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痕〜きずあと〜

Leaf WIC-5266(Windows95) Windows95版・PC-98シリーズ版 18禁 ヴィジュアルノベル
一押し:柏木千鶴
 リーフヴィジュアルノベルシリーズ第2弾です。
 一言で言ってしまえば、「かまいたちの夜」で代表されるサウンドノベルのシステムを採用したゲームです。が、このゲームがその辺の同様のゲームに埋もれてしまわないのは、シナリオ・音楽・演出などが総合して高いレベルで融合し、素晴らしい完成度になっているためです。
 と、いきなり凄い誉め言葉ですが、私は本当にこのゲームを気に入ってます。なにせゲームをプレイして「泣いてしまった」事はほとんどありませんから。

 このゲームの場合、ストーリーについてのことを書いてしまうと、これからプレイする人に悪いので多くは語りませんが、「Hゲームだから」とか「絵が気に入らないから」というだけの理由でプレイしないのはもったいないゲームだと思います。ただ、「暗い雰囲気のゲームが苦手」だとか「ゲームは自分の選択によって必ずハッピーエンドに向かわねばならない」といった人には合わない可能性がありますけど。あ、もう一つ。「Hゲームが欲しい人」にも向かないかも(笑)。パッケージの裏の画面写真とか雰囲気だけ見ると「悪夢」「愛姉妹」みたいなダークなHゲームを想像してしまいますが、そういうシーンは全体の中では多くありませんので(ないとはいいませんが)。

 なお、PlayStationの「プリンセスメーカー ゆめみる妖精」で私が使用している名前の一部はこのゲームのヒロインの柏木4姉妹の名前から取っています。

 柏木千鶴 主人公の憧れの人。お姉さんといった感じだけど天然入ってます。美人顔で、しかも可愛い仕草が似合うというある意味「卑怯」な人。
 柏木 梓 スポーツ少女系。口より手が先に出るタイプかな。でも料理は姉妹の中で一番上手。
 柏木 楓 おとなしい&無口な娘。この子に関するシナリオ以外ではほとんど出番がありませんが、シナリオの「痛さ」ではトップクラスです。
 柏木初音 ゲーム中の言葉にもありますが、理想的な妹という感じの子。とてもじゃないが、高校1年には見えない(幼く見える)。


鬼畜王ランス

アリスソフト ALS-0023 Windows95版 18禁 シミュレーションゲーム
一押し:アールコート・マリウス
 Hゲーム界に「鬼畜」という言葉を流行らせたのはこのシリーズでしょうか。
 でも、最近の意味もなく「鬼畜」な作品に比べるとこの作品の主人公、ランスはある程度筋が通ってるから見てて痛快な部分もあるんですよね。そういうランスの豪快な発想/行動力が「もしランスが王様だったら?」というifの中で大暴れするのがこの「鬼畜王ランス」です。
 ジャンルは、シミュレーションと書いていますが、どちらかというとフラグ立て要素の強いアドベンチャーゲームに近いでしょうか。

 このゲームの特徴は、女性キャラクタ達にそれぞれ「幸福」「不幸」の両結末が設定されていることでしょう。さらに、そういうシナリオでは定評のあるアリスソフトの「容赦のないシナリオ」。どんな正義を振りかざそうとやってることは戦争です。自分の選択に関らず、不幸になる人はどんどん不幸になります。もちろん、自分の選択で不幸になる人もいます。シリーズレギュラーキャラであろうと、不幸からは逃れられません。それがたとえ、ヒロインであっても。
 と、まあ、なんか救い様のない話のような書き方になってしまいましたが、先に書いたように「幸福」も存在していますから、不幸にするのも幸福にするのも自分の腕しだいなのです。

 登場キャラは男性/女性あわせると相当な数になります。それらの人々が男女問わずきっちり描かれているところも良い点ですね。Hゲームというと男はどうでも良い、もしくは不快な人物といった描かれ方をしているソフトが多いですから、こういう格好いい男性キャラが出てくると嬉しくなります。
 女性キャラの数が多いですから、一押しレベルのキャラも沢山います。「聖」属性(笑)のセル・カーチゴルフとか、メイドさんの加藤すずめとか、変な魔法使いの山田千鶴子とか……ああっ、今マニュアルを見て思い出してたけどどの娘も印象深くて書き出すときりがない(笑)。

 ところで、このソフトはパッケージ内に分厚い設定資料本とマウスパッド、ハニースポンジが同梱されていますが、コレが災いして再販の手間がかかるというのでアリスソフトさんでは既に生産を行なってないということです。興味のある方は店頭で見かけたら早めに確保した方が良いかもしれません。……と以前書いておいたのですが、ユーザーからの要望で設定資料やマウスパッドのついていない「通常版」が97/4/4から出荷されるそうです。ただし、値段は最初のものと同じですが。

