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美しき獲物たちの学園

ミンク MER-002 Windows95/98版 18禁 新感覚ザッピングアドベンチャー
一押し:杉原明日菜
 最近は、マルチサイトのゲームというのが流行ですが、このゲームはそれを一歩押し進めて「いつでもザッピングできる」のがウリとなっています。

 「聖レイセーヌ学園……それは高貴な歴史に彩られた、上流階級の子息・子女が集う名門中の名門である……そんな誰もがうらやむ理想の学園で、平凡な家庭に育った純真な美少女"明日菜"と大富豪の令嬢にして学園の最高権力者"由利香"が出会う。二人の出会いは、学園に黒い欲望の渦を生み、やがてそれは周りの人々をも巻き込んで、凄惨な狂気の世界を広げていく……」(以上パッケージ裏より抜粋)。

 ゲーム開始時に「明日菜で始める」「由利香で始める」を選べますが、このゲームは選択肢が表示されている時とエンディング寸前以外では本当にいつでもザッピングできるので、あまり考えずにスタートして大丈夫です。
 基本的なシステムは、ストーリー進行中に要所で3択の選択肢が現れ、それによって展開が変わっていくタイプです。展開が変わると言っても、普段はその時の受け答えによってメッセージウィンドウ下に表示されているゲージが変動するだけです。このゲージは、明日菜/由利香の性格、具体的には「S度/M度」を現しています。明日菜/由利香のゲージは一心同体で、明日菜側のプレイでM方向にゲージが動いた場合、由利香側は自動的にS方向にゲージが動きます。これによって、シナリオの分岐点で大幅にシナリオが変わります。

 このゲームは、CD2枚組なのですがセーブデータ以外のデータはHDDに残しません。よって、途中でCDの入れ替えがあります。もちろん、HDDにインストールしませんのでフルインストールする他のゲームに比べるとレスポンスはいまいち良くないです。できれば、HDDを大量に使ってもいいからフルインストールするオプションが欲しかったです。
 音声は、フルボイスです。音楽は、MIDIで演奏されます。が、私はCDアクセスのレスポンスが悪かった為に、終始音声/音楽をOFFにしてプレイしました。
 システムは妙に重たいです。迂闊な場所にカーソルを合わせたままボタンを連打していると、選択肢を勝手に進めてしまいます。メッセージウィンドウには、ウィンドウ消去ボタンとザッピングボタンが配置されているのですが、もう一つ、メッセージスキップのボタンが欲しかった所です。特に、ザッピングのおかげで同じシーンを別の視点で見直すと言う事が多いわけですから、不要な部分はすぐにスキップできるべきだと思うのですが。また、ゲーム終了が簡単に出来ないのも不満です。フルスクリーン固定のゲームなのですから、ゲーム中にメニュー一発で終了できて欲しいものですが、このゲームは一旦タイトルに戻って、そこからゲーム終了を選ばないと終了させる事が出来ません。

 CGやシナリオは、期待通りの内容でしたが、いまいちシステムの出来が悪かったです。
 ウリのいつでも出来るザッピングは確かに面白いのですが、タイミングが悪いとメッセージを読み飛ばす原因になってしまいます。予想ですが、具体的に例を挙げると

明日菜側メッセージ
由利香側メッセージ

 このような構造になっていると思われます。どういう事かと言うと、明日菜側で「A」メッセージが表示されている時、ザッピングボタンを押すと由利香側の「a」メッセージに移動します。ここで再びザッピングボタンを押すと明日菜側の「B」メッセージに戻ってしまうのです。多分、メッセージが巻き戻される事のないようにこういう構造にしたのだと思います。双方視点のメッセージの数が同じなら1対1の対応で良かったのでしょうが、そうでないのならメッセージのポインタをそれぞれセーブしておきべきだと思うのですが。先程の例では、戻った時に文章は変わっているものの、一応話は繋がっています。しかし、明日菜側「A」メッセージでザッピングして、由利香側「a」メッセージを1回進めて「b」メッセージで明日菜側に戻ると、なんと「E」メッセージになってしまうのです。文章の読み返し機能はありませんから、途中のBCDを読むことは二度とできない訳です。この関係を把握してから私はあまりザッピングボタンを使わなくなってしまいました。

 1回のプレイ時間は4〜5時間程度(音声なし)でしょうか。一応、4種類のエンディングを見ました。まだ、CGモードは100%になっていませんのでエンディングはあと何種類かあるのでしょう。

えっちのススメ

Seal Staff Windows95/98版 18禁 アドベンチャー
一押し:村上紗輝
 発売時にはチェックしていなかったのですが、発売後の評判を聞いて買ってきたゲームです。

 主人公、松野拓也(名前変更不可)は高校生。幼い頃に両親をなくし、姉の夏美とたった二人で生活してきた彼は、姉の言う事に逆うことができません。姉は現在、会社でVPSと言う仮想空間を作る機械の研究をしています。VPSは、恋人と二人で利用して仮想空間でいろいろなシチュエーションでHを体験できる機械です。拓也はこれの実験に参加させられる事になりますが、彼には恋人と言える異性がいません。そこで夏美は拓也の幼馴染みの村上紗輝を参加させる事にしました。拓也は1ヶ月の実験の結果、VPSの実用性を証明できるでしょうか。そして、その時彼を取り巻く環境はどう変化しているでしょうか。

