メインメニュー

Runners

STUDiO B-ROOM  Windows95版 18禁 陸上競技育成シミュレーション
一押し:相馬 歩
 雛鳥の囀のB-ROOMの新作です。今回はメイドさんものではなく、女子校教師となって陸上選手を育成するゲームになっています。

 主人公(名前なし、変更不可)は、女子校の社会科教師。大学時代は陸上に明け暮れて、しかし「高み」に届かなかったことを後悔しています。主人公は、赴任先の高校で遊歩道を走る生徒を見かけます。陸上部に所属している訳ではないのに、走る事に情熱を燃やす彼女の姿に可能性を感じた主人公は、彼女達を指導する事を考え始めます。

 こんな感じでストーリーは始まります。スタート時は、主人公はまだ誰とも知りあっておらず、午前、午後、放課後と、校内を巡回する事で生徒達と知り合い、陸上同好会を結成する事になります。

 ゲームは、平日巡回、訓練、休日、競技会の4通りのモードがあります。
 平日巡回は、陸上同好会が結成されるまでは、平日の毎日、同好会が結成されてからは、夏休み以外の平日に二日に1回行ないます。学校のマップ上にイベントの起こる場所が示され、そこに移動する事で生徒達の好感度が上がったり、育成に有用なチップを手に入れたりする事が出来ます。また、イベントによっては結果が二つに分かれているものがあり、それらは難易度に合わせてサイコロの基準値が設定されています。サイコロは、イベントで増やせるものと値が固定のものがそれぞれ3つと2つ用意されています。これらは、最初から6通りの出目を持っており、イベントの難易度に合わせて任意に選択する事が出来ます。
 訓練はこのゲームのメインで、スロットによる生徒達の育成モードです。まず、訓練する生徒を選びます。そして、スロットのドラムを調整します。調整が終わったらスロット開始です。スロットは、ドラムが止まっている時に任意に、もしくは出目が全て死に目だった場合に終了します。また、スロットを回したり大きな役が揃うと生徒の疲労度が上昇しますが、これが30を越えると警告がなされます。もちろん、そのまま続ける事も可能です。
 休日は、好感度の高まった生徒とデートしたり、一部の生徒との出会いのイベントなどがあります。
 競技会は、訓練の結果を示す場所です。各生徒に、どの種目にどのくらい頑張るかを指定して、あとは見ているだけです。乱数は一切関っておらず、各パラメタから導かれる記録が出ます。最終的に、2年目の11月の陸上競技会で優勝する事が目的となります。

 パッケージには、「難易度高め、プレイ時間12時間」と書かれています。
 難易度高めというのは本当です。スロットのドラムは任意に配置できるのですが、これの効率の良い貼り方を知らないといつまでたっても生徒達は成長してくれません。
 プレイ時間12時間というのは、疑わしいです。なぜなら私は、このゲームを1回終了させるまでの累計起動時間が、約40時間かかったからです。ちなみに、後半1/4程は「ずる」をしてさえこれだけかかったのです。スロットは、効率の良い配置を知らないとうまく育成できないと書きましたが、上手く育成できるようになるとめちゃくちゃ時間がかかるようになるのです。ゲーム時間の1週間をプレイするのに、30分くらいです。それを、4月から10月までの6ヶ月分を2年間行なう訳です。おかげで、せっかくの各生徒達のエピソードが途切れ途切れになってしまい、あまり深く感じる事がありませんでした。
 また、主人公の態度もちょっと不快です。この主人公、現代の女子校教師のはずなんですが、言動が「殻の中の小鳥」「雛鳥の囀」の主人公フォスターとほとんど変わりません。生徒達がよってたかって主人公を好きになるのも、納得いきません。そういう描写があればいいのですが、だいたいの娘達は唐突に主人公の部屋に現れて服を脱いだり、学校で主人公を誘ったりします。この辺、もうちょっと「普通」にできなかったんでしょうか。それがこのソフトハウスの色だというのなら、こういうテーマを選んだ事自体が間違いでしょう。

 文章関係でも、気になる事があります。言動がフォスターと同等だと言うのもあるのですが、主人公の名前が明示されないおかげで、三人称が「先生」で固定なのです。はっきり言って、気持ち悪いです。誤字脱字も結構ありますし、文章にこだわっているのかおろそかにしているのか、良く解りません。
 また、添付のブックレットが曲者です。表紙に堂々と「このブックレットはマニュアルではありません。操作ガイダンスです。ゲーム中操作に困った時に開いてください。」と書かれています。私は、「操作に困ったこと」はなかったので結局見ることはありませんでした。但し、操作には困りませんでしたが、表示されるパラメタの意味が解らなかったり「教師チップ」「コーチチップ」が何をさすのかが解らなかったり、競技会で「どれくらい頑張るか」を指定するボタンの存在に気が付かなかったり(気付かなくても先に進める事は出来る)はしました。この辺は、ちゃんと「操作ガイダンス」に解説されていますので、ちゃんと読んだほうがいいです。ちなみに、別途マニュアルがある訳ではありません。

