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捕われた硝子の心

TEA TIME Windows95/98/Me版 18禁 3Dアドベンチャー
一押し:並島桜子
 PCの3D表現能力は最近とみに豊かになってきています。それと同時にHゲームにもそのパワーが有効に活かされだしました。私はこの手のゲームが出だした頃に幾つかプレイしてみたのですが、その頃はリアルタイム表示なんて夢また夢、そしてまだまだレンダリングCGもレベルが低く、話の種にしかならないものでした。その後暫くそういうゲームをプレイする機会は無かったのですが、たまたま雑誌でこのゲームが目に止まり、PCを新調して充分な3D性能を得たこともあり、チャレンジしてみる事にしました。

 主人公はとある大金持ちの御曹司。家を切り盛りしていた父が亡くなった事により莫大な財産を相続することになったが、特にそれに執着しない主人公はうるさい親族に適度に配分してそのほとんどを処分した。しかし遺言にあった「館の管理を続けてくれ」という言葉に従い、その「館」だけは自分の物として残しておいた。そして、彼はその館に出向く。そこには「館」を守る二人のメイドと父の遺言状を手にした3人の女性がいたのだった。彼女達は何故この「館」にやってきたのか主人公に話そうとしない。そんな最初の夜、電話線が切られ、車のタイヤがパンクさせられてしまう。人里離れたこの屋敷は完全に外と分断されたのだった。定期配達 が来る5日後まで孤立した彼ら。犯人は誰なのか、そして父の遺言の真実は。

 ゲームはリアルタイムに描画される館の中を歩き回る3Dアドベンチャーです。マウスの前後左右で視点を上下左右に振り、左ボタンで前進、右ボタンで後退するという操作系になっています。また、左右ボタンを同時に押す事でメニューを呼び出す事ができます。ここではゲームの設定以外にも3人のヒロインの好感度(?)を確かめたり、平面マップを見て直接ワープ移動する事が可能です。ヒロインたちは、マップのどこにいるか明示されていないので、基本的に彼女達を探す事がこのゲームの進行方法だと言えるでしょう。ヒロインたちと会うと会話ができます。この時ときどき3択の選択肢が現れますが、これの選択如何でどのヒロインのルートに進行するかが変化します。一日は時間帯で区切られています。と言っても時間の進行は特定のイベントをクリアする事によりますので、無駄な行動などをしても特に進行に影響はありません。
 時間帯の区切りになるイベントはほとんどがこのゲームの売りであるHシーンとなっています。このシーンも当然リアルタイム描画になっていて、プレイヤーはマウスカーソルを利用して直接ヒロインを弄る事になります。シーンは愛撫シーンと本番シーンの二つに分れています。それぞれのシーンで、ヒロインのゲージを満タンにする事でクリアすることができます。と言ってもクリアのタイミングもプレイヤーが決めることができます。ですので、心ゆくまでヒロインの反応を楽しむことができます。ヒロインとの行為を重ねる事によって選択できる体位もそれぞれのシーンで4つまで増えます。体位はプレイヤーが任意で変更できます。その際はいきなり絵が変わるのでなく、ちゃんと身体を起こしてそのポーズを取るというようなシーンが挟まれているのが好感触です。これらのシーンではカメラもプレイヤーが自由に操作する事ができます。背景や主人公が同時に描かれていてカメラを動かしてもあまりいいショットが取れないという場合は、それらを非表示にすることもできます。主人公に限っては半透明にする事も可能です。カメラは主人公視点にする事も可能です。

 CGは基本的にリアルタイムレンダリングなのですが、一部のシーンであらかじめレンダリングされた高画質の絵も用意されています。リアルタイムレンダリングの絵もかなり頑張っているとは思いましたが、個人的にはやはり早く静止画レベルの絵が動くようになってほしいなと思います。あと特筆すべきなのはこのゲームのポリゴンモデルはリアル指向ではなく、ドールっぽい目の大きなデザインになっています。多分、このデザインでなければ私はチェックしていなかったでしょう。
 音声はフルボイスではなく、ごく一部のイベントとHシーンで音声が入るようになっています。質については特に違和感は感じませんでしたが、いかんせん量が少ないので判断し辛いです。
 音楽は……特に印象に残りませんでしたね。
 あと、オープニングムービーが結構良くできています。ただ、いまいちゲームの内容にそぐわないような気もしますが。

 物語は……あまり内容がなかった様な気がします。主人公も一見普通の人かと思うと、一度関係してしまうと見境無くHしたがるタイプで、しかも節操なくそれぞれのヒロインたちに手を出すのであまり見ていて楽しいものではなかったです。
 が、リアルタイムポリゴンで描かれるHシーンの表現力はなかなか強力です。それぞれの体位に2パターンずつのモーションを用意しているというのも工夫されていると思いますし、マウス操作に合わせて音声の反応が変わるというのもうまいです。思わずはまってしまって、ヒロインのゲージは満タンになっているのに延々プレイを続けたりしてしまいました(苦笑)。

 予想していた以上に上手くできていて感心させられたのですが、問題点も幾つかあります。まずはモザイク、というかぼかしが妙に大きくてしかも平面ポリゴンを一枚適当なZ座標で置いてあるだけなので、そこだけ変に安っぽくて、しかもカメラを引くとかなりの面積をそれが隠してしまって邪魔に感じました。カメラの方向を問わず表示されているというのも気に入りません。もう一つは、これは指摘されて知った事なのですが、全てのヒロインのHシーンのモーションが一緒なのです。プレイ中に気付かなかった私が指摘するのもなんですが、この路線でどんどんヒロインを増やしてもモーションが一緒なんて手抜きをされると痛いので敢えて書いておきます。
 あとは……Hゲームでメイドさんが二人も出てきているのにどちらも攻略、というかHシーンすらない点でしょうか(笑)。まあ、出来たとしても上記の様に完全に裸になってしまって他のヒロインと同じモーションで、というのならなくても一緒のような気もしますが。
 それともう一つ。Hシーンに入ったら、それが終わるまで正常にゲームを終了させる手段がないというのはちょっと困りモノかも。

 いろいろ書きましたが、このゲームの特徴であるドールっぽいポリゴンモデルによるHシーンはやはり一見の価値はあります。館内の移動シーンなどは、かなりおおざっぱに作られていて3D酔いする事もありましたが、一応マップを見てのダイレクト移動なども用意されていますし。
 私は細切れでプレイしたので総プレイ時間はちょっとわかりません。時間を進める為に何をすればいいかを知っていれば5時間程度で終われるんじゃないでしょうかね。新しい物好きでこのポリゴン絵に違和感を感じない人にはお薦めできると思います。ただ、物語等にはあまり期待しない方が良いですが。

D+VINE[luv]

アボガドパワーズ Windows95/98版 18禁 アクションRPG
一押し:すまきちゃん
 発売前に体験版を遊んで、その時は操作性が良くなかったこともあってパスしたのですが、製品版はその辺も含めて改善されていて、且つRPGとして充分楽しめるという評価があって気になっていた作品です。先日発売になった続編とも言える横スクロールシューティング「とびでばいん」も評価が高く、こちらをプレイしたかったのですが、前作をプレイしていたほうがより楽しめるだろうということでこちらからプレイしてみました。

 主人公ハイド(名前変更不可)は、冒険者。伝説の秘宝とされる旧世界の遺産を求めて幼馴染のサクラと共に各地を旅してきた。ある時ハイドが旧世界の遺産について新しい情報を得てきた。アーヴィルという街の洞窟にそれが眠っているというのだ。早速アーヴィルの街に赴いた二人。その洞窟の中には同じ目的と思われる冒険者のグループが先行していた。そして、ハイドは洞窟の中の神秘的な場所で偶然ユウラという記憶喪失の少女を見つける。彼女はいったい何者なのか。先の冒険者グループのリーダー、ギュランの目的は。そして、旧世界の遺産は本当に存在するのか。