 ゲームは、現実パートとVPSの仮想現実パートにわかれます。
 VPSの仮想現実パートには、4つのシナリオが用意されています。学園恋愛物「ハートのSeason」、ファンタジー物「ファンファンファンタジー」、監禁調教物「寂滅の刻」、ロリ物「パパくりくりして」とバラエティ豊かです。最初から全てのシナリオを選ぶことができるのですが、実際は最初の二つ以外まともにプレイできません。VPSは二人で利用するものですから、パートナーが拒否すれば実行できないのです。これは、パートナーに属する好感値と許容値という二つのパラメタを上昇させる事で解決します。これらの値は、シナリオのプレイ結果により上昇していきます。また、パラメタの状態によってはシナリオの途中で中断させられる事もあります。シナリオ中の選択如何によってもシナリオ中断は起こりますが、これらは終了時の姉やパートナーのコメントで判別できます。
 現実パートは、ほとんどの場合パートナーを誘うだけのものです。パートナーはゲーム開始時には村上紗輝だけですが、少し進めると野村彩香という女の子が加わります。彼女達とVPSで過ごす事によって、パラメタが上昇しますがそれによって現実世界の彼女達の気持ちも変わっていきます。それによって、いくつかのイベントが発生します。

 単純にオムニバスシナリオ4本立てと考えても、紗輝をパートナーにしたときの「ハートのSeason」などはかなりのレベルのシナリオだと思います。シナリオのボリューム自体はオムニバスのそれと同じくらいですが、幼馴染みとの微妙な関係を描いたシナリオがいい感じです。また、同じシナリオでもパートナーが紗輝と彩香とでは微妙に変化するのも、面白いです。
 CGはアニメ塗りっぽいです。人によって好みはあるかと思いますが、私は気に入りました。表情豊かなのもいいですね。

 ゲームのシステム上、同じシナリオを何度もプレイしないといけない為、退屈してしまう事もあります。できれば、あと1、2本シナリオが多ければ良かったのですが。くり返しプレイに必須のメッセージスキップ機能ですが、用意されてはいるのですが、操作はスペースキー押しっぱなしとあまり親切ではありません。できればメニュー中に「次の選択肢まで進める」という項目が欲しかったです。また、ロード時はそうでもないのですが、セーブ時に妙に時間がかかるのも疑問です。

 幾つか欠点もありますが、全体的にはお手軽で良質なゲームだと言えます。ただ、「お手軽である事」が「良い事」だと思わない人には物足りない作品かもしれません。

白薔薇のなまえ〜ハイパー・ジュエリー・スピリッツ〜

グランツ Windows95/98版 18禁 ハイブリッド・アダルト・コンテンポラリー・育成アドベンチャー
一押し:小松川智絵
 独特なコミカルな絵柄と、最近Xゲームとしてはめずらしい調教ものでない育成ゲームという事で買ってきました。

 主人公真崎由宇(名前変更不可)は、職を点々とした後に小さな興信所に勤めていた。その腕前を見込まれ、関東情報サービス、略してKISに引き抜かれる。KISは、社長である名添良夫が作った探偵社。その実、超常現象ファンである社長の趣味だけで依頼が選ばれるとんでもない会社だ。そこで、いきなり部長待遇を受けた真崎は、面接に来た女の子4人の中から二人を自分の部下として採用する。その二人と緑しずくを合わせた3人を、半年の間研修させることになる。それが、真崎自身の能力試験というわけである。それとは別に、KISの先輩である紫苑ふみかと賭けをしてしまう。近頃話題の怪盗集団「白バラ強盗団(通称ローズ団)」をどちらが早く捕まえられるか、ということだ。
 真崎とその部下はローズ団を捕まえることができるのか。部下の女の子達は無事に本採用されるのか。

 ゲームは、1日毎に進みます。流れ自体は1週間で一区切りという風になっています。月曜から金曜は部下の育成、または事件の捜査をします。火曜と金曜の仕事後には部下の一人を選んでミーティングをすることができます。そこで約束ができていれば、土曜日に部下とデートすることができます。
 部下達には、体力、敏捷、一般知識、雑学知識、捜査術、会話術、尾行術、体術、疲労度、信頼度の10パラメタが設定されています。基本的に1種類のパラメタについて、一つの育成コマンドが設定されています。パラメタの上昇率は、部下によって違います。得意なジャンルがあるという事なのですが、このゲームの場合能力が少ないときは伸びるが、能力が高くなると伸びが悪くなる、逆に少ないときは伸びずに多くなると伸びるというような設定がされています。育成コマンドは、午前と午後の2個を設定できます。
 事件は、決まったタイミングで発生します。このときの依頼は、ローズ団に関わるもの以外の場合はランダムに決定されます。依頼を受けると、部下達とともに捜査に出かける事になります。現場では、部下を指定して「現場捜査」「聞き込み」「考える」などのコマンドを指定して捜査を行ないます。部下達は1場面でそれぞれ1コマンドずつ実行できます。3人の捜査でうまく手掛かりを掴む事ができれば次の場面に進み、同じように捜査を続けます。これを何度か繰り返し最後まで辿り着くと事件解決となり、部下達のパラメタにボーナスポイントが入ります。捜査に失敗してもペナルティはありませんが、その日はそのまま育成できずに終わってしまいます。失敗した事件は、時効になるまで何度でも挑戦できます。