 ばらばらにするとそれぞれ面白い素材だと思うのですが、繋げる際のバランスがめちゃくちゃという感じでしょうか。女の子達のデザインやそれぞれのシナリオ、それと切り離して考えた時のHシーン、スロットによる育成など、どれも単品なら誉められる内容だと思うのですが、とにかく長大なプレイ時間が全てを台無しにしているように思います。
 もう少し遊びやすければ、自分で攻略ページなどを作ったかもしれませんが、私にはそれだけの根気はありませんでした。攻略については、Pack98さんのページに詳しいので、そちらを参照してください。

MIND

まんぼうSOFT/ヴィジュアルアーツ Windows95版 18禁 アドベンチャー
一押し:七瀬奈魅
 お気に入りのCG作家「宇宙帝王」さんの原画のゲームだという事で、内容もなにも考えずに買ってきたゲームです。

 主人公は、私立の高校の購買部で働く青年です。医学生の親友に誘われ、彼が手に入れた特殊な薬を使って、主人公が勤める高校の女生徒をいただいてしまう、という野望を実行に移す事にしました。

 と、まあ、身も蓋もないHゲームの導入です。
 内容は、女生徒達を選抜するアドベンチャーパートと、選抜した女生徒とのHシーンの二つに分かれます。
 アドベンチャーパートは、月曜から金曜の昼までです。時間は、シナリオの流れに合わせて自動的に進行して、その時々で2択を迫られます。この選択如何で知り合える女の子が変わったり、出会えても名前が聞けなかったりします。
 Hシーンは選択肢も何もなく、アドベンチャーパートの最後に選んだ女生徒とのシチュエーションが描かれるのみです。

 こういうゲームですので、魅力の全ては登場する女の子達にかかっているのですが、ヒロイン、タカビーお嬢様、おっとり眼鏡っ娘、ロリ、ボーイッシュ、金髪ダイナマイツ、乱交(?)、と一通りのパターンは揃っていて合格です。
 主人公が、悪人でないのが悪い方向に向かっていないのも好感が持てます。

 システム面は、セーブロードがお手軽な点と、Hシーンの回想モードが付いているのが良いですね。ただ、CGモードが単純にページ送りのみなのが残念です。達成率などが表示されないのも難点ですね。

 開発が「まんぼうSOFT」となっていますが、最近「えねま」というゲームを出したメーカーで「まんぼう小屋」と言う所がありまして、私はこちらと勘違いしていました。しかも、「まんぼうSOFT」はヴィジュアルアーツ関連のソフトハウスみたいで、「悪夢」のような地雷だったらどうしよう、と思ったのですがそれほどひどくはなかったです。とはいえ、値段の割にはあっさりしすぎな気もしますが。
 宇宙帝王さんの原画による女の子達は、とても可愛く描かれているのですが、CGの塗りがどうも宇宙帝王さんの塗りより上手くないように感じられます。

 音声付きですが、音声を飛ばしてプレイすれば1プレイ1時間弱程度です。また、女の子の出会える出会えないや、一部の女の子のエンディングが二つあるパターンも、意識してプレイすれば2回のプレイで全てを押さえる事が出来ます。

キミにSteady

D.O. DCD-00351〜00353 Windows95版 18禁 恋愛シミュレーション
一押し:遠野玲子
 「虜」シリーズなどで人気のD.O.の久々の明るいゲームです。

 主人公(名前変更可能)は高校2年生。夏休みの間アルバイトに明け暮れ、何の思い出もなかったのですが、それではいけないと奮起、次のクリスマスまでに彼女を作る事を誓うのでした。

 こんな感じで、特別な事は何もない、ありがちな恋愛シミュレーションの導入パターンで始まります。
 プレイ期間は、2学期の頭の9月1日から冬休み頭の12月24日までです。主人公は学生ですので、中間テスト、小テスト、期末テスト、修学旅行、体育祭、文化祭などの学校行事が固定イベントとして挿入されます。
 ゲームは、マップを移動して建物などに入り、そこに誰かがいる/イベントがあると会話モードに入る、という「同級生」などと同様のシステムになっています。主人公が行動できるのは、休日の前日の放課後と休日だけです。何もイベントのない平日は自動的にスキップしていきます。
 「同級生」や「下級生」にそっくりなシステムなのですが、後発だけに工夫されている点もあります。
 この作品では、何もイベントの起こらない場所には何度出入りしても時間は進みません。操作ミスによる、無意味な時間進行がないのです。
 重要なイベントの起こる場所にはハートマークが表示されて、それとわかるように明示されます。
 女の子との会話の中には、時間制限があるものがあります。但し、ずっといっしょやサクラ大戦などと違って、時間制限が切れた場合のペナルティというものはありません。
 あと、ミニゲームが多いです。ゲームセンターに行けばすぐに2種類のミニゲームがプレイできますし、各女の子には一つずつなんらかのミニゲームが設定されているようです。