 ゲームはアクションRPGで、街中も洞窟内も基本的に同じ操作系でゲームを進めます。冒険中にハイドができる事は、武器で攻撃すること、魔法を使うこと、アイテムを使うことです。武器は種類によって攻撃範囲が違いますし、物によっては攻撃速度も変わります。たとえば、斧は攻撃力が高いかわりに攻撃が遅くなる、逆に短剣だと攻撃は早くなる代わりに攻撃力が少ないという様な感じです。魔法は、攻撃系、回復系、補助系に別れていて、ハイドの覚えているものの中から3種類をプリセットしておいて、使うことになります。このプリセットはゲーム中にいつでも変更が可能ですが、とっさに使えるのは3種類だけなので考えて準備しないといけません。アイテムは装備している武具を除いて16個までしか持てません。持っているアイテムは常に画面に表示されており、いつでもそれを右クリックすることで使用可能です。もちろん、武具などの消費できないアイテムはそれでは使えません。基本的に、動いて敵に近づいて攻撃して敵を倒してアイテムとGOLDを手に入れて、レベルアップして、というタイプのシンプルなゲームとなっています。
 アクションRPGですので当然敵もリアルタイムに動いてこちらを攻撃してきます。相手によっては、飛び道具を使ってきたり、追いかけると逃げるくせに背後を見せると寄ってきたりとなかなか多彩です。
 ハイドのパラメタは6種類あり、これはレベルアップごとに入手できる魔石を冒険者ギルドで使うことで任意に上昇させることができます。ですので、プレイヤーの好きなようにハイドを戦士にしたり魔法使いにしたりできます。ところで、魔石はギルドで消費しなくてはなりません。つまり、レベルが上がってもそのまま洞窟で戦い続けていてはレベルアップの恩恵にはあずかれないのですね。魔石はごくまれに洞窟で拾えます。もちろんこれもギルドに持って帰れば能力値の足しになります。また、素早さの種という様な特定能力を上昇させるアイテムもあります。これは洞窟内でもそれを使うことで能力を上昇させることができます。
 このゲームの売りの一つとして800種類ものアイテムがあります。エクスカリバーやヴァルキリーメイルなどの武具から、メイド服やネコミミなどの受け狙いアイテム、ポーションやパン、寿司などの消費アイテムなどその種類は多彩です。武具は兜、鎧、盾、武器、装飾品×2の6個を装備できます。ここに特定の種類のアイテムを揃えると特殊な能力が付加されます。たとえば先程例に上げたメイド服なら、それにカチューシャなどと組み合わせる訳ですね。ちょっとハイドがそれらを着けている所は想像したくないですが、まあ、アイテムを集める動機にはなります。
 これらのアイテムはレアリティが設定されており、もちろん倒すモンスターの種類ごとに落とすものは決まっていますが、その中でも出やすいもの、出にくいものがあります。これらは街の錬金術士の所で調べてもらうことでレアリティや効力を確認することができます。
 武具には、必要能力値が設定されています。如何に強力な武器を見つけてもハイドの能力値が低ければ宝の持ち腐れなのです。使いたい武具が見つかったらその必要能力値を見て、それに合わせて成長させるというのも遊び方の一つでしょう。また、武具は鍛冶屋で鍛えてもらうことができます。武具の価値によって値段もまちまちですが、レベル2、3、MAXと3段階の能力上昇が見込めます。多くの武具はMAXにする時に魔石が必要になりますし、レベルアップさせることで必要能力値も上昇するので慎重にレベルアップさせたいものです。
 また、アイテムが800種類もあるのに持ち運べる数が16個というのは非常に少ないです。そのフォローとして宿屋でアイテムをあずかってもらえるようになっています。このゲームでは、洞窟内で死んでしまうと装備していた武具以外のアイテムが全部なくなって所持金も減額されて地上に戻されてしまいますから、それらを保存しておくのも大事です。お金はギルドで金貨や金の延べ棒と交換してもらって、宿屋に預けることで保存することができます。しかし、この宿屋の預りスペースも最初の16個以降は拡張するのにお金がいるんですよね。
 洞窟は、1フロアごとに3層になっていて、基本的に第3層にボスキャラがいます。これを倒すことで次の階層に進むことができます。洞窟内でもライバルの冒険者に出会ったり、地上の事が気にかかったりして、イベントが進行します。ところで、洞窟と地上の行き来は基本的には第1階層の出入り口から行うことになるのですが、アイテム屋でも売っている魔法を使うことによって、任意の場所から脱出して、街のイベントを済ませた後、その場所から再開することができるようになります。ご都合といえばご都合ですが、非常にプレイアビリティの高い機能だと思います。
 街は結構広くて、いろいろな所に本筋とは関係のないイベントがちりばめられています。それらの多くは対応した女の子とのHシーンに繋がるものです。ゲームシステムは割と硬派なのですが、こちらの要素もかなり力が入っていてかなりの数の女の子が用意されています。それ以外にも、いろいろなアイテムを売っていたり、アイテムが落ちていたりと、自力で全ての要素を制覇するのは大変だといえるくらいの要素が詰まっています。

 イベントシーンのCGは原画も塗りも丁寧で、男も女もちゃんと描かれていて好感が持てます。先に書いたように枚数もかなりの物なので、満足感は非常に高いです。
 音楽はCD-DAなのですが、RPGらしく場面ごとに適応した音楽がついていたと思います。

 システムは……冒頭に書いたように体験版のときはあんまり評価できなかったのですが、慣れればかなり快適です。ゲーム中のチュートリアルで「キーボードはお薦めできない」と言われるのですが、基本的にキーボードとマウスを併用しないといけないゲームなので、いっそ全部キーボードで遊んでもいいかもしれません。速いコンピュータで実行するとデフォルトのフレーム同期を取らない設定だと速すぎるので、30fpsなどに設定するのですが……できれば60fpsなどのより滑らかな設定も欲しかった所です。ゲームがゲームなので、既読スキップというようなものはありませんが、メッセージスキップはありますし、敵が画面内に入ってきたら自動的に解除される高速移動も使い勝手が良かったです。

 文句らしい文句を書いていませんが、実際プレイ中にほとんど不満は感じませんでした。あとからそういえばストーリーはどこにでもあるものだったよなあ、などと考えてしまいましたが、総プレイ時間25時間を夢中にさせられた私の負けです。
 ちなみに、ゲームクリア後もそのまま継続してゲームをプレイすることが可能です。また、スタッフルームでの操作により敵の強さが2倍、3倍になるモード(アイテム出現率も上昇する)や、ゲーム速度が2倍、3倍になるモードなども設定できて、アイテムコンプに励むことができます。

 冒頭の様にあくまでついでという雰囲気で始めたのですが、思いのほか楽しめました。キャラを育てる、アイテムを集める事が好きな方にはぜひ遊んでほしい良作だと思います。

ユナイブ〜恋・はじまるよっ〜

カクテルソフト F&C-159,160 Windows95/98/2000/Me版 18禁 ハイブリッド恋愛シミュレーション
一押し:三好育
 このゲームは、私がこの手のゲームをたくさん買う切っ掛けになったブランドであるカクテルソフトの遺作として発売されました。果たしてそれだけの看板を背負えるだけの内容があるのでしょうか。

 主人公(名前変更可能)は、生川大学に通うことになった新大学1回生。受験の時に知り合った斉藤倫子、入学式の日に知り合った氷室微、アパートの管理人(の娘)の三好育。大学の為に一人暮らしを始めた主人公だが幸先よく、友達がたくさんできた。この先の大学生活、勉強に遊びにそして恋に励む主人公。その先には何が待っているのでしょうか。