晴れのちときどき胸さわぎ

カクテルソフト IDES-083 Windows3.1/95版 18禁 アドベンチャーゲーム
一押し:日宮月美
 「晴れのち胸さわぎ」の続編のアドベンチャーゲームです。前作から引き続き登場するキャラや設定がありますので、前作をプレイしていない方は前作からプレイすることをお薦めします。といっても、今回はWindows95版で、前作はPC-98版なのでプレイしたくてもできない人もいらっしゃるかもしれませんが……一応、マニュアルには前作からの設定などが簡単にまとめられていますので、そちらを見れば大丈夫だと思います。

 ゲームのノリも前作と同じ雰囲気です。一応、千尋という決まった彼女はいるものの、可愛い女の子を見つけるとところ構わず抱きついたりして千尋に殴られます。とことん殴られます。でも、主人公はすぐに復活して同じ様なことを繰り返します。また殴られます。このくり返しがこのゲームの基本だと思います。そしてその主人公とその周りの人々を巻き込んで起こる緊縛事件、そして修学旅行先で起こる大きな事件。基本は学園コメディで、設定を絡めた壮大な事件がうまく挿入されているという感じでしょうか。

 アドベンチャーゲームなので、あまり詳しく感想を書いてしまうとこの物語の要点をばらしてしまうことになりかねないので、システムの解説をします。
 アイデス(97年5月1日からF&C)のWindows用ゲームというと、「同窓会」「きゃんきゃんバニープルミエール2」などがありますが、それらに比べると格段にプレイアビリティや表現力が上がっています。システムメニューは、「プルミエール2」に酷似していますが、セーブ場面/セーブ場所/セーブ時間などが表示され、且つ前回セーブしたファイルのタブにカーソルを合わせるとポップアップで前回セーブしたファイルということを教えてくれます。千尋や博子やその他の人が主人公(もしくはその他のキャラ)を攻撃する時は、各種エフェクトが挿入されます。かなりよく動きます。効果音のたぐいもかなり多く、雰囲気を演出するのに一役かっています。画面表示も速く、遅いと感じた人には表示エフェクトを消すオプションなども用意されています。などなど、今までのゲームで不満だった点がことごとく解消されています。Windows上でDOS並みのプレイアビリティを再現できたといってもいいのではないでしょうか。
 ゲームとしてのシステムも、アイデスならではといった所で、ゲームを進める選択肢とゲームが進まない選択肢、選択すると分岐する選択肢などが目で見てわかるように色分けされています。ゲームの雰囲気を楽しむ為には、すべてのコマンドを試してみるのが良いのですが、今までのゲームだと「先に進みそうもない選択肢」を選択したのにゲームが進行してしまう事があって困ることがありましたが、このシステムなら選択ミスでもしない限りそういうことは起こりません。他にもかなり頻繁に行われるオートセーブや、顔ウィンドウの場所や動きで情景描写をすることなど、ゲームを遊びやすく/楽しくするシステムがあります。

 キャラクタは、前作から引き続き登場のキャラも今回初登場のキャラもみんな個性的で魅力的です。各キャラのセリフテキストがきちんと書き分けされているのも、プロのお仕事って感じでいいですね。個人的には、千尋の姉の千秋さんの間延びしたしゃべり方と、しっかりした教師としてのギャップが面白かったです。一押しは月美ですけどね。巫女さんだし(笑)。
 前作では節操なく全員とHしてしまった主人公ですが、今回は設定でうまくその辺をかわしているのも良いですね。前作の不評は出来るだけ改善しようというスタッフの心意気を感じられます。
 あと、この軽いノリのストーリーを基本として、10時間程度もプレイさせるシナリオを作り上げているのも凄いです。
 エンディングの最後の最後に「To Be Continued」と表示されますが、続きがあり得るのならぜひ見てみたいです。タイトルは「晴れのちときどきところにより胸さわぎ」と言った所でしょうか(笑)。

雛鳥の囀

STUDiO B-ROOM PC-98シリーズ 18禁 育成シミュレーション
一押し:クレア・バートン
 「殻の中の小鳥」の続編です。主人公と一部のキャラが前作から引き続いて登場します。このゲームを100%楽しむには前作をプレイしておいたほうが良いでしょう。
 このゲームの特徴は、カードによる調教モードと、独特の雰囲気を持ったシナリオだと思います。

 まず、プレイヤーは4人のメイドを与えられます。彼女達は、日常の「掃除」「炊事」「洗濯」などの仕事の他に館を訪れる客を「接待」しなければなりません。そのために、プレイヤーは彼女達に調教を施して忠誠度を高め、より高度な「接待」が出来るようにしていきます。日常の仕事と「接待」などの結果によって給金が支払われ、それを使って次の調教の為のカードを購入します。カードを購入するときは、街に出ます。街には様々な店と共に、様々な不幸/苦労を抱えた女の子がいます。彼女達を「身請け」して館のメイドに加えることも出来ます。それを6ヶ月間くり返し、出来る限りお金を貯めることが目的です。まあ、ゲームをしているとお金は必要ですが目的という程ではないんですけど。