 私は、事前の雑誌情報などをほとんど知らずに、話題作だからという理由だけで買ってきました。そして、パッケージを開けてびっくり。なんと、CD3枚(うち1枚は初回特典)とFD2枚が同梱されているのです。CDが複数枚数ということは、当然インストール容量も大きいのですが、4種類のインストールオプションを用意する事で対応しています。それぞれ、7MB、200MB、650MB、1060MBとなっています。但し、200MB以下のオプションを選んだ時は、CD-ROMドライブが2台以上ないとDiscBに収録されている音声を聞く事が出来ません。私は、快適に遊びたかったのでフルインストールしましたが、進行の遅さと音声にあまり魅力を感じなかったのとで、結局音声は聴かずにプレイしていました。
 環境設定では、各種音声のボリュームや、マップモードでの移動速度、チップヘルプのオンオフなどが設定できます。
 基本的に操作はマウスで行なうのですが、私はマップ移動画面の独特の操作性に馴染めなかったので主にキーボードで遊んでいました。ただ、一部のミニゲームや女の子を選択する画面などはマウスを使わないと操作できません。キーボードに対応させるのならもう少し気を使って欲しいです。ちなみに、独特の操作性というのは、マップ上の建物などをクリックすると自動的にそこの入り口に入ってくれるという便利機能が、マウスボタン押し下げ中ずっと有効である所から来ています。マップはスクロールするのですが、先に進もうと主人公の前方でマウスボタンを押し下げ続けていると、突然正面に現れた建物に主人公が侵入してしまうのですね。

 さて、このゲーム、見かけが「同級生」や「下級生」に似ていますが、はっきり言うとそのものです。前述したように類似作品より良くなっている部分もあるのですが、肝心の女の子のキャラクタやシナリオに魅力が感じられません。面白くない訳ではないのですが、ここまでシステムが似ているのなら、もっと頑張らないと個性がでないと思います。聞いた話だと、開発に2年かかったらしいのですが、2年前に構想したシステム/シナリオ/キャラクタのまま発売してしまったのでしょうか。
 やはり、「同級生」などとの比較になってしまいますが、女の子のバリエーションが少ない事と、それに関連してマップが狭い割に遭遇イベントが少ない点が不満です。登場する女の子達は、基本的に主人公の通っている学校の関係者です。バイトをしている女の子もほとんどいません。その為、学校内以外でマップ上によく現れる場所、というのが特定できないのです。マップをうろうろしても、女の子には会えない、しかも会えないと時間が進まない、となると自宅で時間を飛ばしている方がマシに思えてしまいます。

 ここまで書いて思ったのですが、やはりこのゲームは比較対象が悪すぎるような気がします。私はそれほど「同級生」「下級生」に心酔している訳ではないのですが、それでもいろいろなコンシューマゲーム機に移植されて沢山のユーザーに支持されるゲームに、キャラクタ/シナリオだけで勝負を挑んだのは無謀だったのかもしれません。比較なしで見ると、佳作以上の作品には仕上がっているように思えるだけに残念です。
 音声をスキップしてのプレイ時間は6,7時間程度でしょうか。音声をスキップしなかった人の感想を見ても、同様の所要時間だったりするので、私のプレイにかなり無駄が多かったのかもしれません。

え〜んじぇる!!

Triangle SMMA-0001 Windows95/98版 18禁 魔法的電脳冒険活劇
一押し:みこと
 最近、プレイ時間が長いゲームが多かったので、息抜きにさくっと終わるゲームを、と思って買ってきたゲームです。事前に「カードキャプターさくら」のパロディっぽいと聞いていたのが、購入の決め手となりました。

 主人公(名前変更可能)は、天使への昇格試験に合格できない天使見習い。あまりに天使(見習い)らしくない素行の為「場違い者」と呼ばれる主人公は、天使になれない事も気にせず、既に天使になっている恋人の「シャーリー」と乳繰り合っています。そんな主人公に業を煮やした天使長は、主人公に最後の特別試験を課す事にしました。その内容は、地上に降り、6日間で100ポイントの善い事を行なうこと。この試験に合格できなければ主人公は天界から追放されてしまいます。天使見習いは、地上ではほとんど力を発揮する事が出来ない上、変なぬいぐるみの姿しか取ることが出来ません。そこで主人公は、二人の女子高生「まこと」「みこと」を捕まえ、自分の使徒にしてしまいます。さて、二人と一匹(?)は無事に100ポイントの善い事を行なえるのでしょうか。そして、主人公は試験に合格できるのでしょうか。

 システムは、ごくごく普通のアドベンチャーです。会話の途中で2択がありますが、これの返答如何で「まこと」「みこと」の好感度が上がっていき、エンディングに影響します。なお、好感度は表示されません。また、重要なシーンになると、「まこと」「みこと」が変身して魔法を使います。ここで彼女達に授ける魔法、使う魔法を選択するのですが、これらによってその先の展開が少し変わります。

 冒頭に書いたようにあんまり期待せずに購入したのですが、反して大変気に入りました。キャラクタは少ないおかげで個性豊かに描かれていますし、それらを表現する音声もイメージにあった人を起用しており、演技も上手です。ほんの脇役の「露出狂」や「強盗」などというキャラでさえちゃんとした声優さんが演技しておられるようで、不快に感じることはありませんでした。
 目ぱち口ぱくなどのアニメーションはないのですが、メッセージウィンドウの左に表示される顔グラフィックが、非常に表情豊かで楽しいです。
 おまけモードも、CGを見る、Hシーンを見る、音楽を聞く、と標準的な項目を押さえているだけでなく、Windows用のシステムボイスを収録しており、それを視聴してからボタン一発で登録出来るモードがあったり、CGモードもCGを表示した後に「BMPに変換する」というメニューが用意されていたりと、サービス満点です。
 前後してしまいましたが、ゲーム中に利用できるオプションとして、顔グラフィック、天窓のオンオフや、メッセージ速度、画面解像度の設定など基本的なものは押さえてあります。また、メッセージスキップも用意されています。