 そんな感じの特に先立った物語のない「恋愛シミュレーション」です。ゲーム期間は1回生の4月から3回生の4月頭までのまる2年間です。
 ゲームシステムは割と独特で、任意のタイミングで画面左上に表示されているメニューバーを操作して状態を変化させます。基本的には、主人公の一日の過ごし方を設定する事になります。24時間を240ポイントとして、「勉強」「睡眠」「食事」「掃除」「遊び」「探す」の6つの項目にポイントを割り振ります。項目は前から順番に、勉強する時間、睡眠時間、食事する時間、掃除、洗濯などに費やす時間、遊びに使う時間、バイトを探す時間となっています。主人公は大学生ですから勉強そっちのけで遊ぶことも可能です。逆に大学生だからこそ勉強しなくてはならないとも言えます。この値を少なくしてしまうと、単位の取得が遅れて補習をくらったり、最悪留年(=ゲームオーバー)してしまうことになります。睡眠時間は減らすとどんどん疲れが溜まっていきます。量は他のメニューとのバランスもあるみたいですが、だいたい8時間以上寝れば疲れは溜まらないみたいです。食事と掃除はデフォルトの数字のままでも正常に進行できます。食事が少ないと「不健康な人」になりますし、掃除が少ないと「不潔な人」になるそうです。私はなった事がないので、そうなるとどう問題なのかはしらないのですが。遊ぶ時間はある意味もっとも重要です。この値が少ないとヒロイン達になかなか出会えなくなってしまいます。逆にいくら多くしても一日にあえるヒロインは一人きりなので、狙っていないヒロインを構い過ぎるとお目当てのヒロインに会えなくなってしまうことがあります。ちなみに、これを0にすると強制イベント以外全くヒロイン達と遭遇しなくなります。探す時間というのはアルバイトを探す時間です。アルバイトは私の見た限りでコンビニのバイト(昼)、コンビニのバイト(夜)があります。後者のほうが疲れが溜まりやすいみたいですが、時給は100円高くなります。このアルバイトは、「探す」時間で見つけた後、新たに「バイト」というスライダが増えますのでこれで時間を調整できます。バイトのみ最低2時間以上という制限があります。当然ですがバイトを始めた後は乗り換えたいのでなければさらにアルバイトを探すのは無駄ですので、さっさと「探す」スライダは0にしてしまいましょう。また、時折講義ごとにレポートの提出を命じられることがあります。このときはレポートの作成というスライダがさらに増えます。
 こうやってスライダを調整してやると、それに従って一日が進行します。と言ってもそれぞれの時間帯に何が起こったなどという描写はなく、何もなければどんどん日が送られていくのですが。そうして、強制イベントやヒロインに遭遇すると会話シーンになります。ここでは、情報アイテムという要素が存在します。ヒロイン達との会話や、情報誌などから主人公は「情報アイテム」という物を得ます。これは要するに「どこそこの遊園地に新しいアトラクションができた」などという話の種です。プレイヤーはこれをヒロインとの会話中に任意に使用することができます。会話に割り込むのではなく、話題の切れ目までに準備しておくと次の話題がそれになるという形になります。情報アイテムは「アイテム」ですから、使用回数と、話題ですから使用期限も定められています。当然使用回数を越えて使用する事はできませんし、使わないまま使用期限を過ぎてしまえば消滅します。また情報アイテムのほとんどはヒロインとのデートのネタですので、ヒロインによっては好き嫌いが存在します。情報アイテムと同じレベルの扱いでプレゼントアイテムも存在します。これは基本的に休日に買い物することで入手できます。これも、情報アイテムと同じタイミングで準備することでヒロインに渡すことができます。
 情報アイテムで誘ったデートにヒロインが乗ってくれれば、次の休日にはデートすることになります。ここでは基本的にはほとんど何もなく、事後の会話だけがあって終わりになるのですが、ときどきビジュアルシーンが見られたり、特殊な会話イベントが発生することがあります。
 もちろん、会話シーンには選択肢なども出現します。場合によっては制限時間付きのものもあります。このゲームでは制限時間を越えて選択肢を選ばなかった場合は選択肢以外の流れが用意されてるみたいです。
 こうして、バイトしてアイテムを買って、情報を集めてヒロインをデートに誘って、勉強もして、という感じで延々進行します。
 セーブは、毎週頭にオートセーブされていきますが、それとは別に「セーブ予約」しておくことで次の休日の頭にセーブすることができます。プレイ期間が長い割にセーブエリアは7つと少なめです。セーブデータにはコメントが添付できます。

 CGは、原画さんが二人で割と傾向が違うので明らかに違う人が描いているというのがわかりますね。と言っても、塗りはどちらも同じですから、それほど違和感は感じませんでした。違う原画さんのキャラが一堂に会するシーンが少ないというのも影響してるかもしれません。ともかく、枚数もそこそこ多いですし、充分見所はあると思います。
 音楽は、可もなく不可もなくといった感じでしょうか。F&Cのいつもの音楽スタッフなので、水準以上であることは確かです。
 音声は、男性やわき役の子供達まで含めてフルボイスです。キャスティングも違和感はないですし、演技レベルも問題なし。早くから音声に取り組んでいたF&Cらしい出来だと言えましょう。

 シナリオですが……あんまり書くべきことがありません。デフォルメされた世界観ではないので、あまり大きな事件も起こらず淡々と日々の積み重ねでヒロインと結ばれるという感じでしょうか。とはいえ、その段階が少なくてあまり「仲良くなってきた」という実感がもてないのはこのタイプのゲームとしては辛い所です。その大きな要因はデートや会話シーンが前後関係なく、同じ台詞の繰り返しになる点でしょう。この辺を突き詰めれば相当良くなったのではないかと思えるだけに残念です。ヒロイン達はキャラ設定などはありがちと言えばありがちですが、その分安心して接することのできるタイプなだけに勿体ないです。
 さてこのゲームの問題は、先に書いたような複雑で且つ意味のないシステムです。一日の時間の使い方を細かく設定できるのですが、このゲームでその設定をいじる必要があるのは、「アルバイトが見つかった時」「(滅多にないが)レポートが出た時」「1期分の単位全てが合格確定になった時」「新しい期に入った時」「どうしてもお目当てのヒロインに会えない時」、これだけです。アルバイトが見つかった時はゲーム開始直後の1回だけですし、レポートは運が悪ければ1回のゲーム中に2回出るくらいで、全く出ない場合もあります。つまりゲーム中に頻繁に操作する必要があるのは「バイト」と「勉強」だけなのです。他のスライダはなんの為に存在しているのか、ほとんど意義を感じませんでした。
 また、情報アイテムも折角のアイデアがただのデート先選択になってしまっているのが勿体ないです。私の当初のイメージとしては、ヒロインに情報アイテムの話題を振ることで新たな情報アイテムを得たり、ヒロインの好みを聞き出したりなど、会話をする為に使うものだと思っていたのですが。また、このアイテムの方向性の為か、自分で能動的に情報アイテムを得られるのが映画情報誌だけというのはあんまりだと思います。また、この情報アイテムとプレゼントアイテム以外にもう一つアイテムの種別が存在しているのですが、私のプレイでは一つも見つけることが出来ませんでした。なんか気持ち悪いです。
 システム的に各種ウィンドウが個別動作しそうなのですが、開きっぱなしにできるときもあり、いつの間にか閉じることもありと、いまいち使い勝手も良くなかったです。
 あと、スケジュール関連がかなり適当なのも気持ち悪いですね。あるヒロインとデートの約束をして、続けて別のデートの話題を出したら、前のデートがキャンセルされて新しいデートがセットされるのなどは序の口、これが複数のヒロインをまたがってもなんのペナルティもないですし、折角約束したデートが強制イベントで潰れることもしばしばあります。そもそも、折角カレンダーが見られるのにデートの約束をしたなどのアポ情報が全く表示されないのは片手落ちだと思います。

 そして、さらに印象が悪くなったのはこのゲームは大学4年間中前2年だけとなんとも中途半端な期間設定になっているのですが、この続きとして「ユナイブ〜愛・おまたせっ〜」という後編が予定されてるらしいのです。もちろん、期間はこの続きの大学生活残り2年となりますし、セーブデータも引き継ぐらしいのです。後編というより、本来ならこのパッケージに収めるべき内容だったのではないかと思うのですが……

 後編に釣られたというのもありますが、全てのヒロインのクリアデータを作ろうと頑張ってプレイできるだけのテンションは維持できました。ひとえにキャラの魅力のおかげだといえるでしょう。これがダメだったら初回プレイの途中で止めてしまったかもしれません。
 1プレイの時間は、どんなに急いでも6時間程度かかります。初回で全ての音声を聞いていたら10時間以上でしょうかね。頑張ってプレイこそしましたが、人に勧められる内容かというと疑問です。

闇の声

BLACK cyc CYC111053 Windows95/98/2000/Me版 18禁 痴態連鎖加速アドベンチャー
一押し:冬姫
 同スタッフの別ブランドの作品を最初にプログラマ買いしてからずっと注目しているのですが、今回は体験版を遊んでみて、その内容が非常にツボだったので買ってみました。

 とある場所に浮かぶ小さな孤島。その孤島には似つかわしくない程の豪邸が存在していた。そこから遠く離れた場所を航海するヨットを見つめている二つの存在があった。謎の男と妖艶な女性。彼らはヨットに乗っている7人の男女を確認すると彼らを自分の島に「招待」することにした。
 密航者の存在というトラブルこそあったものの順調に航海していたヨットは、青天の霹靂とも言える突然の嵐で高波に飲まれてしまう。なんとか近くに見えた島に漂着した7人はそこで見つけた洋館に助けを求める。そこには妖艶な女性「小夜子」と「K」と名乗るメイドがひっそりと暮らしていた。外部との連絡は1ヶ月後に来る定期便しかないという事実に落胆する面々。彼らは小夜子の申し出で、助けが来るまでこの館に滞在することになる。この館が妖悦淫靡なる世界への入り口であるとも知らずに。