 画面構成は、オーソドックスながら賑やかです。育成シーンのパラパラアニメも可愛くてよいです。
 ただ、操作系がいまいち洗練されておらず、例えば育成シーンでセットしたコマンドのキャンセルをするためには全員のコマンドを設定した後に「取り消し」しないといけなかったり、そのメニューがなぜか画面の左上端に固定でそこまで毎回カーソルを移動させてやらないといけなかったりします。
 また、パラパラアニメや、育成結果の表示など、画面を派手にするために色々な演出が組み込まれているのですが、これらの一部がスキップできないためにプレイ時間が非常に長くなってしまっています。
 さらに、セーブ/ロードできるのが日曜だけというのも辛いです。

 メインのローズ団のシナリオについては、お約束というか容易に予想できる展開です。それと関係ない事件は、社長の趣味で集めているだけあって些細だったり変だったりしますが、あっという間にけりがついてしまいます。女の子たちとのデートは、彼女達の個性が上手く立っているおかげで楽しいのですが、他の部分ももうちょっと力を入れてほしかったところです。
 音声は、茶山莉子さんや岡本麻弥さんなど、Xゲームではおなじみの有名声優さんが起用されているのですが、部下の女の子達と紫苑ふみかの6人だけしか喋らないのが辛いです。主人公はともかく、通常依頼の依頼人とかは喋ってほしかったところです。

 総プレイ時間は6〜8時間程度です。操作できない時間が多すぎるのが辛いですね。絵やキャラ、全体的な雰囲気は非常に良いのですが、まとめるストーリーとシステムが弱いです。次回作に期待といったところでしょうか。

For Season.〜めぐりゆく季節の中で〜

戯画 Windows95/98版 18禁 育成シミュレーション
一押し:三浦朋美
 白薔薇のなまえと同じく、調教ものでない育成シミュレーションです。

 主人公は、家庭教師として7月上旬から翌年の1月上旬までの約半年間、5人の中から選んだ3人の生徒に勉強を教え、最終的に大学に合格させる事が目的です。
 平日は、育成モードで自動的に進行します。途中、何かイベントが起こった時のみ会話モードに移行します。休日は、特殊なイベントが起こらない限り、午前午後の2回、街の中を移動することができます。ここで生徒やその他の知り合いに遭遇すると会話モードに移行します。
 これだけ書くとシンプルで何の特徴もないゲームのように思えますが、このゲームの特徴は育成の準備にあります。
 このゲームの育成は、教科書や参考書を生徒たちの机に置くことで行ないます。もちろん、机といっても彼女達の自宅の机ですから、勉強とは関係ないぬいぐるみや雑誌なんかも置いてあります。これらの勉強に関係ないアイテムは、主人公が「彼女達に勉強させねば」という気持ちになるために必要になるのです。これによって「MBR」値が上昇し、これを貯める事によってより高度な参考書や、居眠りをしている生徒達を起こす目覚まし時計、生徒達の記憶の助けとなるパソコンなどを入手することができます。机の上のスペースは当然有限ですから、勉強に必要なアイテムと必要でないアイテムを上手く整理整頓して、できる限り勉強が進むよう、且つMBRがたくさん貯まるようにするのがこのゲームのツボです。また、3人の生徒を同時に教えるのですが、標準の教科書以外の勉強に必要なアイテムは全て共用ですので、これらを上手くやりくりしないと落ちこぼれが出てしまいます。
 また、自動で進行する平日の育成部分は、アニメーションが非常に細かく描かれています。眠くなって舟をこいだり、ラジオが音楽を鳴らしたり、ペットのハムスターがケージの中を走り回ったりします。また、育成の進行具合もアニメーションで表現されています。勉強が進行すると生徒達から現在学習している教科に応じた内容の吹き出しが出るのですが、この吹き出しの出る速度、数、吹き出しが合体する速度などは全てパラメタによってコントロールされています。育成が進行してくると、すごい速度でこのアニメーションが行われるので、成果がひと目で実感できるようになっています。
 平日のティーブレイク(これもアイテムで起こすイベントです)と、休日のイベントで生徒達との関係は進んでいきます。それぞれの物語は特筆するほど良い訳ではないのですが、外すこともなく、適度に楽しめました。

 音楽やCGも良い感じです。特にCGは、アニメーターを起用しているだけにべたべたのアニメ塗りなのですが、その分輪郭線のタッチなどが力強く表現されています。
 ただ、こういう見かけなのに音声が付いていないのは意外、というか残念ですね。

 エンディングが存在するキャラは、5人の生徒達のほかに義理の妹の藍季がいます。5人の生徒達は、スポーツ少女、お嬢様、シスター見習い、病弱、クールとそれぞれツボをつく属性が設定されています。とはいっても、最近のありがちなギャルゲーのようにデフォルメされた性格設定はされておらず、普通の良い子ばかりです。

 内容的にはシンプルなのですが、細かいところにこだわったゲームだと思います。机に配置するアイテム達それぞれにヘルプメッセージが用意されていたり、2回目以降のプレイで休日の移動マップにイベントのあるなしが表示されることなどは、ゲームを楽しく、遊びやすくという作り手の心遣いを感じます。操作感も良く、メッセージスキップもきびきび動作していい感じです。ちょっとメッセージウィンドウ横の小さなボタンが押しにくいのが残念ですが。