 予想外に面白かったのは、主人公が「まこと」「みこと」に使わせる魔法によって次のHシーンがまるごと変化する事です。他のゲームなら、何をした所で導入が違うだけで同じシーンになったりするのですが、このゲームはCGも流れも全く違うものが用意されています。まあ、その結果が善行ポイントに影響するのですから、当然なのかもしれませんが。そのため、1度のプレイでは全てのCGを見る事が出来ず、かなりの回数をプレイせねばなりません。と言っても、CGとシナリオが変わる訳ですから、苦痛は感じません。

 シナリオは、冗長に感じる所もなく、テンポ良く進みます。TVアニメ風に5話構成になっていますので、中断できないというジレンマも感じません。また、冒頭に書いたようにキャラクタ設定が「カードキャプターさくら」に酷似しているのですが、コレについては本当に設定だけで、ゲーム中に余計なゲームやアニメのパロディを見せられる事がなかったのも、意外ながら好感が持てます。

 とにかく、私はこのゲームを大変気に入りました。気に入ったからこそ残念なのが、話の切れ目以外でセーブできない事です。先程5話構成と書きましたが、音声を全部聞いた所で4時間弱でプレイできるゲームですから、贅沢と言えば贅沢なんですが。
 フルインストールすると680MBも必要になりますが、それだけの価値はあったと思います。もちろん、最少インストールなら10MBで済みますので、HDD容量の少ない方も安心です。

きわめて!スキャンダル!?

IMAGE CLUB ICCD-004 Windows95版 18禁 バブル時代の社長さんシミュレーション
一押し:新堂水穂
 バブル時代の社長さんシミュレーションというシチュエーション、「社長!お金ならあります!」というキャッチコピー、それぞれに妙にそそられるものを感じて買ってきたゲームです。

 主人公、立地シャチ男(名前変更不可)は、リッチー建設社長立地万蔵の一人息子。無職だが、万蔵の保護のもと、遊びほうだいの毎日を送っていた。ある日、万蔵が交通事故にあい、入院してしまう。3ヶ月もの間、会社を空けるわけにはいかないと考えた万蔵は、その間シャチ男を社長代行を勤めさせることにする。

 社長さんシミュレーションと言っても、やることは簡単です。一日は4つの時間帯に別れており、そこに「新聞を読む」「社内視察」「社内探索」「デート」「銀座に飲みに行く」「フィットネスクラブ」「ゴルフの練習」「ショッピング」「家に帰る」「社長室で休む」「教育室を使う」のメニューをセットします。日によって選べないメニューもあります。このゲームのメインとなるのは、「教育室を使う」メニューですが、これは要するに女子社員の調教コマンドです。ただし、このメニューで女子社員を呼び出す為には、呼び出される側の同意が必要です。この同意を取り付ける為に、「デート」したり「ショッピング」したアイテムをプレゼントしたり「社内視察」「社内探索」して知り合ったりしないといけません。調教メニュー自体は非常にシンプルで、「愛撫」「性交」「奉仕」「自慰」「器具」「拘束」「折檻」のメニューを選択すると、女子社員の体力が消費され、対応する「愛情」「快楽」「服従」のパラメタが上昇するというものです。
 月曜から金曜の平日は上記の通りで、土曜日は情報報告と調査の依頼、日曜日は政治家などの接待を行ないます。
 主人公には、体力とストレス、知識というパラメタが設定されていますが、体力は社員を教育する際に重要ですが、残りの二つはあまり意味を感じられませんでした。

 このゲームの最終目的は、登場する女子社員全てを手懐け、3ヶ月の代行期間が終わった後も社長として会社に残る事です。その為には女子社員達と知りあい彼女達を教育するだけでなく、失脚を狙う副社長の陰謀を暴かねばなりません。この一番良いエンディングはちょっと難しいですが、達成感はあります。

 プレイする前は、主人公は我が侭しほうだいの馬鹿男だと思っていたのですが、実は案外良い奴でした。ランスに似ているように感じます。やっていることはひどいのかもしれませんが、周りにもっとひどい奴がいたりするおかげで、罪悪感を抱いたりする事がありません。上に書いた、教育室へ呼び出す「同意」の取り付けも、ほとんどは無理矢理ではないですし。
 システムは、全体的に古臭いイメージがあります。ゲーム画面がいろいろな部分に区切られていて、CG表示部分が小さい所とか、そのくせ余計なウィンドウを開く事が出来て、それらを常時表示しながらゲームしようと思うと1024×768程度の画面が必要な所とか。
 また、キャラクタデザインもいまいちあか抜けてないように感じます。まあ、これはこれで良いと感じれるので構わないのですが。ただ、CG枚数が少なく感じられるのが残念です。実際の枚数は少なくないのですが、一つのイベントには1枚ずつしかCGが用意されていなかったり、調教シーンもそれぞれの女子社員に、調教メニューそれぞれのCGが用意されている訳でもありません。メッセージは、各メニューに対して2種類用意されているのですから、CGの方も頑張って欲しかった所です。