 と、これだけ書くとただの鬼畜系Hゲームに思えますが、このゲームはそういう他のゲームとは雰囲気が違います。
 主人公はもともと、高級娼婦をスパイに仕立てて政界をひっかきまわしていた組織の一員だったのですが、前作の開始時点でその組織はつぶれており、今作の開始時点では前作で手に入れた屋敷に「クレア」と「メイ」と共に平和に暮らしていたのです。そして、その屋敷のある街が鉄道の敷設の関係で大規模な地上げにさらされ、屋敷が「キャロル」という少女に乗っ取られる所から物語は始まります。屋敷を守る為に「接待」などを受け入れるのですね。
 なんか、うまく語れませんが、興味のある方は一度オープニングだけでも見てください。

 私がこのゲームを気に入っているポイントは、所々で起こるイベントの文章がうまいことです。全てを語らず短い言葉と雰囲気で読ませる、という感じです。あと、主人公の考えを語る文章も場面毎に見ると素晴らしく良い雰囲気です。何故「場面毎に見ると」なのかというと、私には理解できない考えがたくさん含まれているからなのですが。

 「お金を貯めることが目的」と前述しましたが、実際は「誰かとのハッピーエンドを見ること」が目的となります。が、これが条件がわかりません。一応、キャラには各々「愛情度」と「忠誠度」というパラメタがあるのですが、それらは結構簡単に最大の100になりますので、その辺のパラメタがエンディング条件というわけではないみたいです。ちなみに、メイドは最終的に9人、それにキャロルを加えた10人のエンディングが用意されています。各人のエンディングでも、CGが表示されるエンディングと表示されないエンディングがありますので、コンプリートするのはかなり難しいでしょう。
 難しいといえば、このゲームは全体的に難易度が高いです。初期のメイドの一人の「メイ」は唯一フリーのメイドで契約が切れる毎にお金を払って雇い直さないといけないのですが、慣れていないとメイへの給料だけで給金を使いきってしまい、何もできなくなってしまいます。私はいろいろと情報を収集しながらプレイしましたので、少しずつコツを掴むことが出来ましたが、何の情報もなしにプレイすると結構辛いのではないでしょうか。

 私のプレイ回数は4回で、1回目は「メイ(CGあり)」、2回目は「リズ(CGなし)」、3回目は「スミス(?)(CGなし)」、4回目は「キャロル(CGなし)」となりました。4回目のプレイはかなりうまく進んだので、最終的には9人全員の「愛情度」「忠誠度」を100にできました。どれも、狙って出したエンディングではなく自然とそうなったのですが、見事にエンディングCGを見損ねてます。各キャラのエンディングの条件や、CG付きのエンディングの条件などを知っている方はぜひ教えてください。
 どのキャラもそれなりの背景とセリフを持っているので、好きなキャラは多いのですが、前作から引き続き登場している「クレア・バートン」を一押しとしておきます。「リズ」とか「スミス」とかもお気に入りなんですけどね。
 攻略ページを作りました。難しくて投げ出してしまった人は、これを見てもう一度チャレンジしてみては?

To Heart

Leaf WIC-5563 Windows95版 18禁 ヴィジュアルノベル
一押し:来栖川芹香
 リーフヴィジュアルノベルシリーズ第3弾です。
 前作「」、前々作「雫」とはうって変わって、明るい雰囲気の「ハートフルな学園マルチストーリー」になっています。

 ゲームは、登校時〜授業〜放課後〜下校という風に流れ、プレイヤーの行動は主に放課後の行き先決定となります。主人公の教室は2階にあるので「2階に行く」「1階に行く」「学校から出る」「家に帰る」の4つから行き先を選び、その場所で誰かと会うと会話するかどうかを選択し、会話するとその日はそのまま「家に帰る」ことになります。これを高校1年の3月頭から高校2年の5/2まで繰りかえし、いろいろな人との出逢いを経て幸せな結末を迎えることが目的となります。

 今回は、Windows95専用版ということで、CGが256色になっています。この為、今までのシリーズでは1色前後の非常に少ない色数で描かれていた背景が多色で鮮やかに描かれています。今回のテーマだと暗い背景は使えないでしょうから、DOS版を作らなかったのではなく、「作れなかった」のかもしれませんね。BGMはCD-DAのみです。こちらは今までの作品同様、物語に合ったハイクオリティなサウンドを聞かせてくれています。曲調は、やはり物語に合わせて明るくポップな曲が多いですね。

 ところでこのゲーム、『「雫」「痕」は好きだけど、一般的な恋愛シミュレーションゲームが面白く感じられない人』にはお薦めできません。なぜなら、今作は前作・前々作で見られたようなマルチストーリーをくり返し遊ぶうち「物語の全貌がジグソーパズルのように組みあがっていく」という面白さがほとんどありません。あるのは、登場する女の子の数だけの独立した物語なのです。ゲームのシステム自体も「ノベル」でなく「ゲーム」を意識しすぎて遊びにくくなっているのも難点の一つでしょう。前作・前々作の「バッドエンド」というのは、「それも物語の一つの真実」だったのですが、今回のバッドエンドというのは結局「時間切れのゲームオーバー」なのです。これを見ずに「オールクリアおめでとう画面」が見られるのかどうかわかりませんが、見られないのだとするとまた少し評価を下げざるを得ません。