 ゲームのプレイ期間は30日間です。ゲームの1日は、自動イベント→操作モード→操作結果→レベルアップイベント→翌日という感じになります。このゲームでは選択肢というものは全く存在しません。プレイヤーの意志が介在するのは操作モードでのカップリングのみです。
 操作画面になると、この画面で操作対象となる8人のキャラがカードに描かれて表示されます。各カードにはキャラの顔絵と名前、状態と堕落ゲージが表示されています。小夜子とKは状態のかわりに立場が表示され、堕落ゲージは存在しません。最初は館の人間である小夜子とKしか操作できません。そして「招かざる客」である七海は、カップリング対象としても選択する事はできません。操作は非常に簡単です。現在操作可能なキャラのカードを掴んでカップリングしたいキャラのカードに落とす(ドラッグアンドドロップ)すればいいのです。この操作により、画面下に表示されている支配度というゲージが減少します。このゲージは一日に一定数ずつ回復します。また、カップリングする/されるキャラの堕落度が高まればゲージの消費量は減少します。カップリングを設定し終わり、右下の実行アイコンをクリックするとそのカップリングで起こる会話イベントが再生されます。キャラの組み合わせによってその内容はさまざまですが、このときの内容によってはキャラの堕落ゲージが上昇します。冬姫以外の男性二人は1種類、冬姫と女性3人は2種類の堕落ゲージが存在します。どちらかのゲージが最大になると操作結果が終わった後にレベルアップイベントが見られます。これにより各キャラの堕落状況が一段階進行し、翌日からはこのキャラも操作することが可能になります。前述したように冬姫と女性3人には2種類のゲージがあります。これのどちらを最大にするかで堕落の方向性が変わってきます。たとえば亜梨栖なら「我が侭」と「猫化」、冬姫なら「半陰陽」と「倒錯」です。カップリング時の内容はこの状態にも密接に関ってきます。各キャラの堕落レベルは最初を0とすると3で最大となります。2から3では状態は変わりませんが、全てのキャラを3段階目にしていることがこのゲームのトゥルーエンドの条件となっています。
 なお、プレイ期間は30日と書きましたが各キャラ達は堕落レベルが0のまま放っておかれると、この屋敷の異常さに脅えて途中で逃げ出してしまいます。ですので、ゲーム開始直後はあまり偏らずに進めることがトゥルーエンドへの近道だといえるでしょう。
 システムは、スキップの既読/全変更、音声、効果音、音楽のボリューム/オフ調整、スクリーンモードの設定、これだけです。が、ゲームの内容がシンプルなので別段不満に思う所もありませんでした。メッセージのホイールによる読み返しにも対応しています。セーブはサムネイル付きで50箇所にできるようになっています。難易度は高くないですが、イベント収集の為にはセーブロードは必須とも言えるので、これは内容にあわせた適切な量だと思います。
 CG鑑賞やイベント鑑賞モードも完備しています。面白いと思ったのは、回想シーンでサムネイルにカーソルを合わせるとそのイベントシーンが発生したキャラの組み合わせがポップアップするだけでなく、そのイベントの中の音声一つを自動的に再生してくれることです。回想シーンで見られるイベントは、一コマで重複しているものを省いても117個にものぼりますから、こういうお目当てのイベントを探しやすくする機能は有り難いですね。

 CGは売れ筋系とはちょっと違いますが、この館の異常性からくるHシーンの淫媚さをきっちり描ききっていると思います。CGの枚数もかなり多いです。
 音楽は、館物の定番的な内容と言いましょうか。充分雰囲気を盛り上げてくれました。
 音声は、内容が内容だけにHシーンの物がほとんどなのですが……個人的にはやっぱり冬姫以外の男にも音声を付けてほしかったと思います。正直、男同士のイベントではあまり音声は聞きたくないんですが、やっぱりこの自在にカップリングをコントロールできるシステムでは男だけ声がないというのは不自然だと思えたので。内容自体はキャスティングも演技も充分合格点に達していると思います。

 シナリオ……と呼べるものはあんまりないですね。一応、密航者七海の行方不明の兄の行方という流れもあるのですが、その真相が判明するトゥルーエンドは、七海も含めてこの館(小夜子?)の魔力に飲まれてしまうというものですので……
 とはいえ、それは残念な事だと感じませんでした。このゲームはあくまで「この状態のこのキャラをあのキャラにぶつけてみたらどんな反応をするのだろう」というのを楽しむ、カップリングシミュレータだと思いますので。そういう意味では、冬姫以外の男性二人に堕落の方向性が示されなかったのは残念ですし、できれば女性(&冬姫)の堕落の方向性も2パターンだけでなくもっと多くの種類が欲しかった様に思います。せめて、第1段階から第2段階に進む時にも2つのパターンが提示されていればよかったんですが。とはいえ、先に書いたように現状でもイベント数が117個ある訳で、これ以上分岐するとなると面白いと思える内容にするには相当の工数が必要になってしまうんでしょうね。方向性が多いだけでイベントがほとんど一緒という形になってしまったら面白さは半減してしまいますから……

 1プレイの時間は全ての音声を聞いても、3時間程度です。トゥルーエンドを見るだけならそれほど難しくないのですが、CGコンプはかなり大変です。さらにイベントコンプともなると相当のプレイ回数が必要になるでしょう。ですが、それでもある段階まで頑張れてしまうのはこのゲームがシンプルで且ついろんな反応を返してくれるからなんでしょうね。私はイベントコンプまではたどりつけませんでしたが、CGコンプは(カンニングこそしましたが)達成できました。

 一押しに挙げているのは、初期状態で男性である冬姫です。彼は男性ですが音声がついていますし、堕落ゲージが2種類用意されています。彼の堕落の末路は「女性化」と「女装」です。他のキャラも堕落レベルが進行すると豹変するのですが、この性別さえ変わってしまうという異常性がこのゲームの内容を象徴しているのではないでしょうか。

 ともかく、シンプルなゲームですので絵を見て嫌悪感を抱かず且つ内容に興味が持てたならプレイしてもいいんじゃないかと思います。

犠母妹〜背徳の狂宴〜

Selen SLPR005DV Windows95/98/Me/2000版 18禁 調教シミュレーション
一押し:悠奈
 犠妹が回収となり、それを再び市場に出す為に犠妹の後日談である犠母をカップリングしたパッケージです。犠妹部分は、回収理由に応じた修正がなされてるはずですが、ぱっと見て目につくような変更はありません。以下は、今回の新作部分である犠母についての記事です。

 物語は犠妹の続き。恵は若尾の家に残る為に娘の悠奈を主人公に預けるが、ろくな成果も出せないまま、悠奈は主人公を主人と認識するまでに調教されてしまう。恵は悠奈を失い、再び若尾家に残る理由が失われる。だが、ここで主人公は恵自身に目を付けた。「悠奈同様主人公の調教を受けるのなら家に残ってもよい」と。悠奈を残して出て行くわけにもいかず、目的を達成させる為にも恵は主人公の調教を受け入れたのだった。

 そんな感じの導入です。今作は、犠妹と違って恵の海外出張までという時間制限があります。また途中で恵にあこがれる彼女の部下の美坂那久瑠も調教対象になります。ですのでどちらかというと、DEEPに近いイメージですね。犠妹のように調教の方向性によってルートが変わるというような要素はありません。今作で新しい要素は、調教マトリクスの全貌が見えなくなっている点です。これにより、「マトリクスの端まで行ったからもうこのメニューは使わなくてもいい」というような判断が難しくなっています。ただ、個人的にはそれはプレイが手探りになるだけで特に面白いとは思えなかったのですが。
 また、調教メニューとして「レズ調教」というものが増えました。恵に対しては悠奈を、那久瑠に対しては恵を絡ませるものです。DEEPやDEEP/ZEROではイベントとして存在していましたが、それが調教メニューに組み込まれたのですね。
 他の部分は基本的に犠妹と同じです。繰り返しプレイを考慮した快適なシステムも健在です。

 CGは犠妹と同等で、枚数は多くないですがバリエーションは結構用意されています。
 音楽はI'veで堅調です。いまいちのりがあってないように感じるところがあるのも前作同様です(笑)。
 音声も特に文句なしです。

 私は犠妹を持っていて、且つこれを買った訳なんですが……当たり前ですが、犠母1本に8800円の価値は見いだせませんでした。あくまでこれは犠妹とのパック商品、もっと言えば回収になった犠妹を一刻も早く市場に復帰させる為のおまけでしかなかったのではないかと。その割には充実しているとも思えるのですが、どうも調教メニューの少なさやマトリクス範囲の狭さに物足りなさを感じてしまいました。あと、後から登場するので仕方がないともいえるのですが那久瑠の調教マトリクスが恵のそれに比べて一回り小さいのも残念でした。どちらかというと彼女の方が好みだったもので。
 キャラの問題もあります。完全に私の趣味になるんですが、どうも今作に登場したキャラより犠妹のヒロインである悠奈の方が好みなのです。彼女は今作にも登場していますが、やはりあくまで主役は恵と那久瑠です。その辺がちょっと残念だったかと。

