできるスタイルは、ジャンル、本のタイトル、表紙の質、本文のページ数です。表紙の質や本文のページ数は、主人公の実力が足りないうちは、選択肢が少なくなります。それらを決めるとこみっくパーティまでの1ヶ月が始まります。
 平日のスケジュールは週の頭に1週間分まとめて入力します。選択できる項目は、原稿を描く、練習をする、バイトをする、休養を取る、等です。原稿を描くにも丁寧に描くとか、急いで描くとかのバリエーションがあります。スケジュールを決定すると一週間が始まります。この間は自動的に進行し、行動を示すちびキャラアニメーションが挿入されます。
 主人公には、パラメタが設定されており、これらは原稿を描くスピード、出来に影響します。これらは原稿を描く事でも少しずつ増加しますが、練習することによって大幅に上昇させることができます。
 休日は、午前と午後に分かれており、それぞれ、アルバイトを除く平日にできる行動と、電話、外出、原稿依頼が出来ます。原稿依頼は、即売会で購入した同人誌の作家に電話して原稿を描いてもらうコマンドです。成功しても自分が作成するページ数には関係しないのですが。
 これを繰り返し、こみっくパーティ2日前の締め切りに本を完成させなければなりません。1週間前になって、本が完成していない場合、修羅場モードというモードに入れます。ここでは体力を大きく消耗する代わりに普段の倍の速度で原稿を描くことができます。ここまでして、原稿が間に合わなかった場合は、その場でゲームオーバーになってしまいます。
 原稿が完成したら、印刷所で印刷する部数を選択します。この時点で、最低の50部を刷るお金すら持っていない場合は、ゲームオーバーになってしまいます。
 そして、こみっくパーティ前日の休日を経て、こみっくパーティ当日になります。当日は、休日と同じく午前と午後に分かれていて、それぞれ会場内を移動したり、同人誌を買いに行ったり、おとなしく売り子をしたりできます。
 こみっくパーティが終ると、大志による今回の評価が行われ、その後来月のこみっくパーティのための本の作成に進みます。
 アドベンチャーパートは、外出して他のキャラ達と会った場合や、イベントなどです。システム自体は、オーソドックスなアドベンチャーと同様になっています。

 文章にすると結構ややこしいですが、実際は簡単で、且つ単調です。本の作成は、結局毎月、毎プレイ、同じことをやるだけなんですよね。大体のヒロインは、同人誌が売れていればちゃんとシナリオが進行するようになっていますし。せっかく、細かい項目を設定して同人誌を作成するのですから、少しでも作った本の中身が見られると面白かったのですが。原稿依頼も同じです。このゲームでは、実在の同人作家さんの名前とサークル名を使っているので、聞き慣れた方達に原稿依頼をすることができるのですが、これも「依頼した」「原稿を受け取った」だけのもので、面白みがないんですよね。
 スケジュール入力画面などで、右クリックするといろいろな情報が表示されるのですが、これらもほとんどは不要だと感じました。アルバイトすると上昇する出店センスというパラメタや、描く作品の傾向を示す4方向のグラフも役に立っていません。

 システムの方は、ルーチンワークぎみになってしまい、あまりいい印象はないのですが、キャラクタの方は流石です。
 それぞれのヒロイン達のシナリオは、こういう舞台をテーマにしているのに、ちゃんと起伏が設定されており、的確に盛り上げられています。
 音楽は、リーフらしくハイクオリティですし、今作では一部音声つきになっており、これも上手な人ばかりで感情移入に一役かっています。
 CGは、他社作品で多大なファンのついている方々による原画と、やはり他社作品で実力を遺憾なく発揮されていた方々による塗りなので、非常に美しいです。フルカラーモードでゲームを起動すると、256色で動作させたほうが快適です云々というダイアログが表示されるのですが、このCGを256色で仕上げているという事実に愕然としてしまいます。

 メインの開発スタッフの方の多くは同人活動をされているという事で、それほど勘違いしていない、でも現実にもないという微妙な「同人誌即売会物語」になっています。発表当初はマニアックになりすぎないか、と心配だったのですが、同人誌作成部分の作業を割り切ってプレイすると、充分楽しめました。
 1回のプレイ時間は4時間程度ですが、一度見たメッセージは高速でスキップできますので、バッドエンドを迎えた後に再プレイするような場合は2時間程度で終われます。
 スタッフの問題とかで賛否のある作品ですが、私は気に入りました。