 プレイ時間は1回4時間程度、エンディングはゲームオーバーを含めて4種類です。
 私は、8月頭の役員会議で解雇されるパターンと、一番良いエンディングしか見たことがないのですが、CGを見るとどうやらノーマルエンドとしてそれぞれの女子社員達とのエンディングもあるようですね。

めい・King

にくきゅう Windows95版 18禁 街・育成シミュレーション
一押し:シフォーネ
 主人公は、羊飼いの少年。いつものように逃げた羊を追って森の中に入り、そこで洞窟を見つけます。少年は、そこで精霊が封印された壷をひっくり返してしまい、精霊を開放します。精霊は、長年の戒めから開放された感謝の証しとして少年をこの地の主にするといい、少年を寂れた山小屋へ向かわせます。そこには、偶然にも盗賊にさらわれたシャルロット姫が囚われていました。姫を助けだし王城に送り届けた少年は、姫の婿候補となり、その為に領主の地位を与えられます。5年間の統治の後、少年はどのような未来を掴むのでしょうか。

 ゲーム開始時に、性格判断のような設問があり、これによってスタート時の従者が決まります。
 ゲームは基本的に、平日、休日、戦闘に分かれます。
 平日は、街の内政を行ないます。主人公と従者達はそれぞれ週に一つのコマンドを実行できます。内政コマンドは、街開発や兵士訓練、関税など16種類ありますが、国のパラメタは9種類しかありません。光栄の歴史シミュレーションのように外交などがある訳ではないので、内政コマンドは内容的に似通ったコマンドが多いです。
 休日は、主に従者の女の子達と仲良くなる為のモードです。領地視察コマンドで仲良くなって、女の子を呼ぶコマンドで夜伽に呼びます。シャルロット姫に会う為に王城へ行く事も出来ます。また、目安箱を見て、街の住民が自分の内政をどう思っているのかを確認する事も出来ます。
 戦闘は、平日コマンドの終了時や休日コマンドの終了時にイベントでのみ起こります。戦闘は、3対3のチームバトルになります。キャラ(部隊)によって行動速度が決まっており、ターンゲージが右端に到達する事で、そのキャラの行動ターンとなります。行動ターンでは、通常攻撃の他に、キャラ固有の必殺技を使う事も出来ます。ちなみに、部隊の攻撃力はキャラの戦闘力と兵力それぞれに比例します。
 休日コマンド発生のタイミングで、突発イベントが割り込む事があります。この場合、休日コマンドは使えません。これらの突発イベントで、従者が増える事があります。
 プレイ期間中の5年の間は、特に監査などもなく、最後まで結果を求められることはありません。

 コツを掴むと街の育成自体は非常に簡単です。用意されているコマンドをフル活用すれば、2年程度で全てのパラメタを最大に出来るでしょう。また、休日コマンドも結構同じメッセージを見る事が多く、プレイ期間の長さも伴ってかなり冗長な印象を受けます。そのくせ、ヒロイン達とのイベントを見るのは結構難しく、序盤で出てくるほんの些細な選択を間違った為にエンディングを見損ねてしまったりすることもあります。
 また、何気ない所にバッドエンドへのトリガが仕込まれているのも意地悪です。確認した訳ではありませんが、関税コマンドを60回以上実行していると、「悪」というCGの表示されるバッドエンドへ直行してしまうそうです。私も初回プレイ時は、デメリットがない事を良い事に容赦なく関税コマンドを使っていたところ、しっかりバッドエンドになってしまいました。

 また、システムの出来が悪い事も減点対象です。すでに修正パッチが公開されており、それによって以下の内容が修正されました。
・システムリソースに関する不具合
・戦闘時の強制終了に関する不具合
・アプリケーションエラー“_W”に関する不具合
・WAVE音声再生時に“一般警告音”が鳴る不具合
・SAVE・LOADに関する仕様変更
・CGモード登録に関する仕様変更
 また、コレ以外にも、
・各ウィンドウ位置の保存機能の追加
・CGのフェードイン/アウト時のスキップ機能の追加
 などが修正されています。逆に言うと現在市場に残っているパッケージには、これだけの不具合がある訳です。
 もちろん、これだけ修正されても、カーソルが妙に重かったり、街が発展するアニメーションがスキップ出来なかったりと、不満点は残っています。

 ヒロイン達は非常に個性が際立っており、魅力的なのですが、プレイ時間の長さと単調さのおかげでくり返しプレイする気が起こりません。目の付け所は非常に良いと思うのですが、バランス調整で失敗したという感じでしょうか。また、街の育成がゲームのエンディングにほとんど関ってこないのも疑問です。これらを上手くまとめて、部下の女の子達と仲良くなれるシム・シティというレベルまで昇華できていれば、素晴らしいゲームになったと思うのですが。
 プレイ時間は、音声を聴かずにプレイして6〜7時間程度です。短いように感じられるかもしれませんが、総プレイ時間の半分程度はフラグをたて終わった後にエンディングまでゲームを進める為の時間なのです。
 2回プレイして、1回目は椿狙いでバッドエンド、2回目はシフォーネエンドを見ました。

下級生

elf WIC-6123-1,2 Windows95版 18禁 恋愛ゲーム
一押し神山みこ
 PC-98、セガサターンで発売された、両機種それぞれの良い所をミックスしたハイブリッドバージョンです。