 1回のプレイは3〜4時間程度です。見そこねたイベントや埋めそこねているCGが少しあるものの全てのエンディングを見ました。
 ありがちなゲームも見せ方一つで随分変わるものだなあ、と思わされる作品でした。

Crystal Class〜聖王立ファリア女学院水晶組〜

TGL Windows95/98版 タクティカルRPG
一押し:キャロア・ブレッド
 上のFor Season.の情報を調べていたときに、偶然情報を見つけたゲームです。

 強き女性を育てるという理念の下に設立された「王立聖ファリア女学院」は、毎年近衛や宮廷魔術師を輩出する名門です。プレイヤーはこの学院の教師となり、優秀ながらも問題のある水晶組を担当する事になります。あなたは彼女達の信頼を得、正しく導くことができるでしょうか。

 水晶組の生徒は、アリア・ストライル(戦士)、マリヨン・クラウム(ホムンクルス)、フロゥル・カール(魔導師)、リンカ・クーヤン(武闘家)、ジュオ・クローク(錬金術師)、キャロア・ブレッド(僧侶)の6人です。
 彼女達には、HP、攻撃力、防御力といったRPGに通常必要なパラメタ以外に、自信、好感度、感受性、関係といったパラメタが設定されています。自信は、攻撃が命中したりすると上昇し、高くなりすぎると「タカビー」状態になり、低くなりすぎると「落ち込み」状態になります。好感度は主人公に対するパラメタで、適切なタイミングで回復させてあげたりする事で上昇します。このパラメタが高くなりすぎると「色気」状態になり、低くなりすぎると「不信」状態になります。感受性は、数値では表示されておらず、色による段階でしか知ることができません。このパラメタは戦闘マップを移動中に発生するランダムイベントの確率に影響します。関係は、その生徒と他の生徒の関係を現しています。戦闘マップで他の生徒と隣り合ってターンが終了すると上昇します。このパラメタが高くなると、そのキャラと共に強力な連携技を使うことができるようになります。このパラメタが低くなりすぎると「喧嘩」状態になってしまいます。
 各キャラは、通常攻撃のほかに特技を持っています。通常攻撃は主に1体にしか効果がありませんが、特技は1体に対して大きなダメージを与える技や、広い範囲に対して攻撃する技などがあります。これは、敵キャラにも設定されています。また、先程少し出てきましたが、更に強力な連携技も存在します。これは連携技を行なう二人が未行動で、且つ隣り合っていた場合のみ使用可能です。

 ゲームの流れは、導入の説明→アイテム分配→戦闘→ミーティング→将来の確認→次のステージへ、という感じになります。ステージによっては、戦闘が2段階構成になっていたりもしますが、その場合もアイテム分配を行なってから戦闘にはいる事になります。
 戦闘マップはクオータービューで、マス自体はスクエアとなっています。敵、味方キャラの周りにはZOCが発生します。マップによっては高低差があるように見えますが、高低差は命中率などには影響しません。地面の状態は移動には影響しますが、高低差と同じく戦闘には影響しません。戦闘マップ上のキャラたちは、向きが設定されています。向きと反対の方向に攻撃できない、と言うわけではないのですが、敵の思考ルーチンは背後を取るように作られているようですので、命中率などに影響しているのかもしれません。特に気にしなくてもクリアできましたが。
 戦闘マップ上にはアイテムが配置されている場合があります。これは目に見えるわけではありませんが、怪しい場所にキャラを移動させると発見できます。また感受性の高いキャラを、この場所の近くに配置すると近くに何かある事を探知できることもあります。但し、探知するものはアイテムのような有益なものばかりとは限らず、マップに固定されたトラップを探知しているときもあります。他にランダムイベントとして、狂暴化したワームや狼が移動中に襲いかかってくることがあります。これらの出来事に対して適切な指示を出せれば、キャラの好感度などのパラメタが上昇します。また、マップによっては特定の場所に移動する事でイベントが起こる事もあります。
 戦闘中に、3回まで主人公がヘルプをすることができます。出来る事は、任意の敵を攻撃する事と任意の味方を回復させる事です。ですが、甘やかしていると見えるのか、贔屓しているように見えるのか、余り生徒達への影響は良くないようなのでできれば使わないように進めたほうがよいようです。
 ミーティングは、一人の生徒を選んで行ないます。会話パターンは少ないしパラメタにも影響は与えないようなので一人のキャラにこだわらないほうがよいかもしれません。
 ミーティングが終わると、水晶玉の画面になります。ここでは、現在のパラメタでの生徒達の将来を見ることができます。ここでも選べるのは一人のみです。

 絵は、TGLらしいべたべたのアニメ絵ですが、きっちりまとまっていると思います。また、途中で挿入されるイベントは、妙に女の子をHに見せるものが多いです。
 音声は、豪華有名声優、というほどではありませんが中堅どころの有名声優達を起用していまして、ステージの導入やイベントなどでたくさん喋ってくれます。戦闘中も、特技を使ったりクリティカルヒットをしたりすると喋ってくれます。
 操作は、クオータービューの割には遊びやすかったです。アイテム分配では、使わなくなったアイテムを処分できなかったのが、ちょっと邪魔でしたが不便に思ったのはそのくらいでした。