 と、前作・前々作と比較するといろいろ文句もでてくるのですが、単品の「恋愛シミュレーション(?)ゲーム」と考えると素晴らしい出来です。「痕」に引き続いて今回もきっちり泣かせてもらいました。シナリオ・音楽・文章が見事なハーモニーでプレイヤーの心を揺さぶってくれます。残念なのは、みんなそれぞれ面白い設定を持っているのに、いまいち心に残らなかったシナリオがあることです。私のお気に入りシナリオのベスト3を上げると、「マルチ」「あかり」「芹香」の3シナリオなのですが、その他のシナリオはプレイしている時はともかく、後に残るものがありません。CD内のスタッフの方による開発後記を見てみると、どうやら「残らなかったシナリオ」の大部分は新人さんの手によるもののようです。新人さんは、これをステップにして先輩ライターに追い付き、追い越すくらいの実力を付けて欲しいですね。

 リーフヴィジュアルノベルシリーズは今作で終わりということですが、シリーズ名だけの終わりということにして、これからもこういった作品を作って欲しいです。今回のようなシステムも良いですが、「雫」「痕」のような物語重視の作品をWindows95専用版で見てみたいような気がします。
 私のプレイ回数は18回でレミィのCGを2枚取り損ねている状態です。

ディアボリックルーン〜女神創造

エム・ケイ・ワイ Windows95版 18禁 育成シミュレーション
一押し:レフィア
 ELOGINに紹介されていた、絵の雰囲気やそのシチュエーションに惹かれて、久々に新しいソフトハウスの作品を買ってしまいました。
 皇女レフィアを王妃の命令で1年間調教し、その後レフィアがどのような人生を歩むかという概要の育成シミュレーションです。

 まず起動すると、ストーリーの導入が語られます。画面にびっしりと文章で。それを(マニュアルには書いてませんが)ESCキーでスキップするといきなりゲームがスタートします。ロードしてプレイする人はここまで来てからシステムアイコンの下のロードを選んでロードする必要があります。が、このアイコンの説明もマニュアルにはありません。説明すると、左から「移動」「スケジュール実行」「システム」のアイコンで、「スケジュール実行」のアイコンは、調教スケジュールと学業スケジュールをセットしたあとでないと押しても何の反応もありません。各スケジュールをセットする為に、移動アイコンをクリックすると、3行6列の移動先アイコンが表示されます。これもマニュアルに説明がありません。ゲーム中は主に最上段の右から2個目(王妃リムエラの部屋)と3個目(ウル・フィリエの部屋)を移動することで進めます。王妃リムエラの部屋では、その週にレフィアの調教を行なうかどうかを設定できます。ウル・フィリエの部屋では、その週のレフィアの学業スケジュールを設定することが出来ます。なお、調教場所や各学業に対してもそれぞれアイコンが表示されますが、例によってマニュアルには何の説明もありません。

 調教モードに入ると道具アイコンが表示され、コレを3回選ぶと調教が終了します。レフィアのリアクションは声のみです。学業スケジュールが実行されているあいだは、ちびキャラが部屋の中を往復します。剣術だろうが、帝王学だろうが場所も行動も同じです。成果も表示されません。パラメタは一切画面には表示されず、城の中にいるいろいろな人たちに話を聞くことで王女の状態を把握せねばならないのですが、どんなパラメタがあるかわからないうえに、どんなエンディングがありそうかというのも見当がつかないので、どういうふうにレフィアを成長させればいいのかわかりません。

 何度か発売延期した割には、お世辞にも良い出来だとは言いがたい仕上がりになっています。声は悪くないし、CGは綺麗だし、シチュエーションも背徳的で良いのですが、作ろうとしたものが大きすぎたのでしょうか?どうもいろいろな仕様をカットした状態で発売されたような気がします。パッケージ裏に掲載されている調教シーンの写真をみても、製品版のものとは違っていますし。

 1回のプレイが1時間程度ですむので、もう少しプレイしてみようとは思いますが、どういうふうに進めればCGが見られるという指針が無い為に挫折してしまいそうな気もしています。

Virtuacall3

フェアリーテール F&C-086 Windows3.1/95版 18禁 恋愛アドベンチャー
一押し:西園寺琴乃
 バーチャコールシリーズ第3弾です。
 今作は、シリーズ初のWindows専用版ということで、256色CGや音声、MIDIによるBGMにCD-DAによるテーマ曲と、かなりパワーアップしてます。しかし、全体の雰囲気は変わっていません。構成のうまさを感じさせられます。