 このゲームは、最近の多くの恋愛シミュレーションゲームとは異なり、イベントをこなして女の子と仲良くなるのではなく、会話やデートの積み重ねで仲良くなるようになっています。一部のキャラには、あるイベントをこなさないとそれ以上仲良くなれないという壁となるイベントが存在していますが、それも基本的には1キャラに一つしか存在しません。多くのイベントを乗り越える事によって、ヒロインと結ばれる同社の「同級生」シリーズとは相反する存在です。どちらかというと、コナミの「ときめきメモリアル」に近いと言えるでしょう。「同級生」に比べると起伏の少ない毎日を1年もの間過ごす、ということでつまらない様に思われるかもしれません。しかし、細かい女の子の反応の変化とフラグ管理の細かさのおかげで、それを感じることなくプレイする事が出来ます。この辺は、さすがにエルフと言った所でしょうか。

 セガサターン版に移植された時に、ハードに合わせてレーティングが「18歳以上推奨」に変更され、その為Hシーンが削除されました。グラフィックが16色から256色に塗り直され、音声もつきました。Windows95版は、このセガサターン版にPC-98版の頃のHシーンを復帰させ、まとめたものとなっています。それ以外に追加された要素は、ゲームセンターで遊べるポスタードリームが、「同級生」の他に門井綾さんのオリジナルイラストが用意されている事くらいでしょうか。私はセガサターン版を遊んでいなかったので、いろいろな新しい要素を楽しめましたが、セガサターン版を遊んだ人にはそれ程魅力はないかもしれません。

 このゲームを遊んでいて思ったことは、最近のゲームはかなりおざなりに作られているなあ、と言う事でした。たとえば、このゲームのイベントで、ある女の子が自宅で友人と遊んでいて「今から友人の家に遊びに行く」というような会話をします。その直後に、その女の子の家を訪問すると彼女の母親が出てきて「ちょうど出かけた所」だと言われるのです。最近遊んだゲームの大半は、こういう状況だと彼女の家を訪問した際に、何事もなかったように女の子が出迎えてくれるでしょう。気を使っているゲームでも、母親の返事は通常の不在時のメッセージを出すだけでしょう。こういう些細な所に手間を惜しんでいない所が、このゲームの凄い所だと思います。

 ただ、少し残念なのは、相変わらずマウスを使ってのマップ移動が難しかったこと、音声が付いたのですが、全てのセリフの音声が用意されていなかったこと、レイアウトの変更は良いのですが、メッセージウィンドウに表示されるコマンドが選択しづらくなったことですね。特に最後の選択肢については、PC-98版の「たくさんの選択肢が表示できる」という利点を移植して欲しかったように思います。

 1プレイの時間は、プレイ内容によって随分変わります。大体10〜20時間程度でしょうか。最初は、お気に入りの神山みこちゃんオンリーでプレイしようかと思ったのですが、結局退屈してしまい鬼畜な5股プレイをしてしまいました。

しおかぜのメモリー

MESA Windows95版 18禁 アドベンチャー
一押し:上杉祐子
 特に話題作という訳でもないのですが、雑誌で見た日焼けした女の子の肌の色が気になって買ってきました。

 主人公、御影雅彦(名前変更不可)は高校の現国教師で演劇部の顧問。今日から演劇部の2泊3日の夏合宿ですが、都合により部員の一人である椎名美里の実家の旅館で行われる事になりました。そこを始めて訪れたはずの主人公は、その景観に既視感を感じます。そして、昔から繰り返して見る内容の良く解らない夢をより強く感じるようになります。さて、部員は全部で6人、大金持ちの令嬢や忍者の末裔だとか、とんでもない奴等ばかりとの合宿、この3日間は主人公や部員達にどんな影響を与えるでしょうか。

 システムは、非常にシンプルです。基本的には、1つの時間枠中に旅館の中を4回移動して、移動先で女の子と遭遇するとイベントが発生し、そこで2択〜3択の選択をするというものです。また、最初(1日目昼)と最後(2日目深夜)だけは、女の子を選ぶと自動的にその娘に会えるようになっています。Hシーンは、最後に女の子を選んだ後にしかありませんが、最後の選択からHシーンまでの選択によってHシーンがらぶらぶモードか、鬼畜モードかに分岐します。らぶらぶモードにならないと、エンディングにはなりません。
 設定できるのは音声と音楽のON/OFFだけです。オープニングなどは、かなり長い掛け合いを見せられますので、できれば高速メッセージスキップの機能くらいは欲しかった所です。

 6人の部員はそれぞれ個性が立っているのですが、シナリオがそれを活かしきっていないです。前述したストーリー概要にある「忍者の末裔」などは、手裏剣投げのイベントがあるくらいですし、「大金持ちの令嬢」はただの天然さんと言っても差し支えないでしょう。ただ、シナリオのメインである「離縁岩」にまつわる物語だけは、そこそこまとまっていました。せめて全員に対してこのレベルのシナリオが用意されていれば、佳作程度の評価は出来たかもしれないのですが。