FCN

F&C F&C-107 Windows95/98版 18禁 ネットワーク対戦
一押し:(パス)
 X指定ゲームでは初めてと思われる、サーバー常時接続型のネットワーク利用ゲームです。

 ゲームは、ポーカー、ブラックジャック、ビンゴ、麻雀、対戦型クイズの5種類が用意されています。それぞれに、F&Cの過去のゲームのヒロインたちが配置されており、その総数は365人です。プレイヤーは、ゲームに勝つ事によって、そのゲームで「負けた」キャラを手に入れることができます。
 冒頭に書いたようにこのゲームはネットワーク対応になっています。IPXやTCP/IPを使ったLAN内対戦も可能ですし、インターネット上に用意されたロビーサーバーに接続する事で全国の不特定多数のプレイヤーたちと対戦することもできます。インターネットで対戦する場合は、ゲームCDに封入されている「CDナンバー」という物が必要になります。これが正規ユーザであることの証しになる訳ですね。他のネットワークゲームなどでは見慣れた物ですが、Xゲームでこういったものを見るとちょっと驚いてしまいます。
 インターネットでの対戦では、得点をランキングされます。この評価に応じてF&Cからプレゼントが貰えたりするみたいです。
 また、対戦中には他のプレイヤー達とチャットすることもできます。麻雀なんかだと三味線も可能な訳です。

 18禁となっていますから、当然H CGも存在します。各ヒロインのCGは全て既存のゲームの使いまわしではありますが、さすがにこれだけの人数が揃っていると壮観です。ゲーム中は単純に負かせばCGが見られる、と決まったわけではないみたいですが、ヒロインをゲットした後に、選択画面でプロフィールを見るとそのヒロインの全てのCGを見ることができます。ちなみに、元ゲームでHシーンのなかったスワティ@きゃんバニシリーズや、みるく@Piaキャロットへようこそ!シリーズ、睦美@どきどきバケーションなんかはこのゲームでもその手のCGはありません。

 買う前から思っていたのですが、やはりミニゲームはミニゲーム、続けてプレイするには忍耐力が必要です。特に序盤は16色時代のキャラばかりで、新しいユーザさんは知らないキャラばかりでしょうし。また、ユーザによって初期に用意されたキャラが違う、なんてこともなく、対戦でキャラを奪い合おうと思うと頑張って一人プレイである程度のところまでキャラを増やしていないといけません。それをするには、どのゲームもランダム性が強すぎて辛いです。

 慎重に配布数を区切っているようですが、それでもロビーサーバーはテレホーダイ時間には重過ぎると聞きます。
 また、ゲームCDの中身は100MB程度なんですがこれをフルインストールするのに、ゲーム時にCDを要求するシステムも納得が行きません。物がミニゲームだけに、CDの入れ換えなんかを気にせずに気軽に遊べたほうが良いと思うのですが。

 目のつけ所は悪くなかったんですが、ネットワーク対応を活かすゲームにはなってなかったみたいです。
 新しいもの好きで、根気のある人、昔のF&Cを知っている人なんかにならお薦め出来ますかね。

守り神様

アリスソフト ALS-0034  Windows95/98版 18禁 シミュレーションゲーム
一押し:加代子
 久々に、どこかの雑誌の体験版をプレイして興味を持った作品です。アリスソフトの作品からは暫く離れていたのですが、このゲームの独特な設定に惹かれてしまいました。

 平和に暮らしている家族がありました。父・裕行、母・加代子、娘・真由美、息子・晋太郎、ペット・ミルク。しかし、この家族の平和は、父・裕行の持っている幸運の力のおかげだったのです。裕行の1週間の出張に目を付けた悪魔は、家族に災いをもたらそうとします。しかし、それに立ちはだかる加代子の作った人形に宿った「守り神様」。守り神様は、1週間の間、家族を悪魔の手から守ることができるでしょうか、それとも……