 実はこの作品、導入となるストーリーがありません。前作ならば、幼馴染の女の子が自分が引っ越すまでに彼女を作って欲しい、とバーチャコールのアクセス権をくれるという流れでしたが、今回はメインヒロインの有栖川光海と唐突に出会い、唐突にバーチャコールのアクセス権を貰うところから始まります。本来ならば、この為に前作・前々作よりヒロインの立場が弱くなるはずなのですが、前作は「中学生の女の子」、前々作は「バーチャコールのオペレータ(プログラム人格)」がヒロインだったのに対して、有栖川光海は「普通の女の子」なので余計に立場が強まっています。
 導入部の唐突さは置いておいてゲームの中身ですが、マニュアルのキャッチコピーに「"イベント数が増えた"?」「それを言うなら"現実に近づいた"だろ?」というのがありますが、確かに前作・前々作に比べるといろいろな意味で"現実に近づいている"と思います。一人の女の子とデート出来る回数が増えている事や、更にデート場所が一部選べるようになっていること、ゲームに出てくる女の子の全てが主人公の恋人になるわけではないこと、テレフォンHに持ち込める女の子が減ったこと、などなど。ゲームを楽しむ側としては悲しい改編点もあるのですが、前作までに比べるとそれぞれの女の子が別々のリアクションを持っているという意味ではより面白くなっているといえます。

 ゲームシステムとしては、会話中の選択肢を選んだ時に正解音・不正解音がなるようになったのが便利です。今回は、前作の綾香のように、この手のゲームの模範解答を選択していくと絶対にクリアできないようなキャラはいないので、それほど有用ではなかったと思いますが、ゲームとしては正解・不正解がわかった方が楽ですね。他にも、パーティラインという3対1で会話するモードの時に自分の狙った女の子とツーショットしやすくする為の「ロックオンシステム」や、プレイ中の再ロードが簡単になった点など、よりゲームを楽しむ為に便利な機能が追加されています。

 デートシーンは、全てのセリフを喋ってくれます。声優陣は、きゃんきゃんバニープルミエール2に出演した方々で、今回はかなり好演されていたように思います。時に気に入ったのが「海老原るりあ」と「西園寺琴乃」の声です。前者は甘えたようなセリフが多いのですが、その辺を口調でうまく表現してくれています。後者は、シナリオ担当の方がマニュアルで「10年ぶりに勉強し直すはめに」と言っていますが、勉強したかいあってか見事な敬語でセリフを書かれています。それを固い口調で読んでしまうと近寄りがたい「お嬢様」が出来たと思うのですが、可愛らしく演じられている為に非常に好感の持てるキャラクタとなりました。西園寺琴乃の敬語に慣れてしまうと、他のゲームに登場するお嬢様の言葉遣いにアラが見えてしまいます(笑)。

 残念なのが、前述した「すべての女の子が主人公の恋人になるわけではないこと」です。登場するキャラクタは全員で12人なのですが、主人公の恋人になれるキャラクタは、そのうちたったの6人なのです。前々作のヒロインでゲスト出演のプリシアと、誰もが恋人にはしたくないであろう武者小路可憐はともかく、残りの4人が対象外というのは非常にもったいないと思います。CD-ROMの容量を逆算してみるとあと一人ぶん音声データを増やすと63分ディスクが溢れるか、溢れないか、という所までいってしまいそうなので、容量の問題だと思うのですが、それならフルインストール1GB、もしくはハーフインストール500MBでもいいから、CD-ROMの枚数を増やして完璧版を作って欲しかったですね。

 1回目のプレイが終了して、深水まどか以外の5人のエンディングを見ました。エンディングは256色をフルに使った奇麗なCGとエピローグを、テーマ曲「僕のひまわり」にのせて見せてくれます。この曲は、あまり面白みのない曲なんですが、歌詞がちょっと気に入ってしまいました。
 なお、エンディングを見たキャラクタはアルバムモードで見たCGを見直す事が出来ますが、この時にCGごとにそれぞれの女の子のコメントが入ります。残念なのは、ここのセリフが音声付きでないことです。音声付きならもっと崩壊度は高かったと思うんですが。

 プレイ時間は、15時間程度です。音声が入った為かなり長くなってしまいましたが、それだけの価値はあると思います。
 出来る事なら、全キャラ攻略可能なVirtuacall3tb(笑)を出して欲しいものです。

くすりゆびの教科書2

Active WIC-5706 Windows95版 18禁 恋愛アドベンチャー
一押し:南方弥子
 甘く切ないシナリオで、人気を博した「くすりゆびの教科書」の続編です。

 物語は、大学受験に失敗して1年浪人した主人公が公務員試験に合格する為に予備校に入る所から始まります。そこで、前作の主人公「武田俊夫」と知り合い「お昼ご飯は美味しく食べよう」というサークルを結成します。そこに最低一人の女の子を誘ってくることがきっかけとなって物語は進みます。
 この春シナリオで、どのヒロインを誘ってくるかによって夏シナリオのヒロインが決まります。夏シナリオは、それぞれのヒロインごとに2つのエンディングが用意されていて、おおむねグッドエンディングとバッドエンディングに別れます。これを5人×2の10通り見る事で、冬シナリオ(おまけシナリオ)に進むことができるようになります。ここはそれぞれのヒロインとのその後を描いたもので、かなり「甘い」シナリオが展開されます。