 私が購入したのはDVD版なのですが、こちらはCD版と違ってディスクをセットしていなくても遊べるようになっています。一定の期間の後にディスクを要求してくるようなシステムが入ってるらしいですが、1プレイごとに要求されるよりは絶対マシです。DVDドライブを持っている方はこちらがお薦めですね。

 上に書いたように私のこのゲームの印象はあくまで「犠妹のおまけ」です。ですので、犠母部分に過度の期待を持って購入するのは避けたほうが無難かと。ですので、犠妹を持っていてなんとなくこちらを購入しようと考えている方は、恵というキャラが好きかどうかを考慮した上で判断してください。犠妹を持っていなくて、今から買おうと思う人には選択肢はないんですけどね。
 もともと予定になかったソフトを突然準備した訳ですから、それでこれが仕上がってくるのは同じシステムを使いつづけてる強みなんでしょう。それなりの出来ではありますが、犠妹を持っている人には積極的にはお薦めしません。

とびでばいん

アボガドパワーズ Windows95/98版 18禁 シューティング
一押し:ミア
 D+VINE[luv](以下前作)のレビューに書いた通り、前作をプレイした理由はこれをプレイしたかったからなのでした。こちらも先に体験版を遊んで、変に技巧に走らずに素直に楽しめるシューティングになっていたのに好感を持ったのです。

 王都の遺跡調査員「パティ」に依頼され、再度アーヴィルの街に足を踏み入れるコトになったハイドとサクラ。目的はそこからほど近い場所にある遺跡の調査である。だが、再び訪れたアーヴィルの街は空飛ぶ海賊に襲われて、多数の若い女の子がさらわれた直後だった。もちろん、その中にはハイド達の知り合いも含まれており、彼らの気質からこれを助けないわけはなかった。とはいえ、相手は空飛ぶ海賊。たまたまパティの所持していた魔具「空飛ぶほうき」はあるものの、これは女性にしか扱えない。そこでサクラがそれに乗り、宝珠の力でハイドがついていくことになったのだが……契約の時、たまたま宝珠に乗っていたルーンがその契約を交わしてしまう。そんなこんなで成り行きまかせにサクラとルーンの海賊退治が始まったのだった。

 ゲームはシューティングパートとアドベンチャーパートにわかれています。基本的にアドベンチャーパートでフラグを立てる事で次のシューティング面に進めるという形になります。アドベンチャーパートでは、ハイドがアーヴィルの街を歩き回って情報を集めたり、帰ってきた女の子とHしたり(笑)します。このシーンから任意のクリア済みシューティングステージを再プレイする事も可能です。また、このアドベンチャーパートでの行動如何でシューティングパートの方にフラグが立ち、そちらでアドベンチャーパートを進める為のアイテムが手に入るようになるような仕掛けも用意されています。
 シューティングパートは、横スクロールのHP制シューティングとなっています。ショットはファイヤー、ウィンド、サンダーの3通りで、任意に切り替えることができます。魔石を取ると現在使用中のショットに対してパワーゲージが溜まり、一定ごとにショットがパワーアップします。このパワーアップは面をクリアしてもリセットされたりせずに、どんどん累積していきます。HP制で、死ぬ=ゲームオーバーなので当然といえば当然ですが。他にも ポーション(HP回復)やシールドなどのアイテムも敵を倒す事で出現します。ショットとは別ボタンでルーンショットという攻撃が出来ます。これは、サクラの周りを飛んでいるルーンの乗った宝珠を敵にぶつけるという攻撃で、これが敵にあたるとルーンリングという効果が現れ、それに巻き込まれた敵も連続して破壊することができます。このルーンリングの持続時間はルーンショットを撃つ前に溜めた時間に比例します。ただ、一撃のダメージは溜めても溜めなくても同じなので、まめにルーンショットを撃って雑魚を片づけ、固い敵には溜めて当てるという感じで進めるのが定石となります。また、このルーンの宝珠には敵弾を消すという効果もあり、それはサクラの周りを漂っている時も同様です。ですので、うまくこれをコントロールすると弾よけになります。もちろん、いわゆるボムに相当する攻撃もあります。ルーンボムは、ルーンショットを使う事でゲージが溜まっていき、ゲージが一杯になるごとにストックが増えていきます。ルーンショットを使うと、画面中の敵弾を寿司に変換する事ができます。
 この寿司というのはこのゲームの特徴であるコンボシステムの為に存在しています。敵を倒すと画面右下のコンボゲージが一杯になります。これは減少していって一定時間で0に戻りますが、これまでに次の敵を倒すとゲージが回復します。これを繰り返してコンボを繋げていきます。ゲージはコンボ数が増えれば増えるほど早く減少します。寿司やその他のアイテムを取ることでもゲージは回復します。小さい寿司では少ししか回復しませんが、先の魔石やシールドなどなら満タンに戻ります。でかい寿司ならゲージが満タンになるばかりか、コンボ数も1増えます。こういうシステムなので、どんどん敵を倒していると敵が途切れてしまい、コンボが繋がらなくなるのですね。少しずつ倒していっても、どうしてもコンボが途切れるという時には、ルーンボムで繋がらない所を敵弾を寿司に変換してむりやり繋げるというような技を使っていく必要があります。
 そうして、アドベンチャーパートでシナリオを進めて、シューティングパートを7面クリアすると、ゲームが終了となります。

 シューティングゲームという事で、性能の低いコンピュータでも万全に動作する為に、いろいろなオプションが用意されています。ショット、ショット切り替え、ルーンショット、ルーンボムと普通に4つもボタンを使う関係か、ボタンコンフィグも完備です。ゲームをクリアするとCGモードと音楽モードが追加されるだけでなく、アドベンチャーパートを飛ばしてシューティングだけを続けてプレイできるモードも追加されます。
 ゲームの難易度は、イージー、ノーマル、ハード、ベリーハードの4段階です。アドベンチャーパートでプレイした場合は、たとえばHPが減ってしまっているから前の面をやり直してHPを回復させてから次の面に進むとか、ショットパワーをできる限り上げてから次の面に進むなどのフォローが効くので結構楽です。とはいえ、ハード以上の難易度になるとそれも気休めになってきますが。逆にイージーに設定すれば、シューティングが苦手な人でもなんとかクリアできる程度の難易度になっているのではないでしょうか。私のプレイした感触だと難易度イージーは、簡単だけど、シューティングをプレイした気分にさせられる、適切な調整だと思えました。
 アドベンチャーパートでは、ゲームの総プレイ時間の割にはかなり多いイベントシーン(Hシーン)が用意されています。ほとんどは、前作に登場したヒロインとのシーンなので、前作に思い入れがあればさらに楽しめること請け合いです。また、前作でなんでHシーンがないのかと疑問に思っていた一部のヒロインもフォローされているのがうれしい所です。

 CGは、前作から日が経っていない為か、全くイメージが変わっておらず、安心の出来です。アドベンチャーパートでは、ポリゴンSDキャラのアニメーションで会話が進行していくのですが、これも割とよく動いて、かつちゃんとそれぞれのキャラが書き分けられていて見ていて楽しい出来となっています。
 音楽は、非常にシューティングらしい出来です。気持ちよく弾よけができる軽快なノリの曲が中心ですね。CD音源なので音質なども含めて満足の出来です。

 ちょっと値段の割にプレイ時間が短いですが、それでも充分よくできたゲームだといえるでしょう。ハードなシューティングを求めるのならハードやベリーハードを選べばいいでしょうし、前作は好きだけどシューティングは苦手というのならイージーモードでプレイすれば大丈夫だと思います。ちょっとアドベンチャーパートでのフラグ立てが面倒なのと、ボタンコンフィグがパッドから出来てしまう為に、その操作中に操作がわからなくなってぐちゃぐちゃな設定をしてしまったりする事があった事に不満があるくらいで、充分期待通りに楽しめました。
 前作が好きで、シューティングが嫌いじゃない人はプレイしてほしい作品ですね。特に花売りの少女が気になってしかたがなかった人はぜひ。

とらいあんぐるハート3 リリカルおもちゃ箱

JANIS/ivory JJN-014 Windows95/98/Me/2000版 18禁 バラエティ
一押し:フィリス
 とらいあんぐるハートシリーズのアクセサリソフトとしては、ラブラブおもちゃ箱が先に出ていますが、今作はサブタイトルにあるようにとらいあんぐるハート3の内容が中心となっています。とはいえ、シリーズ通して世界が繋がっていますから、今作にも1や2のキャラは大勢登場します。