 このゲームは非常に珍しいシステムを取っています。主人公という存在がいないだけでなく、ゲーム世界に関るも関らないもプレイヤーの勝手なのです。主人公は守り神様の力を使って、悪魔を払ったり家族の面々の家での行動を操作したり、幸運を授けたりできます。が、そういった操作を全くしなくともゲームは進行してきます。
 ゲームは、家族が家にいる夜中の3時間と、それぞれの昼間の時間に分かれています。
 前者は「守り神様」の力が発揮出来る唯一の時間です。家は4×2の8マスのマップに分かれていて、家族はそれぞれ適当な部屋で自分の行動を行なっています。これに対して守り神様は、人を指定して行動を変化させたり、幸運を授けたりすることができます。但し、これらの行動には「神力」を消費します。この力は基本的に減っていく一方で、無駄遣いしてしまうと後悔するかもしれません。また、このマップの上方には、2匹の悪魔が待機しています。これが1日3回の時間を進めるタイミングのいずれかに真下に向かって落下します。その時にたまたま下にいたキャラには不幸が訪れます。
 昼間の時間は、前日の夜やそれ以前の行動の影響を受けて、自動進行していきます。プレイヤーは、キャラたちがどんな目に逢っていても、傍観することしかできません。昼間のキャラの行動はチャートになっていて、一度見た行動はチャート上で判別出来るようになっています。これによって、次は違う運命を歩ませてみよう、という気にさせられます。
 これを1週間繰り返すゲームです。目的は特にありません。一応「守り神様」なんですから家族を守るべきなんですが、この手のゲームにありがちですが不幸な目に逢ったほうがHシーンはハードで多いです。

 独特なプレイ感を持っている為か、ゲームには段階が設定されています。初回プレイ時には「真由美」しか操作できず、その後のプレイごとに一人ずつ操作できるキャラが増えていきます。また、それぞれのキャラの行動を見るかどうかも設定出来ますので、目的に合わせてプレイ時間を短縮することができます。
 CG枚数は結構多く、前述したような特殊なシステムの為に特定のCGを見る為に操作する、ということは難しいのですが、CGモードで見たことのないCGをクリックするとそのCGを見る為の簡単な説明が出るのは親切ですね。

 1回のゲームのプレイ時間は1〜3時間程度です。「守る」というより家族の運命を弄んでいるプレイヤーのほうが「悪魔」みたいな気分になってきますが、そういうダーク系のゲームがプレイしたい人にはお薦めじゃないかと思います。もしくは、ifが好きなひとにもお薦めかもしれません。例えば毎日悪魔を払って家族には干渉せずに普通の生活を眺めているだけ、みたいなプレイも可能ですので。

ママトト

アリスソフト ALS-0035 Windows95/98版 18禁 ウォーシミュレーション
一押し:ココナ・ホワイト
 アリスソフトで一番好きな絵描きさんの「MIN-NARAKEN」さんメインのゲームということで、注目してました。

 時代は戦乱を極めていた。ママトトは、国土をもたない移動要塞国家。数年前はその機動力を生かした戦いで大陸内を騒がせた存在だったが、国土をもたない性格上戦力の増強が難しく、次第に追い詰められて滅亡寸前になった。だが、それを救ったのがカカロ王の息子、ナナスの知謀に長けた戦術である。だが大陸中を逃げ回り、なんとか生き延びてきたママトトも、絶体絶命の危機にさらされる。そんなとき、ナナスは趣味の魔法工学によって「キッズ」という魔法生物兵を完成させる。モンスターを倒す事によって手に入れられる、カードから生成出来るキッズはママトトに兵力補充を保証する救いの力。これを使ってナナスは、悲願の大陸統一を目指して戦う。彼の目指す「戦いのない世の中」を実現する為に。