 前作同様、シナリオは短いのですが、音声がついた分だけプレイ時間は長くなっています。とはいえ、前作はスタート地点こそいっしょだったものの、ヒロインごとに全く違った展開が用意されていたのですが、今回は基本的な物語は同じで、その上でそれぞれのヒロインとの物語が進んでいく、という風な構成となっていますので、プレイ感覚としては前作より短くなっているといえるかもしれません。シナリオは前作と比較して「めちゃくちゃ」なものがなくなっているというのは評価できる点でしょうか。ヒロインによっては、かなり重い展開があるのですが、それも前作の「男の友人が実は……」とかいう展開に比べると普通(?)です。今回のシナリオのポイントは、ヒロイン以外のサブキャラクタが良い味を出している所でしょうか。と言っても、該当するキャラは俊夫と主人公の母親くらいしかいないのですが。
 このゲームは、18禁ソフトということでSEX描写が含まれているのですが、これが驚くほどあっさり描かれていて拍子抜けしました。絵的には局部を描いたりしているので、そのままで18推にはなりえませんが、その問題の絵だけ置き換えれば問題なく18推に出来てしまうような内容です。下手な18推ソフトの方がHなくらいです。まあ、それが悪いとはいいませんが「Hゲーム」としてこのゲームを買った人は怒ってしまうかもしれません。

 今作は、Windows95版という事で、絵が256色になったり、音声がついたり、主題歌が入ったりしています。絵は、もともとの風上旬氏の絵は緻密というよりは、大味な魅力があるので256色になったメリットというのはあまり感じられませんが、音声については「主人公のデフォルト名前入り」バージョンと「名前をカットした」バージョンの2種類を用意している点など、かなり力が入っています。音楽の方も、MIDI楽器を持っていない人の為にDirectSoundを使ったBGM演奏も選択でき、かなり親切な作りとなっています。主題歌は、ゲームではWAVになった物を1コーラス聞く事が出来ますが、CDにはフルコーラスバージョンやカラオケ、それに南方弥子役の声優さんによる別バージョンなども収録されています。
 いろいろ誉めてしまいましたが、実は音声についてはあまり好感を持っていません。忍の声などはいまいち馴染む事ができなかったもので……逆に良かったと思うのは、弥子、あゆみ、俊夫ですかね。
 逆に主題歌は、当初あまり良い印象は持っていなかったのですがCD収録のフルコーラスバージョンを聞いて考えを改めました。最初は「曲先行で作られて、無理矢理歌詞をあててるな。」と思って、実際そのイメージは今も変わっていないのですが、フルコーラスバージョンの2番からA'パートに移る辺りの展開を聞いて感心させられてしまいました。

 システムは、フルスクリーンモードや、次の選択肢まで進む機能が付いていたりと、なかなか親切な出来なのですが、一部のバグや音声とメッセージが食い違うといったミスの為に100%誉める事が出来ません。あと、値段とボリュームのバランスも良くないですし。
 とはいえ、短くても「まとまっている」のでプレイ後の充実感はなかなかですし、冬シナリオの「甘さ」はさすが「くすりゆびの教科書」といった感じです。特に私の一押しの南方弥子のシナリオは、全般において「甘さ」がたっぷりです。ダークでベビーなゲームに食傷ぎみの人にはお薦めの1本と言えるでしょう。

 一部のバグについては、すでに修正パッチが提供されていますので、Activeのページで探してください。

エーベルージュ スペシャル〜恋と魔法の学園生活〜

富士通パレックス HMI-316 Windows3.1/95版 恋愛シミュレーション
一押し:モリッツ・コルマール
 エーベルージュの後半部分のみにしぼって、イベントやグラフィック、音楽を追加して、恋愛シミュレーションとして生まれ変わったのが今作の「エーベルージュ スペシャル」です。
 なお、前作を持っているユーザーは、インストール時に前作のCD-ROMを使用すると、特別なイベントを見る事が出来ます。

 ゲームは、基本的に平日に主人公「カルナック・ルシヨン(名前変更可能)」を育成し、休日に女の子とのコミュニケーションを取るというタイプです。
 パラメタは、体力、文系、理系、感性、技能、治療魔法、武術魔法、創造魔法と、状態の9つです。このパラメタは、一部のイベントをのぞいて、女の子の登場や好感度には影響せず、学校の成績のみに影響します。学校では、偶数月の末に小テストが行われ、これで2科目以上赤点を取ると退学になってしまいます。小テストは、学科・武術試験と魔法試験が交互に行なわれます。
 休日は、街に出て女の子と会話したり、ある程度以上仲良くなった女の子をデートに誘ったり出来ます。

 このシリーズは物語の根底に「エーベルージュ」という神話があります。これについては、ゲームのオープニングなどでは説明されませんので、先にマニュアルを読んでおく必要があります。