 収録内容はパッケージの名前の元にもなっているメインコンテンツ、〜3の主人公の妹高町なのはちゃんを主人公に据えた「魔法少女リリカルなのは」、海鳴で行われる一大クイズイベントを生中継(というか自分が参加するのですが)する「海鳴縦断・ハイパー・クイズでPON」、モグラ叩き型アクション「晶のダイナマイトハンマー!」、デスクトップアクセサリ「おさわり時計・らぶらぶパートナー」、他にスクリーンセーバーやイラスト・設定集、ゲスト作家によるCG壁紙、〜3の主題歌などを含んだサウンドトラックCDが含まれています。列挙するだけでもかなりのボリュームですが、それもそのはず、小さいパッケージにはなんとCDが3枚も入っているのでした。
 まず「魔法少女リリカルなのは」ですが、これは〜3のシステムをそのまま使ったアドベンチャーとなっています。前作のおまけシナリオでも見えないものを見てしまう彼女が描かれていましたが、それを発展させて彼女が魔法を使ってみんなの大切な「記憶」を守る為に戦うお話しが描かれます。タイトルや、〜3での冗談めいた紹介から、魔法少女プリティサミーの様なおちゃらけたお話しを想像するかもしれませんが、中身はきっちり「とらハ」してます。ときどき視点が主人公のなのはから離れて、〜3の主人公である恭也に移ったりしますが、今作では視点が変わる場合は概ねそれなりの説明があったので唐突だとは感じませんでした。物語の流れ上、結構数多くのゲームオーバーがあるのですが、それぞれに「エンディング講座」が用意されており、何が悪くてここに辿りついたのかを知ることができますし、肝心の選択肢から再開する事も可能なので難易度は高くありません。ただ、進め方によっては見られないシーンなどもあります。とはいえ、シリーズキャラ達の会話を楽しむ為にセーブしておいて虱潰しに選択をする人が多いんじゃないかと思うので、その辺も特に問題ではないと思います。一応このパッケージには18禁シールが張られているので、本編中やその後のおまけシナリオにHシーンが存在しています。ただ、個人的にはこれらのシーンは不要だったのではないかと思います。特に本編を終わらせた後に見られる「14話」は……あまりにも「HゲームだからHシーンを入れてみました」みたいに感じられて、かなりマイナスだと思います。とはいえ、「ミニアドベンチャー」と説明されているのに総プレイ時間が10時間程度もかかるかなりのボリュームですし、そのプレイ時間の間はこの世界にどっぷりはまれて充分楽しめました。はっきりいってこのミニアドベンチャー単品で6800円であっても納得したんじゃないかと思える出来でした。
 「海鳴横断・ハイパークイズでPON」は、やはり〜3のシステムを利用したアドベンチャーパートとクイズが合わさったゲームです。主人公にするキャラが何人かから選べてそれぞれ難易度が設定されています。難易度の差はクイズの難しさではなく、ノルマの多さやお手付き許容回数の少なさで表現されているようです。それぞれのキャラにはそれぞれのお話しの流れがあり、彼女たちは独自にこのTV中継もされている一大イベントの中でいろんな人とクイズしていく事になるのです。クイズの相手はマップ上に表示されているキャラ達から任意に選択できます。もちろんそれぞれのキャラに遭遇するとそれなりのやりとりがあって、クイズに入ります。この「それなりのやりとり」というのがシリーズファンにはたまらないんですよね。キャラによってはすでにクイズに負けていたりして会話だけが起こる場合などもあります。ちなみに対戦相手達はそれぞれの趣味や嗜好に合わせたジャンルのクイズを出題してきます。有利に進めたければそのジャンルをしっかり覚えて2回目以降は自分の得意ジャンルを出題するキャラを選択する事です。そんな感じでクイズをどんどん勝ち抜いて優勝すればクリアとなります。初期配置の全ての主人公をクリアするとさらに難易度の高い主人公が選択できるようになります。それもクリアするとさらにエクストラモードとして、このイベントの司会役である井上ななかと脱衣をかけてクイズバトルすることもできます。個人的にはこの最後のななかとのクイズバトルが非常に気に入りました。他のキャラともこの形で対戦したかったものです。なお、ここで各主人公をクリアするとパスワードが表示されます。このパスワードは後で紹介する「らぶらぶパートナー」で必要になってきます。
 「晶のダイナマイトハンマー!」は、上の紹介の通りキーボードを使ったもぐら叩きです。16個のキーボードに対応した穴に出没するいろんな格好をしたレンを片っ端から叩きまくるのがこのゲームの目的です。ところが穴にはときどきレン以外のキャラも登場します。彼女たちはアイテムをくれるのですが、間違って叩くとミスになります。これを繰り返して5面クリアするとスコアが集計されて終了となります。他にもアイテム、必殺技などの要素があるのですが、プレイが忙しくていまいち把握できません。なお、タイムアタックモードもあります。
 「おさわり時計・らぶらぶパートナー」は、最近流行の「何か。」の様にデスクトップに立つアラーム付き時計ソフトです。タイトルに「おさわり」とあるようにクリックするとポイントに応じていろいろな反応を音声で返してくれます。機能的にはこのクリックによる反応と時計だけなんですが、どのポイントをクリックするとどんな反応をするかというような設定は独特のスクリプトを知る必要がありますが、自分で細かく設定する事が可能です。インストール直後も5種類程度のキャラを選択可能なのですが、上で書いたようにクイズゲームで入手したパスワードを入力する事でさらに選択できるキャラを増やすことができます。
 他の項目についても少しずつ。スクリーンセーバーは、3種類。うち2種類はゲーム中のCGを順次表示するだけのものですが、一つはレンと晶の戦い(そして一方的なレンの勝利)をSDキャラアニメーションで表現しています。結構パターン数が多くて見ていて楽しいです。イラスト、設定集は、〜3や今作の販促の為に作られた広告やショップ特典のグッズの絵柄や、〜3が発売前に作られた設定資料などを見ることができます。ゲスト作家による壁紙は、今作やジャニス作品に関っておられる方の描き下ろしです。1枚だけ、私が知らないだけかもしれませんがこれらの作品には直接関係していないであろうごとPさんのCGがあってちょっとびっくりしました。サントラCDは〜3の曲と今作で追加されたリリカルなのはで使われた曲が収録されています。それに伴い、〜3をこのCDをBGMにしてプレイする為のパッチも添付されています。

 前作(ラブラブおもちゃ箱)のレビューの締めに書いてある段落はほとんどこの今作にもあてはまります。一応、今作では全体的な完成度は高くなってると思うのですが、メインのミニアドベンチャー、クイズ以外は内容的にはやはり弱いように感じました。
 とはいえ、前作よりも値段が高いのに満足度は遥かに高いです。もちろんシリーズのファンから見ての話ですが、そもそも3作続いたシリーズのファンサービス的な今作をシリーズ未体験でプレイするという事もほとんどないでしょうから、その評価で一向にかまわないと思います。
 とにかく、シリーズのファンで購入を迷ってるのなら買いだと言えるでしょう。

胸キュン!はぁとふるCafe

ユニゾンシフト SPUS-20044 Windows95/98/Me/2000版 18禁 やきいもラブコメアドベンチャー
一押し:チカ
 ありがちな義理の家族との同居物なのですが、このゲームはジャンルとして「やきいも」を掲げた所が注目されました。「やきいも」というのは「やきもち」と「いもうと」と組み合わせた造語です。このゲームで同居することになる家族というのは双子の妹なのですが、彼女の片方を構うともう片方がやきもちを焼くというのが基本コンセプトなのです。

 主人公は、家族と離れて喫茶店に住み込みで働いている青年。なぜ一人暮らししているかというと、母が亡くなった後、父が連れ子のいる女性と再婚してしまったからである。その時家を飛び出し、喫茶店のマスターに出会ったのだった。現在マスターは海外に出かけていて不在で喫茶店の留守をあずかっている。そんな時、父のアメリカ転勤が決まった。母方の連れ子である双子のチカとちよりはまだ在学中で、今から引っ越すのは中途半端ということで、卒業までの間主人公の家で暮らす事になったのだった。ほとんど一緒に暮らしたことのなかった妹達に主人公は不安を感じたが……久しぶりに再会した血の繋がらない妹達は元気よく主人公に抱きついてきたのだった。
 久々に会ったにもかかわらず、主人公に必要以上になついている二人。こんな二人とのにぎやかな同居生活が始まったのだった。