 ゲームシステムは、ウォーシミュレーションらしく結構複雑です。ゲームは章単位で分割されているのですが、章はさらに「今回の戦いの説明〜作戦会議」「キッズ生産」「ナナスポイント振り分け」「隊長決定」「迎撃戦」「防衛戦」「イベント戦」「内政」「ナナスモード」「カカロモード」「討伐戦」に分割されます。
 まず、戦闘前にどういう経緯で戦闘する事になるのかが説明されます。そして、キッズの生産画面になります。ここでは、前の面で手に入れたモンスターカードから自動的に生産されるので、頭を悩ませる必要はありません。ナナスポイント振り分けは、その名の通りナナスポイントというポイントを振り分けます。これは、直接的には戦闘時の必殺技の回数を増やすものです。ですが、それだけでなくナナスモード、カカロモードでのヒロインたちとの関係にも影響していきます。続いて隊長を決定します。この後、その隊長の能力値と次の戦場に合わせて、キッズを配置して迎撃戦の準備を行ないます。
 迎撃戦は、武将一人とキッズ達で敵部隊を迎え撃ちます。このゲームの敵キャラは基本的に味方ユニットを狙ってくるのではなく、左端の防衛ラインを目指して行動します。この防衛ラインに到達したキャラたちは、迎撃戦のフィールドを離脱します。そして、防衛戦で再び戦う事になります。但し迎撃戦に登場する敵キャラのうち「工兵」と呼ばれるキャラたちだけは別です。彼等は、ママトトの心臓を目指さずキッズを作成するプラントに向かいます。彼等を討ち漏らしてしまうとその場でプラントが破壊されてしまうのです。迎撃戦で倒した敵の経験値は全てそれを率いる武将のものとなります。キッズ自身の強さはキッズのグレードと武将の平均レベルである国レベルによって変化します。また、率いている武将自身の指揮力も影響します。
 作戦時に予定していた迎撃戦が終わった後に、防衛ラインを越えた敵キャラがいた場合は防衛戦に入ります。ここでは、キッズは使えないという事で武将5人を出撃させて敵を食い止めます。ここでも敵キャラたちは左端の最終防衛ライン目指して行動します。ここで討ち漏らしたキャラ達は、ママトトの心臓に攻撃を加えます。これによりママトトの心臓のHPが0になってしまうとママトトが死んでしまい、ゲームオーバーとなってしまいますので、慎重に戦いましょう。なお、ここで倒した敵の経験値は出撃している武将全てに同じだけ与えられます。迎撃戦で敵を倒して10の経験値が貰えるのなら、防衛戦で敵を倒すと10×5(人数)の経験値が入ります。要するに、防衛戦で敵を倒したほうがお得、ということですね。
 そして、面によってはこの後にイベント戦闘が行われます。ここではシナリオに沿った武将が単独で戦ったりします。武将の鍛え方を偏らせていると、ここでクリア不能という事態に陥ってしまうかもしれません。
 全ての戦闘が終了すると、内政モードに入ります。ここでは、キッズのプラントを増設したり、武器を作成したりすることができます。
 その後、ナナスモード、カカロモードに移行します。このモードでは、それぞれの人物が二人のヒロインと会うことができます。適切にフラグが進んでいれば、関係が進行します。
 これらが終われば章は終了ですが、この後次の章に入る前にモンスター討伐を行なって、武将たちを鍛えることができます。

 と、長々とゲームシステムの解説を行ないましたが、これらは序章で自動操作のチュートリアルとして解りやすく説明してもらえますので、実際にプレイしてみればすぐに理解出来るかと思います。

 ゲーム自体の評判がいまいちだった「かえるにょ・ぱにょーん」の流れを汲んでいる、ということでちょっと心配だったのですが、無用な心配でした。ゲームとしては、迎撃戦を自分の意志で切り上げないと経験値が(たくさん)稼げないというのが気になりますが、充分面白いですし、キャラクタもナナスモードのおかげで充分立ってます。
 CGや、音楽は老舗らしく手堅い物ですし、最近のゲームとしてはめずらしく不具合らしきものに遭遇しません。

 ただ、カカロモードの存在はともかく、「カカロの遊び」にたくさんCGを割り振って他の部分で不足を感じさせているのはどうかと思います。Xゲームですから、HなCGがたくさんあるのはいいのですが、本編で必要な通常CGが減ってしまうくらいなら本末転倒だと思うのですが。
 他に気になった点として、マウスの自動移動機能があります。これは普段からこれを利用している人には便利なのかもしれませんが、私には不便極まりないシステムです。ただでさえ、SEが鳴り終わるまでクリックが効かないシステムなのに、SEが終わった瞬間私が押そうと待ち構えていたボタンから「システムが押して欲しい」ボタンに勝手にカーソルが移動するのは非常に不快です。これをオフにできないのは、マイナス点ですね。
 また、さらっと書きましたが、SEがなっている間に次の操作ができないというのも辛い部分です。武器制作モードなどは、作業的に同じボタンを連打することが多いのですが、ここでは1回ボタンを押すごとに2、3秒程度の耳障りなSEが鳴り終わるまで次の操作ができなくなってしまいます。もしかして、どこかにSEをオフにできるとか、そういう設定があるのに私が見落としているのでしょうか。

 1章ごとのプレイ時間が30分から1時間30分程度で全20章ということで、総プレイ時間は結構かかりますが、少しずつ遊ぶには良い長さだと思います。詰め将棋的なウォーシミュレーションゲームとしても結構楽しめますし、ゲームがしたくて絵が気に入った人にはお薦め出来るのではないかと思います。

聖☆淫魔〜いじめてインクちゃん〜

デザイアー EXC-0035 Windows95/98版 18禁 淫魔教育シミュレーション
一押し:インク
 久々に注目されていないソフトを買いました。デザイアーというか、ブランド元のエクセレンツは結構好きなメーカーなので、それなりのモノはできていると期待しての購入です。