 全16面で、中には戦闘が2面構成になっているステージもありますので、合計20面強といったところでしょうか。各キャラ毎に1面ずつエピソードを語るためのステージが用意されていたり、適度な難易度のおかげで結構楽しめました。
 ですが、終盤のストーリーはいただけません。突然終盤になって魔王がどうのこうの、とか言うのはありがちですが、それだけなら「ありがち」と思いつつも受け入れられたでしょう。しかし、このゲームは更に突拍子もないところに焦点を当ててしまっています。ネタバレになるので詳しくは書きませんが、かなり感情移入が削がれたのは確かです。また、途中までは面終了ごとに生徒達の将来が見られたのに、エンディングには生徒達のその後が語られないというのも納得いきません。私は一本道ストーリーのタクティカルRPGではなく、育成シミュレーションを遊んでいたつもりだったので、なおさら疑問に思ってしまいました。

 プレイ時間は1面1時間弱程度で、合計15時間くらいです。戦闘中に、大きなキャラ絵が表示されたりと余計なエフェクトがあるわりにさくさく遊べたと思います。ゲームとしては面白くなかったわけではないのですが、やはり終盤のストーリー展開のために評価を下げざるを得ません。まあ、終盤の感情移入低減を覚悟した上で絵が気に入ったらプレイしてもいいんじゃないでしょうか。

ぴあきゃろTOYBOX

カクテルソフト F&C-101 Windows95/98版 18禁 ミニゲーム集
一押し:榎本つかさ
 Piaキャロットへようこそ!!シリーズのミニゲーム集&デスクトップアクセサリ集です。時期的にPiaキャロットへようこそ!!2の内容がメインになっていますが、壁紙などでは〜1のキャラも頻繁に登場しています。

 パッケージの内容は、
・GO!GO!木ノ下祐介
・Doraキャロットへようこそ!!
・ベスト・オブ・アルバイター'98
・かおるのけいさんき
・スクリーンセーバー
・壁紙
 となっています。

 起動すると、「カクテルエクスプローラー」というWWWブラウザ風の画面になります。ホームページとして「ぴあきゃろTOYBOXのページ」が表示されていますので、ここからリンクを辿っていろいろなページを見るうちに壁紙が追加されたり、ミニゲームが見つかったりします。また、一部のページにはアクセスカウンタが用意されていて、これが一定の数字を越える事で更新されていくようなページもあります。これらのページの内容も盛沢山で、開発者の方々のコメントがあったり、Piaキャロキャラの人気投票があったりするかと思うと、Piaキャロキャラ自身のページがあったりもします。似たような事をLIBIDOの「fifteen」でやっていたらしいですが、ファンアイテムとしてこういう作りになっているのは面白いなあ、と思います。

 「GO!GO!木ノ下祐介」は、このパッケージのメインゲームと言えるものです。プレイヤーは、〜2に登場したPiaキャロット2号店の店長「木ノ下祐介(〜1の主人公)」を演じます。木ノ下祐介の「研修旅行での露天風呂覗き(〜2のイベント)」が見つかってしまい、婚約者である「さとみ(〜1のヒロイン)」や店員たちに愛想をつかされたところから物語は始まります。これから1週間、仕事を頑張り名誉挽回、汚名返上できるでしょうか。また、さとみとの結婚はどうなってしまうのでしょうか。……という様な内容です。CGはほとんど使いまわしですが、音声は当然新録ですし、このゲーム中にもたくさんミニゲームがちりばめられており、なかなか楽しめます。

 「Doraキャロットへようこそ!!」は、いわゆる脱衣麻雀です。Doraキャロットという雀荘でのバイトを希望する主人公のお話しです。ありがちな「ここで働きたかったらこの娘たちを倒してみなさい」というパターンですね(笑)。榎本つかさ、皆瀬葵、木ノ下留美の3人に勝つとゲーム終了です。脱衣CGはそれぞれに2枚ずつしか用意されていませんが、ゲームは対戦相手をハコにするか一荘終了まで続きます。なお、ストーリーモード以外に対戦モードがあり、こちらでは前記の3人に加えて、日野森あずさと日野森美奈と対戦することができます。残念ながら、脱衣CGは用意されていませんが。

 「ベスト・オブ・アルバイター'98」は、すごろくゲームです。一本道の盤上を進みながら「Piaキャロットへようこそ!!2」でのイベントや仕事をこなしながら、パラメタを上昇させ、評価をあげる事が目的となります。音声こそついていませんが、本編中のイベントがかなりたくさん盛り込まれており、なかなか良くできていると思います。ゴールした後、全員がゴールするまで待たないといけないのはちょっといただけませんが、すごろくとしてそこそこ完成していると思います。

 「かおるのけいさんき」は、本体とは別の実行ファイルで用意されたデスクトップアクセサリ兼育成シミュレーション(?)です。普通の電卓として使うこともできるのですが、それだとWindows標準添付の電卓よりも機能が低いです。ですが、この電卓は「山名かおるちゃん(2才)」の計算のお勉強モードがついているのです。インストールしたての彼女は2才児ですから、簡単な足し算すら出来ませんし、書く数字もたどたどしいものです。ですが、根気よく計算をし続けていると、段々賢くなっていき、書く数字も丁寧になっていくのです。最終的には、この電卓に用意されている全てのキー操作による計算が出来ようになるんでしょう。2才児なのに「5879/12.57」なんて計算にすぱっと答えられてしまうと、なんか恐くなってしまいますけど(笑)。