 ゲームはクリスマスから始まり、バレンタイン付近まで進行します。序盤は毎日1日ずつ進行していきますが、ヒロインが確定すると時間が一気に進むようになります。
 システムはオーソドックスな選択式アドベンチャーです。基本的に2択の選択肢がときどき提示され、それを選択していく事でヒロインが確定し、そのヒロインのルートを正しく進む事でエンディングに辿りつくことができます。
 既読スキップやホイールには対応していませんが読み返しなども用意されていて、特徴こそありませんが過不足ないシステムです。環境設定やメッセージスキップなどのボタンが常にメッセージウィンドウの下に表示されているのが特徴といえば特徴でしょうか。セーブ、ロードなどは右クリックメニューからなので、この辺も統一してくれた方が良かったような気がします。
 このボタンの一つに「Memories」というものがあります。これは今回に限らず見たことのあるイベントに対して、それぞれの妹がどう感じたかを絵日記風に紹介するメニューです。それぞれの妹の性格が良く出ていてなかなか楽しい趣向だと思います。

 CGは奇麗です。それほど特徴があるわけではないのですが、ソフトな感じの塗りがゲームの雰囲気に合っています。立ちCGも表情豊かで、見ていて楽しいです。ただ、イベント数の割に少ないと感じました。双子の妹達との日常イベントは、それこそ序盤は毎日発生するのですが、この為に用意されたCGがそれぞれ2、3枚しかありません。個人的には、Hシーンよりも日常的に妹にべたべたされるのを楽しむゲームだと感じたので、配分に疑問が残ります。
 音楽は……まずオープニングムービーのちょっととぼけた感じの歌が強力ですね。かなりインパクトがありました。逆にエンディングの歌はバラードなんですが、唄い方がしんどそうな上に、いまいちこのゲームの雰囲気に合っていません。エンディング付近の流れは確かに多少重苦しいものもあるんですが……BGMに関しては可もなく不可もなく。コミカルなシーンはうまく盛り上げてくれたような気がします。
 音声は、ちょっとキャライメージとのギャップがありましたが、慣れられる程度の差でした。そして、慣れさえすればかなり強力にこのゲームの世界に誘ってくれる音声でした。
 プログラムはちょっと怪しめです。何の前ぶれもなく突然終了したり、押せるべきでないタイミングであるボタンが押せて、そのために復帰不能な状態に陥ったり。発売後の修正パッチでフォローされましたが、やはり発売前にもう少し頑張ってほしい所です。

 上にちらっと書いたように、序盤は毎日妹達とのイベントが起こります。というか、序盤はほとんどの選択肢がどちらの妹を選ぶかという内容になっているのです。その結果、必ず選ばなかった方の妹にやきもちを焼かれてしまうのです。この辺の毎日のドタバタが非常に楽しかったですね。
 反面、ヒロインが確定した後に「義理の妹を好きでいいのか」という問題定義があり、変に重くなってしまいます。主人公は大人だし、やる事をやってしまっているのにうだうだ考えて、そして選択肢如何によってはヒロインと別れる道を選んでしまうのですが、この辺に前半の能天気さとの落差を感じさせられました。この流れは、さらに能天気に「どちらも選べなかった」場合も同じなのでした。個人的には終始能天気にやってほしかったです。

 全体的なデザインは前半の雰囲気は非常にほのぼのとかわいらしくてお気に入りです。後半の主人公の情けなさは、ちょっと嫌でしたが、それも前半のノリに免じて許してやろう(えらそうですが)と思えるレベルでした。
 1回のプレイ時間は、8時間程度です。結構重複部分が多いので、2回目以降はかなり時間が短縮できると思います。お薦めできるのは、「義理の双子の妹といちゃいちゃして、やきもちを焼かれる」というキーワードに引っかかる人です(笑)。

秋桜の空に

Marron Windows95/98(SE)/Me版 18禁 癒し系アドベンチャー
一押し:佐久間晴姫
 当初は全く気にかけていなかった作品なのですが、発売後に聞こえたきた評判が「楽しい」「笑える」という珍しいもので、しかもそれに釣られて購入した方達も同様の感想を出している事に興味を覚え、私も購入してみました。

 主人公(名前・相性変更可)は学園に通う2年生。学園内では親友の忠介や初子と共に騒動の大本となって数々の「伝説」をもつ変わり者として知られている。とはいえ校風のおかげか教師たちも彼らをそれほど問題視せずにおおらかに見守っている。そんな主人公には、身内がいない。現在は育ててもらった祖父の家で一人で暮らしている。だが、そんな彼を並外れて甘やかす隣に住む年上の幼馴染の桜橋涼香を始めとする仲間たちのおかげで寂しさを感じる事もなく過ごしている。そんなにぎやかな日々の中に訪れる過去の出来事に起因する主人公の不幸。彼と、そして彼を思う彼女に幸せは訪れるのか。

 ゲームは、非常にシンプルな選択肢型アドベンチャーです。ゲーム期間は10月の頭から始まって、文化祭と体育祭を経由して10月の下旬くらいまでです。移動先選択シーンなどはなく、毎日テキストを読み進めて適当に選択肢を選ぶ事で進行します。
 システムには、既読スキップも読み戻し機能もありません。読み戻しはともかく、既読スキップについてはこのゲームの場合非常に速いタイミングでヒロインごとに分岐してしまうので、無くても我慢できるレベルでした。また、セーブ・ロードは任意のタイミングで30ヶ所可能なので、それを活用するのがいいでしょう。バグフィックスパッチをあてない場合、フルスクリーンモードは非常に不安定になると言うことなので、フルスクリーン派の人は絶対にパッチをあててからプレイしましょう。それ以外にもかなり不具合がありますのでパッチは必須だと思います。しかし、それをあててもバグは100%解消されてはいないというのが残念です。
 ゲームクリア後に開くおまけモードにはCG鑑賞モードや音楽鑑賞モードと共に、おまけシナリオが存在します。これはヒロイン全員をクリアしないと見られません。

 CGは800×600サイズですが、あんまり密度は高くないですね。基本的には、最近流行の絵柄がちょっと崩れた感じでしょうか。立ちCGもあまりクオリティは高くなく、パターンによってちょっとばらつきが多いですね。とはいえ立ちCGのパターンは微妙な表情が結構用意されているので、普段の会話シーンはなかなか見ごたえがあります。枚数もヒロイン一人につきパターン違いを除いて10枚から15枚程度で、ヒロインが5人という事で枚数も少なめです。
 音楽は、単品でみると特筆すべき事はないんですが、ヒロインごとのテーマ曲やシーンに合わせたにぎやかな曲など、BGMとしてうまくゲームを盛り上げてくれたと思います。ボーカル曲はOPとED2曲で合わせて3曲。こちらもそれほど凄いわけではないのですが、外してもいないので引っかかる事なく聞けました。
 音声はナシです。

 ……と、ここまで読むとなんで評判が良いのかわからないと思います。このゲームの特筆すべき点は序盤から中盤まで延々続く破天荒な学園生活なのです。主人公は自分でも何を言っているのかわからなくなるほど話をかき回すのが好きですし、忠介は時折まともなアドバイスをしてくれるものの普段は改造生物を作ったりするマッド・サイエンティストですし、初子はとにかく普通でない事を次々考えつきます。幼馴染の桜橋涼香(すずねえ)は、主人公の世話を焼きますが「世話を焼く」という言葉の限度を越えて行動します。他のキャラ達も独特の癖を持っていたりして、一見普通に見えても一筋縄では行きません。
 主人公の訳のわからん思考ルーチンから導き出される、どれを選んでも楽しそうな選択肢が面白いのです。普通の恋愛ゲームなら嫌われるかも、と思えるような選択肢でも何の問題もなく先に進みます。それは、主人公がまずくなったら掌を返したようにフォローをいれるからなのですが、そういうキャラでもいやみに感じさせない全体の勢いが非常に心地よいです。
 終盤に主人公とヒロインが結ばれ、その後主人公の背負った運命に関る話しが展開します。基本的にどのヒロインでもほとんど同じ流れになるんですが、この運命に深く関っている「すずねえ」のルートを見ないといまいち説明不足で納得がいきません。ただ、「すずねえ」ルートはある意味この物語の真相ですから、先に見てしまうのも考え物です。結局先に見ようが後に見ようがメリットもデメリットもある内容なので、好きな順番で見ればいいだけなんですけどね。この終盤のお話自体は、それまでの展開とかけ離れているのでちょっと引っかかるものがありましたが、それほど長くなかったのでだれることなく読めました。
 まあ、実はその終盤はどうでもよくて、それまでのどたばたした学園生活部分が非常に楽しいのです。