 CGは、ちょっと胸が強調されすぎな気はしますがお気に入りです。第一印象通り、女の子の肌の色が健康的で、キャラをより元気に見せています。
 音楽はそれ程印象に残りませんでしたが、悪い印象も受けませんでした。
 このゲームはフルボイスなのですが、久々に素人っぽい演技を聞かされました。オープニングの掛け合いが長い事も相まって、ほとんど音声OFFの状態でプレイしていました。CD-ROMの中には、声優さん達の写真集をディレクターでまとめたものが入っていますが、これだけ気合いを入れるのならもう少し演技の方にも気を使って欲しいものです。

 1プレイの時間は、メッセージをちゃんと読んで2時間程度です。絵が気に入ればOK、と言いたい所ですが、ちょっとお高い買い物かもしれません。また、誰でも作れますが女の子達の分布をメモしたテキストを公開しておきます。横着したい人は利用してください。

With You〜みつめていたい〜

カクテルソフト F&C-097 Windows95/98版 18禁 アドベンチャー
一押し:氷川菜織
 カクテルソフトの久々の新作です。このタイトルは、発表から発売までにタイトルが二転三転しました。

 主人公は陸上部に所属する高校2年生。普段は部活をサボりがちな主人公ですが、幼馴染の「氷川菜織」と次の大会でレギュラーになれるかどうかで賭けをしてしまい、しぶしぶながら練習をしていました。その日、練習を終えた時、主人公は自分を見つめている女の子がいる事に気付きます。彼女は、おずおずと主人公に話し掛けてきます。主人公も、彼女の面影に感ずる所があり、記憶を手繰ります。そして、思い出します。彼女は「成瀬真奈美」、6年前に突然この街から引っ越していってしまった、幼馴染。主人公が「追い付きたかったのに追い付けなかった」存在。6年ぶりに再会した3人の幼馴染達は、お互いをどう思い、どういう風に変わっていくでしょうか。

 ゲームのシステムは、アドベンチャーというより、ノベル形式でしょうか。物語中に時々現れる2択3択を選んで、どんどん物語を進めていくタイプです。
 ゲームを楽しむ為の機能は、至れり尽せりと言った感じで非常に良く出来ています。まず、セーブロード関連ですが、いつでもセーブロードが出来て且つそれにゲーム中の日付とセーブした日時が付くのは当り前、オートセーブや3つまで履歴の残るクイックセーブ/ロード機能まで存在しています。
 次に音声まわりですが、男の声は出さないとか、そういう設定のできるゲームは最近多くなってきましたが、このゲームは「誰の声を聞いて、誰の声を聞かないか」をキャラごとに設定できます。また、ドラマチックモードというモードがあり、これを選択すると主人公のセリフとモノローグ以外のメッセージは表示されなくなり、クリックでメッセージを送らなくてもどんどん物語が進むようになります。
 クイックセーブ/ロードボタンや、メッセージ送りボタンはわかりやすい、操作しやすい場所に配置されているのも良いです。

 今回から16ビットカラー以上が推奨になっているのですが、CG自体は8ビット(256色)で塗られています。重ねあわせによるパレットの食い合いを避けたのでしょうね。まあ、256色だからと言ってもF&Cの塗りは他所のフルカラーのゲームに引けを取りません。今作では、今までの作品に比べると「光」を感じさせる絵が多かったように感じます。

 音楽は主題歌のみCD-DAで、ゲーム中のBGMはMIDIです。これは、サウンドブラスター、GM、GS(SC-55)、GS(SC-88)などの機種に最適化されたデータがそれぞれ用意されていて、選択できるようになっています。主題歌は、Piaキャロットへようこそ!!2の「Go!Go!ウェイトレス」みたいなすごい曲……ではなく、コーラスが気持ち良い爽やかな曲です。初回版のパッケージには、この曲のフルコーラスバージョンが収録された音楽CDが同梱されています。
 音声は、F&Cお馴染みのメンバーに新人さんが加わったようで、以前のものに比べるとバリエーション豊かになっています。もちろん、新人を起用したからと言って演技のレベルが落ちている訳ではありません。ただ、メインヒロインの二人がお馴染みの方々だったおかげか、他のキャラのイメージがちらついてしまいました。特に、菜織なんですが、どうも私はPiaキャロットへようこそ!!2の葵さんを想像してしまいます。

 肝心のストーリーなのですが、実はこのゲームの弱点はここなのです。
 私が要約したプロローグだと、主人公と「成瀬真奈美」「氷川菜織」の間の三角関係がポイントになるように感じられるかもしれませんが、そうではないのです。このゲームは、章単位で区切られていて三章で「菜織シナリオ」か「真奈美シナリオ」に分岐するのですが、分岐した先では、メインでなくなったヒロインはほとんど脇役です。それでも、真奈美の物語と菜織の物語のボリュームがバランスが取れていれば文句はなかったのですが……マニュアルの制作過程を読んでいると、もともとメインヒロインとして真奈美のシナリオがあり、そこに後から菜織がヒロインに昇格し、三角関係になったとあります。要するに、菜織のシナリオは付け足しなんです。そう考えると、序盤に幾つか用意される伏線が全部真奈美シナリオの為の物である事も納得がいきます。ただ、これでメインの真奈美シナリオが言葉をなくすくらい素晴らしかったら良かったのですが……最初の印象からかけ離れた展開に唖然としてしまいました。
 また、このゲームはヒロインが二人に絞られていますが、その周りを固めるサブキャラクタ達も魅力的に描かれています。彼女達とのエンディングというのが存在していないのも、少し残念です。
 もう一つ。一応、このゲームは18禁なのですが、それを期待して買うと絶対外します。Hシーンは最後の最後に少しだけあるだけです。