 「スクリーンセーバー」「壁紙」は読んで字のごとくです。壁紙は「カクテルエクスプローラー」でいろいろなページを見る事で、増えていきます。また、この壁紙は簡単にWindowsの壁紙に設定できるようになっています。

 こういうソフトというのは、素材の使いまわしといった感が強いのですが、このゲームは合格点です。内容の充実もさることながら、これで4800円というのは非常にお買い得だと思います。シリーズのファンなら買って損をすることはないでしょう。

超KiMiSuTeじゃん

D.O. DCD-00361 Windows95/98版 18禁 脱衣麻雀&デスクトップアクセサリ
一押し:野沢ひなの
 キミにSteadyのキャラによる、脱衣麻雀です。

 麻雀部分は、二人打ちモードと四人打ちモードがあります。
 二人打ちモードは、4ポイント取得で終了で、1ポイント毎にごほうびCGがあります。対戦相手には点数はなく、自分の持ち点が0点以下になるとゲームオーバーです。1回勝利する毎に、いかさまアイテムがルーレットにより入手できます。これらのアイテムは、一部のアイテムを除きすぐに効果があったり、次の局が始まった瞬間に自動的に発動したりします。また、女の子のポイントは満貫以上の役で和了る事により、一度に2ポイント奪うことができます。対戦相手が和了っても、ポイントが戻ることはありません。ちなみに、ここでのごほうびCGは「脱衣麻雀」という枠を越えてしまっています。脱がすというより、Hしてます。
 四人打ちモードは、いかさまなしです。こちらは、半荘終了後(設定によりドボンありにも出来ます)にプレイヤーがトップを維持していると、清算して点数がマイナスになっているキャラのごほうびCGが見られます。こちらのCGは、二人打ちモードの物とは別です。
 これらのモードには、キミにSteadyのヒロインたちはもちろん、脇役だったキャラたちも登場しています。

 もう一つのゲームは、「ひなのと健太のおかいものぱにっく!」というアクションゲームです。スーパーマリオライクといいましょうか、フィールドが縦にも長いのでソニックライクかもしれませんが、いわゆる横スクロールジャンプアクションです。このゲームでは、本編のヒロインの一人「野沢悠」の妹である「野沢ひなの」が主人公となります。彼女を操作して、制限時間内に障害物やおじゃまキャラがいっぱいの街を潜り抜け、夕食のお買い物をして健太の待つゲームセンターに行く事が目的です。ゲーム開始時に、献立を決めることができます。この選択により、ゲームの難易度が変わります。このゲームでも、ごほうびCGが用意されています。パーフェクトに食材を用意してゴールした場合、中途半端にしか食材が用意できなかった場合などでCGが変わります。

 他にアクセサリとして、「からふるアイコン」「デスクトップテーマ(アイコン、壁紙、マウスカーソル、スクリーンセーバーのセット)」「おすわりマスコット」「おしゃべり時計」が同梱されています。どれもそれなりの出来なのですが、普段使っている同様のものを置き換えるだけのクオリティであるかというと少し疑問です。

 麻雀部分は二人打ち時はともかく、四人打ち時は辛いです。こちらのイカサマはないのに、一部の対戦相手はかなり配牌が良いようでダブリーや、役満聴牌などが結構あります。まあ、波に乗れれば勝てるんですが。ちなみにこのゲームは比較的染め易いタイプで、順子より刻子の方が作りやすいです。あと、四人打ちの時はどんどん鳴いていった方が良いかもしれません。

 既存のゲームのキャラを利用したファンアイテムとしてみると、直前に遊んだ「ぴあきゃろTOYBOX」にはかないません。ですが、こちらは素材などは全て新規のもので一本の新しいゲームなのですから、比較するのはおかしいのかもしれませんね。キミにSteadyのファンで、麻雀も好きだというのなら買って損はないと思います。あと、ひなのちゃんファンの方は絶対買いでしょう(笑)。

迷宮無頼漢

SPEED JSP-003 Windows95/98版 18禁 迷宮自動作成型RPG
一押し:乾わかめ
 すたじお実験室による、ローグ系RPGと言う事で期待していた作品です。

 ある日突然、乾家の屋敷に出現した巨大な穴。それは、世界征服を企む秘密結社「じゅわいおくちゅーる」の秘密基地への入り口だった。世界征服を企む「ココ・カメリア」は不動産詐欺にあい、この土地を買わされたのである。屋敷の地下に勝手に秘密基地を作られた、乾家当主「乾泰三」は怒り、立ち退かせるために家族を派遣する事にするのであった。

 ゲーム開始時に、乾泰三/侍、乾宇賀之介/野人、乾わかめ/魔法少女、乾犬/犬のいずれかを選びます。そして、乾家の倉からアイテムを取り出して迷宮に入ります。もちろん、キャラによって装備できるアイテムは違います。
 迷宮には、武器や防具以外に、食べ物や杖や巻き物、照明などの消費アイテムが落ちています。中でも食べ物は重要で、キャラに設定された「満腹値」が0になると、HPが残っていようとゲームオーバーになってしまうのです。もちろん、迷宮の中ですから安全な食べ物ばかりではありません。と言っても、名称で明らかに危ないものはわかります。このゲームは、アイテムの不確定名という要素はなく、手に入れるとすぐに名前がわかるようになっているので、間違えてそういうものを食べてしまう、という危険はありません。照明はなくても戦えるのですが、これがないとまさに一寸先は闇という状態で迷宮を歩かねばなりません。