 残念なのは、このシナリオ部分以外に誉められる所がほとんどない事でしょうか。キャラは変な口癖があったりと最近のフォーマットに従ったありがちなものですが良く動いてますし、それによって連鎖的に話が展開していくのもうまいんですが。
 また、そのシナリオの中で動いているヒロイン以外のサブキャラも勿体ないです。特に小泉鞠音などは中学生の頃から主人公を思い続けていて、このゲーム内でも各ヒロインシナリオでそれをほのめかしているし、非常に健気な部分を見せられるだけに残念に思いました。
 後は他でもさんざん言われていますが、終盤の主人公の運命に関るあたりは正直なくても良かったように思えます。「癒し系」という看板を背負ってしまった為に省く事が出来なくなったのでしょうが、最後までドタバタしつつ仲良くなったヒロインといちゃいちゃしてるだけでも充分楽しかったと思えるし、そういう流れを期待したくなるだけのキャラだったので個人的には非常に残念です。おまけシナリオはオチも何もあったものじゃないんですが、本編中の不条理な部分だけを増幅したかのようなノリが非常に愉快です。こんなのばかりだとそれはそれでダメなんでしょうけど、一部分ならこういうのもありかと思いました。

 ここまで文章を書いてきていまいちこのゲームが面白いことを表現できていないような気がして悔しいのですが、とにかく私はこのゲームを楽しめました。これだけゲームをプレイしていて吹き出しまくったことはいまだかつてなかったです。あまり楽しかったので選択肢のたびにセーブして全ての選択肢を読んでいましたし。
 1プレイの時間は6時間程度でしょうか。既読スキップはありませんが、前述した通り各ヒロインのルートが重複している部分は少ないのであったとしてもあまり短縮はできないと思います。お薦めできるのはスラップスティック系のお話しが好きな人ですね。晴のちときどき胸騒ぎParallel Harmonyが楽しめた人ならきっと楽しむ事ができると思います。
 他にもそうおっしゃる方がいらっしゃるようですが、私もこのゲームは今年プレイしてきたゲームの中では今の所一番のお薦めです。好みの問題もありますが、学園ドタバタコメディが嫌いでないのならぜひプレイしてもらいたい一作です。

INTERACT PLAY VR

Dreams/ILLUSION SOFT ILN-055-1,2 Windows95/98/Me/2000版 18禁 リアルタイム3Dインタラクティブ強制愛撫ゲーム
一押し:伊勢崎遙
 捕われた硝子の心のレビューの冒頭にも書きましたが、これもまた3Dポリゴンを用いたHゲームです。このイリュージョンという会社はこのジャンルの走りとなった「監禁」という作品を作った所です。アレからかなりの年月が経ってるのですが、延々作り続けてきた現在の実力はどのようなものでしょうか。

 物語とかは省きます。書く程のものじゃないです。要するに主人公が痴漢で最初の獲物を犯していたらそれを目撃されて、それがたまたま可愛い女の子だった為にその子も犯して……というようなモノです。
 ゲームは、導入〜観察モード〜いたずらモード〜本番という流れになります。
 観察モードというのは、制限時間まで獲物に気取られず、彼女をいろんな角度から観察するモードです。ここではプレイヤーは視点の変更だけが可能です。これでぐりぐり彼女の周りを回ったりズームしたりして、好きな角度から彼女を眺めます。ただ、彼女も無警戒な訳ではありません。正面から見る場合などは彼女はこちらを注視する事があります。この時画面に警告ゲージが表示され、これが0になるまでに視線から逃れなければなりません。とはいえ、くるっと反対側に回ればそれで済む事なので、別段難しいものではありません。2回目以降など、面倒ならこのモードは後ろでじっとしてるだけでも終わることができます。
 いたずらモードは電車内での行為です。ここでは、エクスタシーゲージと抵抗ゲージ、制限時間が存在します。観察モード同様に視点は変更できます。そして、いよいよ獲物に触ることができます。クリックポイントはマウスをポイントすれば明示されます。ここでマウスボタンを押し下げしたままぐりぐりマウスを動かすと場所に応じてエクスタシーゲージと抵抗ゲージが上昇します。一つの箇所は1回触るたびに「!」が表示され、その個数に応じて大きくエクスタシーゲージが上がります。マウスの振りは画面左にパワーゲージが表示されていてそれで強さが確認できます。あまり強くしすぎると抵抗ゲージも大きく上昇します。触る方法は、「触る」と「なめる」と「脅す」の3通りです。これは画面右にカーソルを持っていく事で変更できます。場所によってはそれぞれの方法でしかいじる事ができなくなっています。抵抗ゲージが満タンになったり、制限時間がなくなるとゲームオーバーになります。制限時間は充分過ぎるほどありますし、抵抗ゲージは脅すをつかえばいくらでも減少させられるので、やはり難易度は高くないです。エクスタシーゲージが満タンになると「脅す」でいじれるポイントが1ヶ所増えます。これをクリックする事で服を切り裂いたりブラジャーをずらしたりして、どんどん獲物を剥いていきます。剥く度に制限時間を含めた各ゲージは0に戻ります。そうして3段階目まで剥いた後にエクスタシーゲージを満タンにすると、獲物に痛恨の一撃を加えることができます。これで、彼女は電車から逃げだし、それを主人公が追い込むことになります。
 本番にはもう制限はありません。それぞれの獲物ごとに陵辱シーンは2パターンずつ用意されており、最初のシーンで獲物をどう押し倒すかでその先が変わります。またこの最初のシーンで、たとえば眼鏡を外したり靴下を脱がしたりということが獲物ごとに1種類できるようになっています。そうして、分岐を決めた後は好きな様に腰や手を操作して、体位を変えたり胸などをいじったりできます。アクションは動作を決めてから右のモーションボタンを押す事で実行されます。このときにマウスをぐりぐり動かすといたずらモード同様に動きが激しくなります。このシーンでも視点の変更は自由です。さらにこのモードでは背景を非表示にしたり主人公を非表示にしたりすることもできます。他にフォーカスボタンとクローズアップボタンというのも用意されています。フォーカスボタンは体位ごとに決められた4つの視点をセットするモードです。状態に合わせてプリセットが変わるのでいちいちマウス操作で視点を決めなくても結構な構図が見られるようにセッティングしてくれます。クローズアップボタンはこれを押す事により、画面の下部に女の子の胸部から顔のあたりが大きく表示されるようになります。この手のゲームだと、アップにして表情をみたいのも山々ですが、そうすると全体の動きが見れなくなるという難点もあったのですが、それをカバーする機能になっています。このモードでもエクスタシーゲージは用意されており、これが満タンになったら任意のタイミングで先に進む事ができます。
 先に進むと、本編で使われているポリゴンよりも美しいモデルでレンダリングされたムービーによるHシーンが流れ、これを終わらせる事でシナリオが進行します。この辺で選択肢が出てくることがあるのですが、ここで間違えた選択肢を選ぶと即ゲームオーバーですので、これだけは気をつけたほうがいいでしょう。

 システムはちょっと重めですかね。上に書いたとおり、2回はプレイしないと全てのシーンが見られないのですが、単純なメッセージスキップさえないのでちょっといらいらさせられました。
 ただ、これは私が1152×864×32bitでプレイしているのが原因かもしれません。このゲームでは、640×480の固定画面だけでなくプレイヤーが普段利用している画面サイズのままでも(スペックが許せば)遊ぶことができます。この機能は、細かく描かれたモデルがさらに繊細に表現されて非常に満足度の高い映像を作ってくれるので、他社にも採用してほしいですね。もちろん、モノがポリゴンじゃないとできないのですが。

 CGというか、ポリゴンモデルはかなり頑張っています。リアルタイムにいじれるモデルですら、かなりのクオリティに達しているといえましょう。特に表情の付け方が非常にうまく、扇情的です。レンダリングムービー部分は、髪の毛の動きなどまで処理されており、こちらもやはり技術の進歩を感じさせられました。
 音楽は、流れが流れなので重苦しい陰鬱な曲が多いですね。あまり印象に残っていません。
 音声は、特に問題はなかったと思います。基本的に主人公は女の子達を貶めて無理矢理事をいたすという流れですから、音声というと主人公をなじってるか喘いでるかなんですけど(苦笑)。

 物語などは無きに等しいのですが、最後のオチはちょっと面白かったですね。主人公はきっちり捕まってしまいますが、なんとなくホラー風味の終わり方です。

 1プレイの時間は4時間程度でしょうか。ポリゴン娘いじりという目的はかなりのレベルで達成されていると思いました。もちろんまだまだ触れる箇所が少なかったり反応も少なかったりと不満はあるのですけど、画面がここまで美しくなっただけでも大きな進歩だと思われます。
 これが遊べるだけの環境があって、ポリゴン女の子に抵抗が無ければまず体験版を遊んでみてはいかがでしょう。それで面白いと思ったら製品版を買っても楽しめると思います。

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