 パッケージの裏側に「スペシャルだから、こんなに変わった!」と書いて、次の項目が上げられています。
 ・おいしいとこだけプレイできる
  プレイ時間の短縮には役立っています。
 ・イベントを一新!総数500余り
  前よりは多くなったと思いますが、どの規模のものまでを「イベント」として数えているのかは謎です。
 ・じっくり試そう。恋の戦略!
  毎週同じ女の子とデートしていると、あっという間にデート内容が変わらなくなってしまいます。
 ・80枚以上!新規グラフィックの追加!
  イベントがあまり見れなかったせいか、増えたような気はしません。
 ・キャラクターごとのイメージ曲を追加!
 その女の子が画面に出ている時は必ずその曲がなっている、という風になっていれば良かったのでしょうが、徹底されていない為に印象が薄いです。
 ・操作性を大幅改良!
  改良されても、スケジュールを入力し間違えた時のキャンセルは全キャンセルしかありません。まあ、これを除けばおおむね良くなっていると思います。
 と、まあ、あんまり代わり映えしないなあ、というのが感想です。
 他に不満だった点を上げると、
 ・パラメタを上げる意欲がわかない
  他の恋愛シミュレーションだと、パラメタは女の子の好感度と密接した関係ですが、このゲームの場合、全く独立しているのでパラメタは小テストの為だけに上げていかなくてはならないのです。しかも小テストは、交互に内容が変わる為に偏ったパラメタの上げ方をしてはいけないのです。但し、私は最初の小テストで2教科を赤点にしてしまったのですが、その時は校長に呼び出されるも、退学は見逃してもらえました。
 ・エンディングに主人公と関係のない話を延々と見せられる
  ネタバレになるので詳しくは書きませんが、エンディングで「エーベルージュ神話」に沿ったその後が見せられるのですが、主人公が「ある女の子」と仲良くなっていない場合、この部分は全くの蛇足です。ちなみに、前作では他の女の子に告白されて、それを受け入れても「ある女の子」と仲良くしておいて、創造魔法のパラメタが高ければ「ある女の子」と一緒になるというエンディングを見る事が出来ました。これは改善されたようですが、主人公と一緒になった女の子のその後が見たいのに、全く関係ない神話のその後を見せられても面白くないです。ちなみに、その後の主人公達はエンディングに1枚絵が表示されるだけで、それ以外は一切説明されません。

 相変わらず、絵だけはクオリティが高いのですが、恋愛シミュレーションと銘打っている割には女の子の反応にどきっとさせられる事もなく、盛り上がりにかけており、いまいちという評価しか下せません。
 ラジオドラマなどのメディアミックス展開をしているのですから、この作品も「声」が付いていれば随分違ったかもしれません。シナリオがこのままなら、それでも変わらないかもしれませんけど。

 1プレイの時間は3〜4時間程度です。これでもうちょっと密度が濃ければ、全員クリアしようとか思うのですが。とりあえず、もう一度プレイしてみてプレイ内容が代わり映えしないようなら、その時点で封印してしまおうと思います。

しゃぶり姫〜陰の章〜

ミンク Windows95版 18禁 育成シミュレーション
一押し:姫乃
 主人公は、カメラマン。被写体を求めて森の中を歩くうち迷ってしまい、そこを森の中の屋敷にすむ黒岩老人とその孫娘の姫乃に助けられます。そして、その屋敷で黒岩老人から「姫乃に女の色艶を躾て欲しい」と頼まれてゲームは始まります。

 ……と、なんかまともなストーリーがありそうですがゲームの内容は前作「ぺろぺろCANDY〜陽の章〜」と同様にいろいろなシチュエーションを選択して姫乃(名前変更可能)とのHを楽しむソフトです。躾回数や、パラメタに合わせて強制イベントが挿入され、それにより一応のエンディングを迎えますが、最良のエンディングの後にはそのまま続けてゲームを進行させる事が出来ます。
 躾のパターンは、場所、コスチューム、対応、道具、体位、フィニッシュの6段階をそれぞれ最大3パターンずつ選択できるようになっており、かなり膨大な量です。初期の段階では選べるパターンが少ないのですが、姫乃の成長にあわせて少しずつパターンが増えていきます。なお、6段階全てを変えていくとパターン数は膨大ですが、ほとんどの場合選んだパターンは他の段階に影響を与えませんので、CGの回収はそれほど大変ではありません。なお、躾を開始すると一切の選択肢はないのですが、選んだパターンと姫乃のパラメタによっては少し流れが変わる場合があります。

 姫乃の声は、すべて音声付きです。ただ、ほとんどが喘ぎ声なので聴いてて飽きます。98DOS版の攻略記事と比較したところ、コスチュームが何点か増えているようです。メッセージはSHIFTキーを押しっぱなしにしておくと高速にメッセージを進める事が出来ます。出来れば、LEAFやアリスソフトの作品のように、マウス操作でメッセージ送りが選択できれば良かったのですが、この機能がないゲームもありますから、合格という事にします。
 どれだけのパターンを見たかとか、どれだけのCGを見たかは躾の合間にいつでも確認する事が出来ますし、一度選んだパターンは網掛けになって選択した事がある事を明示してくれるので、パターンを埋めたい人には親切なシステムだといえるでしょう。

 1回プレイしおえて、総合評価はEでした。目に見えるパラメタは性感度の85%以外は全て100%にしたんですけど……CGの達成率は95%でした。強制イベントで見れるCGが何通りかあるんでしょうか?それとも、まだ躾で見れるCGを落してるんですかね。どの辺りのCGを落しているというのは確認できないのが少し残念です。