 迷宮は、1フロア毎に9個の部屋があり、それらの大きさやつながりはランダムになっています。フロアによっては、ボスを倒したりイベントを見たりしないと下へ行く階段が見つからない場合がありますが、これらは通常のモンスターとは違うシンボルキャラが配置されていますので、すぐにわかるようになっています。また、迷宮には下りの階段しかなく、脱出するには「帰宅の巻き物」や「帰宅の杖」を使わねばなりません。これらのアイテムは初期に倉に幾つかあるのですが、迷宮内ではなかなか見つかりません。ずるい技ですが、もう駄目だと思った時点で、セーブしてタイトルに戻り、「イベントを初期化してスタート」する事によって、正常に帰宅するのと同様の効果が得られます。こうやって、前のキャラが持ち帰ったアイテムは倉に収まり、次に冒険に出るキャラが持ち出せる様になります。ただ、前述の方法でやると、イベントが初期化されてしまいますので、一度倒したボスキャラなどが復活してしまいます。と言っても、そのイベントに遭遇するキャラによって、イベントの内容は変わりますので、キャラを次々代えてプレイするのなら、特に問題はないでしょう。

 キャラが個性的で、そのおかげでイベントも結構面白いものが多いです。と言っても、XゲームですからすぐにHに突入しちゃうんですが。音声は、男性も含めてかなりうまいほうだと思います。

 最初に書いたように、ゲームとしての面白さに期待していたゲームなのですが……はっきりいって操作性が全てをぶち壊しにしています。ゲーム画面は、MDIウィンドウ型になっています。ここにメイン画面、操作パネル、縮小マップ、ステータスウィンドウ、メッセージウィンドウが常時開いているのです。これらを全て開くと1024*768の画面でもウィンドウを重ならないように配置することは不可能です。
 メイン画面は、クォータービューになっています。ローグ等とは違って、斜め(正しくは画面に対して垂直/水平方向)への移動は出来ないのですが、それらの方向への攻撃は可能になっています。敵キャラが小さかったり見にくかったりで、どちらから攻撃してきているのか判断できないこともあります。
 操作パネルは、マウス専用です。アニメーションをせずに移動するボタンと、アニメーションしながら移動するボタンがあるのですが、アニメーションをしながら移動するボタンは、遅いのでほとんど使いません。が、それらの方向への攻撃はアニメーションをするほうのボタンを使わないと出来ません。
 ステータス/持ち物ウィンドウは、非常に使い勝手が悪いです。アイテムを選択し、その後手や身体などをクリックする事で武器や防具を装備できるのですが、「腕」と「手」に装備できる部分があり、「腕」には武器が装備でき、「手」には指輪などを装備する、という感覚はいまいちわかりません。また、ここでの選択ポインタは手の形になっていて、その中心が選択ポイントになっているのですが、手の大きさとアイテム欄の1段分が同じ高さのために、非常に解りにくいです。
 ……と、まあとにかく操作性が悪いです。たくさん開くウィンドウも位置が記憶されず、ゲーム起動毎に綺麗に並べ替えてやらないといけませんし。

 アイテム数は多いのですが、効果がいまいちはっきりしないものばかりのおかげで、アイテム収集意欲もわきません。一応、ゲームを終えた後にも継続して遊べるようになっているのですが、かなり根性がないとやってられないと思います。

 せめて、クォータービューでなく、キーボードで操作できればもう少し楽しめたのでしょうが……

PALETTE

フェアリーテール F&C-102 Windows95/98/NT4.0版 18禁 パラレル恋愛SLG
一押し:涼原千晴
 このゲームの特徴は「ヒロインセレクト」機能でしょう。この機能は、その名の通り物語のヒロインを決めてしまうという大胆なものです。ですが、このゲームの場合、選択したヒロイン以外のキャラを狙ってプレイすることもできます。これがこのゲームの真に面白い所でしょう。

 主人公の周りには、幼馴染の菜乃花恵理、同じく幼馴染の鳩羽翠、従妹で妹的存在の萌木玉緒、やはり従姉で主人公が居候している部屋の家主の涼原千晴、その千晴の勤める病院でボランティア活動をしている東雲深月などの魅力的な女性がいます。この内、ヒロインセレクトでは「恵理&翠」「玉緒」「深月」「千晴」シナリオを選択することができます。「千晴」シナリオは、他のシナリオで一度バッドエンドを迎えた後に選択できるようになります。
 冒頭に書いたようにヒロインをセレクトすると、そのヒロイン中心の物語が始まりますが、選択されなかったヒロイン達も脇役というわけではなく、彼女達を狙ってプレイすることができます。千晴は特別な存在なので専用のシナリオ以外で結ばれることはありませんが、3×4+2=14通りのエンディングが存在します。

 移動コマンドなどは一切なく、会話中の2、3択の選択をする事で進行していきます。各ヒロインには愛情度と友情度が設定されており、ゲーム中にシステムウィンドウでいつでも参照することができます。特に意識しなくても、ヒロインとの会話での選択で好感度の上がる選択をした時、下がる選択をした時それぞれに相応の効果音が鳴るようになっているので、それに気を付けていれば大体クリアできます。