 主人公「こうだい(名前変更可)」は、新米教師。ところが、突然現れた天使と淫魔のハーフの女の子「インク(名前変更可)」に「色々教えて立派な淫魔にしてください」とお願いされる。立場上、女の子と一緒に暮らす事による危機感を感じた主人公は何とかしてインクを追い返そうとする。だが、自分を「天使にも淫魔にもなれない落ちこぼれ」と思い込んでいるインクを職業柄放っておくことができず、彼女の面倒を見る事になる。

 ゲームは、あゆみちゃん物語系といいましょうか、具体的にはMAID iN HEAVENに似た流れになっています。
 一日は、朝、午前、午後、夕方、夜、深夜に分かれています。このうち、プレイヤーの操作が介在するのは、午前、午後、夜です。午前は学校での休講時間の行動を、午後は終業〜帰宅までの行動を指定出来ます。夜は、育成(調教)モードとなります。インクの成長具合やアイテムによって選択出来るメニューが変わりますが、基本的にはやめるか、インクの精力が尽きるか、主人公の精力が尽きるまで選択を繰り返します。
 これが終わった後、一日の育成報告画面になります。ここではインクや主人公の細かい状態が確認出来るほか、ロード・セーブの操作も行なえます。
 インクの育成は、基本的にHで行なう訳ですが、それ以外にもアイテムやイベントによっても大きな変化が起こります。これらを的確に操作しないと思い通りのエンディングを目指すことは難しいのではないかと思います。

 この手のゲームとしては珍しく、ゲーム開始時に期間が明示されません。それどころか、プレイの仕方によって終了タイミングが変わります。私は2回終了したのですが、1回目は48日目、2回目は50日目で終わりました。双方のデータを見比べてみると「インクに与えた精力」が5000を共に越えた状態だったので、これが終了フラグになっているのかもしれません。精力を与えるのはHして、特定のコマンドを使わないといけない訳ですから、Hをしなかったら延々プレイを続けられるのかもしれません。
 また、アイテムショップや花屋、ブティックなどの出現条件も単純なものではないようです。

 と、ゲームとしてやりがいがありそうなものですが、肝心のHのメニューが少ないです。メッセージのバリエーションも少ないので、くり返しプレイは辛いです。
 前述した時間の区切りごとにメッセージスキップ機能がいちいち止まってしまうのも致命的です。せめて、深夜にスキップをスタートしたら午前の選択まで何もせずにスキップして欲しかったです。
 せっかくインク以外のヒロインも用意しているのですから、もうちょっとシナリオにバリエーションを付けるなり、さもなくば余計なヒロインは削除してインクの育成メニューの充実をして欲しかったですね。
 音楽、音声、CGどれも悪くないですし、システムもバグらしきものは見かけませんので、良い評価を下せそうなものなのですが、これらの要素の為にいまいちという評価をせざるをえません。

 なお、1回終了すると現在のパラメタを引き継いで「らぶらぶモード」としてゲームを続行することができます。これを続けてプレイするとどういうふうに変化するのか、試していないのですが、このモードに入った後もパラメタの変化は影響するようです。

 ちなみに、パッケージ裏の売り文句は揚げ足取られまくりです(笑)。「Hシーンはお待たせしない!調教メニュー=Hシーンだから、ゲームを始めてすぐにあんなこともこんなことも……」。インクは「貞淑な淫魔を目指している、処女の淫魔」なので、すぐにHはさせてくれません(笑)。「調教パターンは無数に!」。無数ってことはないでしょう(笑)。「どきどきイベントがたくさん!豊富なストーリーイベントが、短調になりがちな育成シミュレーションに変化を与え、あなたを飽きさせない!」。たくさんイベント、ありましたっけ?2回プレイしてかなり飽きてきてます(笑)。

 あと、非常に重要な点だと思うのですが「淫魔」「天使」という2極の要素によるゲームの2面性、みたいなものが全く感じられません。淫魔度が上がって、よりHなメニューを受け入れてくれるようになってもインクは相変わらずぼけぼけな女の子ですし、天使度が上がってもセリフは「立派な淫魔にしてください」ですし。この辺がもっと作り込まれていれば楽しめたと思うのですが。

 1回のプレイ時間は3時間程度、スキップしまくりで2時間程度です。2回プレイして、1回目は落第エンド、2回目は淫魔合格エンドになりました。とりあえず、天使合格エンドを見るまではプレイするつもりですが……
 同系統のゲームを持っていて、それに満足していらっしゃる方にはお薦め出来ません。もちろん、それ以外の方ならお薦めか、というとそうでもないですが。

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