 ストーリーの部分ではだいぶ批判していますが、私はこのゲームは気に入ってます。Hシーンに関しては、カクテルソフトに対するイメージ通りのものですし。とりあえず、退屈させずに最後まで物語を見せてくれたというのは良く出来ている証拠だと思います。
 きっちり音声を聞いてのプレイ時間は、7〜8時間程度でしょうか。初回限定版は、Piaキャロットへようこそ!!2の時以上にすごい状況になっているようですが、そのせいで期待されすぎたのでしょうか。飛び抜けた部分こそ感じられませんが、全体的に高いレベルを保ったなかなかのゲームだと思うのですが。

Melody〜恋のメッセンジャーガール〜

Melody MER-002 Windows95版 18禁 アドベンチャー
一押し:高原檸檬
 NIFTYのXゲーム会議室で、音楽がよいという話になると必ず名前が出るゲームの一つです。去年(1997)に発売したゲームです。

 主人公「柳生慎太郎(名前変更不可)」は、大学受験を控えた万葉学園の3年生。普通よりちょっとギターが上手な以外はごく普通の悩める受験生です。ある夜、慎太郎の夢の中に「夢のメッセンジャーガール」メロディと名乗る少女が現れ、大切なメッセージを与えられます。いつもあなたの側にいて、あなただけを見つめていた女の子の「特別な気持ち」を。夢とも現実ともつかない数日間、慎太郎は「夢の少女」と出会い、その想いを受け止めることができるでしょうか。

 ゲームは、幾つかのパートに分かれています。基本的には、夢-1がプロローグ、現実-1が「夢の少女」を探すパート、夢-2以降が出会えた「夢の少女」とのシナリオとなっています。各パートとも、マップを歩いて女の子と出会うと会話シーンになるというパターンは共通です。
 このゲームには、パラメタが存在しています。主人公には、LIFE(生命力),INT(知力),VTL(体力),LUCK(幸運)があります。また、各女の子との関係値としてLOVE(愛情),MATCH(相性)があります。これらは、デフォルトでは常に画面に表示されており、主に会話シーンで上下します。シナリオの分岐点ではこれらのパラメタが参照されて、値が足りないと正しい選択をしていてもバッドエンドへ向かってしまう事になります。それだとゲームが難しすぎるように思えますが、このゲームはエンディング/ゲームオーバー時に、パラメタを維持したまま最初から始めるという項目が選択できるようになっています。この機能を使ってくり返しプレイすれば、ある程度の難関はクリアできるようになっています。また、これもシステムメニューでON/OFFが選択できるのですが、パラメタを参照して分岐する「システムメッセージ」を見る事が出来ます。このメッセージでは「○○のパラメタが、××ポイント足りないので不幸な運命に分岐した」という様な具体的な表示がなされますので、先程のくり返しプレイと併用すれば無用な手間を省く事が出来ます。

 キャラクタは、基本を押さえてあるようで型にはまり過ぎていないのが、いい感じです。女の子達の物語も、舞台が日本のようで日本でなかったり、いきなり夢のメッセンジャーが現れたりするファンタジーなので、かなり突飛な展開があったりしますがそれぞれきっちり描かれています。特に、メインと思われるメロディが関ってくるシナリオはかなり良いです。
 文章は、ちょっと独特で主人公が語り過ぎの感もありますが、これは「悩み多き受験生」だからこれでいいのでしょう。語り過ぎと言っても、冗長ではなく上手くまとめてくれていますし、文章自体もかなり丁寧に作られている印象を受けました。
 CGは、ちょっと塗りが弱いような気がします。ファンタジーを意識してやわらかい色調で塗っているのだと思いますが、いまいちめりはりが弱く感じます。
 話題になっていた音楽は、ゲーム中のBGMからボーカル付きのテーマ曲、エンディング曲まで含めてどれもかなりのものです。特にボーカル付きの2曲は、いまどきの声優さんの歌と比べてもかなり凝った展開をしています。音楽は、昔アイデス(現F&C)と組んでいたMUSEが編曲を担当しているようで、なるほどと思わされる出来です。

 残念なのは、ゲーム中のCGは640×480なのですが、パラメタウィンドウを表示していると一部を隠されてしまう事です。好きな場所に移動させることはできますし、その時だけシステムメニューでウィンドウを消去する事もできるのですが、ウィンドウを動かすのは面倒だし、いつパラメタが上下するかわからないゲームですから、ウィンドウを消すのは不安です。画面サイズを大きくしてやれば問題ないのですが、そうすると画面に対するCGの大きさが小さくなってしまいますしね。
 また、メッセージスキップがないのもくり返しプレイを前提としたゲームとしては辛い所です。マウスクリック連打でそれなりに進んでくれるのですが、一部SEが鳴り終わるまで先に進めない所などがあって、ストレスが溜まりました。

 購入した動機は、音楽だけだったのですが期待以上に楽しめました。
 1回のプレイ時間は2時間程度でしょうか。このソフトハウスは「暗闇」も良く出来ていましたし、これからも注目ですね。

メインメニュー
hugie@733x.com