 ……という様に非常にシンプルなシステムです。
 ですが、このゲームはキャラが非常に立っていて、シナリオが楽しいです。選択したヒロイン(物語)に応じて、主人公の性格が違っていたりしますが、ジャンルに「パラレル」という言葉が含まれていますから、それもまた一つのパターンとして受け入れる事にします。
 CGは、ちょっと立ちCGの質がいまいちに感じる所もありますが、おおむね満足のいく出来です。イベントCG等は文句なく綺麗ですし。
 音声は、F&Cのおなじみの面々によるフルボイスです。かなりたくさんの音声があるのですが、今作では音声をAD-PCMで圧縮してCD1枚におさめています。
 音楽も、おなじみのDOORSによる物です。作品のイメージに合わせて、ポップな曲が多いのですが、それなりに印象深いフレーズなどもあったりしてなかなかです。また、エンディングのボーカル曲「ハートのクッキー」は、歌詞がかわいらしく、小気味良いテンポのおかげでかなりお気に入りです。

 ゲームをクリアすると、エンディングの後にURLとパスワードが表示され、インターネットのウェブページ上から特製壁紙をダウンロードすることができます。こういうウェブを使ったサービスというのは最近増えてきましたが、もっと色々増えてほしい所ですね。

 絶賛できるほどでなく、でもけなす所もないというソフトです。おかげでレビューの文章量も少なめですが、With Youで描きそこねていた幼馴染の間の三角関係の微妙なバランスなども表現されており、私はかなり気に入っています。
 1プレイの時間は、音声をちゃんと聞いて5時間程度、スキップしまくれば1〜2時間程度で終われます。私は、14通りすべてのパターンをクリアしました。

SSS〜three S〜

Triangle SMMS-0001 Windows95/98版 18禁 アドベンチャー
一押し:三原恭子
 え〜んじぇる!!が個人的にヒットした、Triangleの新作です。

 主人公は、日本に留学してきた某国の王子。主人公の国には「奉仕者制度」という制度があり、主人公も立場上たくさんの奉仕者を従えています。今回はその中でも選りすぐりの「アル」「イル」の二人を連れての留学となります。日本への留学の目的は、花嫁探し。主人公は、11月末から12/24までの約1ヶ月間で素晴らしい女性を見つけることができるのでしょうか。

 最近流行の、恋人にも、奴隷にも、という2面性を持ったゲームです。
 平日の1日は、朝、昼、夕の3つの時間帯に分かれていて、1日の開始時にそれぞれの時間にどこに移動するかを決定します。各ヒロイン達は、主に登場する場所が決まっています。また、会う場所によってはイベントが起こる事もあります。ヒロイン達の居場所は、ある程度決まっていますが、いるかいないかは乱数が入っているようです。ただ、親密度が高くなったキャラは補正がかかるのか、会いやすいようです。休日はヒロイン達との約束がない場合は、何も起こらず翌日に進みます。
 ヒロイン達には、親密度が設定されています。親密度には数値以外にも色が設定されており、親密度の数字が少ないあいだは青、多くなると赤になります。また、そのヒロインを奉仕者にしてしまうと、このゲージが黒になります。

 ゲームとしては、クリアするだけなら非常に簡単です。狙ったヒロインを奉仕者にせず、12/24までに親密度を高くして、12/23に会う約束をする事、それだけです。ただし、Hシーンを見るためには各キャラ毎に設定された、特定のイベントを見ないといけません。また、そのイベントでの選択も重要なので、こまめにセーブする事をお薦めします。
 また、恋人としてのH以外にも、ヒロイン達を奉仕者としてのHもあります。こちらはバリエーションもCG枚数も多く、こちらがメインではないかと思ってしまうくらいです。ヒロイン達を奉仕者にするには、親密度を赤になるくらいまで高めてから、夜に何もせずに「1日の終了」を選ぶ事です。

 キャラクタは、ヒロインタイプ、眼鏡、ロリ、ボク、お嬢様、先生と基本を押さえてます。また、キャラ自体の個性も立っていて、なかなか楽しめます。
 CGは、原画も塗りも綺麗です。
 音声は、女性のみフルボイスですが、出演されている方々はみな上手です。
 操作性やシステムなども、え〜んじぇる!!同様良くできています。CG鑑賞からすぐに壁紙を登録する機能や、システムボイス集なども健在です。

 シナリオは、一応の筋道がありますが、あまり重視されていないようです。どちらかというと物語を楽しむというより、各ヒロインと仲良くなる過程を楽しむタイプのゲームですね。ただ、その筋道のせいで一部矛盾する展開が出来てしまうのが残念です。
 また、音楽は悪くないのですが、MIDIの初期化設定が上手く行われていないらしく、何度もプレイしているうちに音がどんどん狂っていくことがあります。ヒロインの一人、「樹美奈子」はピアノが上手という設定で、彼女と音楽室で会う時は彼女の奏でる美しいピアノの曲が流れる、はずなのですが、この不具合のせいでとんでもなく下手くそな不協和音が奏でられることがあって、文章とのギャップに苦笑してしまいました。

 悪くはなかったのですが、え〜んじぇる!!が好きだっただけに少し期待外れでした。ウリの、恋人と奉仕者の2面性ですが、どちらかというと奉仕者の方がメインのような感じで、その分本筋がおろそかになってしまったように感じます。Hシーンの濃さはいい感じなので、もうちょっと本筋も頑張ってほしかった所ですね。
 1プレイの時間は、3〜4時間程度です。私は、桂玲子以外とのエンディングを見ました。

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