 内容が内容なので、パッケージを見て姫乃のデザインを気に入った人なら買ってもいいんじゃないでしょうか。私はでっかい瞳と広いおでこに惹かれて購入に踏み切りました(笑)。
 あと、初回特典としてイメージ曲入りのシングルCDが付いているのですが、これの1曲目はちょっと凄いです。どう凄いかは聞いてのお楽しみです。一言いわせてもらうなら、ヘッドフォンを用意して置いたほうがいいですよ、と(笑)。

X change

CROWD Windows95版 18禁 アドベンチャー
一押し:片桐明日香
 主人公「相原拓也」は、気の弱い、背が小さい事が悩みの科学部部員。部長から、昔の薬品の整理を頼まれ、いろいろやっているうちに薬品を頭からかぶってしまいます。とりあえず、異常はないようなのでその後作業を続け、家に帰ってしばらくすると、なんと身体ばかりか言葉遣いまで女の子になってしまいました。昔から変な薬品で学内を騒がせてきた、科学部の諸行だという事で、すんなりと性別が変わった事が受け入れられた主人公ですが、はたして男に戻れるのでしょうか。こんな導入で始まる、マルチエンドのアドベンチャーゲームです。

 避けようとしないと、主人公は次から次へとHされてしまいます。場合によっては、そのままゲームオーバー(バッドエンド)にいってしまいます。まあ、避けようもない場合もありますし、こんなゲームを買っておいて「オレはHシーンなんで見たくないんだ」なんて人はいないと思うので、いろいろ試してみてください。ところで、選んだ選択肢のその後の展開が予想しやすいのは好感が持てますね。
 ちゃんと進めていると、最後に男に戻って(影の薄い)ヒロイン二人「佐藤麻美(部長)」「片桐明日香(幼馴染)」の二人のどちらかを選んでハッピーエンドとなります。

 システムは、メッセージの速度変更と、次の選択肢までの早送り、いつでもセーブ、いつでもロードなど、必要充分な機能があります。BGMは、CD-DAとなっています。音声はありません。少し気になった点は、選択肢を会話ウィンドウ内で操作するのですが、ここにカーソルを置きっぱなしにするとメッセージを読むのに邪魔なんですよね。もう一つ「タイトルに戻る」や「セーブする」などのメニューから右クリックでゲームに復帰できないのも少し面倒くさいです。

 エンディングの数は、全部で7つです。最初の方の選択肢が最後の方で影響してくる、ということはほとんどないようなので、気軽に遊べます。総プレイ時間はエンディングを全部見て、CGを90%まで見た所で3時間くらいです。
 ちょっと、シチュエーションが特殊なので、人によってはあわないかもしれませんが、思ったより「元・男」というのはシナリオに影響してません。
 プレイ時間と値段を比較して考えると、ちょっと高いかもしれません。

Piaキャロットへようこそ!!2

カクテルソフト F&C-088 Windows95版 18禁 ファミレス恋愛SLG
一押し:双葉涼子
 前作の良かった部分を継承して、そのままパワーアップした続編です。どの辺がパワーアップしたか、というと、動作環境がPC-98からWindows95になった事により、画像が256色になりました。音楽もMIDI対応になり、主人公以外のメッセージはすべて音声付きになりました。
 ゲームの舞台は前作の4年後で、前作の主人公「木ノ下祐介」が今回主人公が勤める事になる「Piaキャロット2号店」の店長になっています。

 主人公は、高校3年生。親友の矢野真士に誘われて夏休みをPiaキャロットでバイトして過ごす事になったのですが、その2次面接に行く途中、女の子とぶつかってしまい些細な事から大喧嘩、「あなたの顔なんて一生見たくない!」とまで言われてしまいます。そんなトラブルのあと、Piaキャロットに駆け込み自分の面接の順番を待っていると、駅前でぶつかった女の子「日野森あずさ」がやはり面接を受けにやってきたのでした。その後、売り言葉に買い言葉のような感じで、週6日でバイトを始める事になりましたが、このあとどうなる事やら。

 ……と言った感じのオープニングからスタートします。オープニングは結構長いのですが、右クリックでいつでもキャンセルできます。
 ゲームは、見かけは育成シミュレーションになっていますが、ゲーム中にはパラメタによって結果が変わるようなイベントはあまりありません。重要なのは、目当ての女の子達とたくさん会って、会話して、イベントを進める事です。もちろん最終的には、パラメタが女の子の理想以上になっていなければ、イベントを全てこなしていても振られてしまいますので、自己鍛練もおろそかには出来ません。基本的に育成は、バイトをする事によって行ないます。担当する職種によって上がるパラメタが変わってきますので、早めにどの職種でどのパラメタが上がるのかを見極めるといいでしょう。ただ、今作は前作と違って女の子の理想のパラメタを聞く為には、駅前に2度行って玉蘭にあわなくてはいけません。ここでのヒントもかなり曖昧ですし、時間も消費するので、女の子との会話の中から重要なパラメタを予想して残りのパラメタを平均的に上げていくという風に進めればいいのではないでしょうか。
 システムは、F&Cお馴染みのADMを利用しています。256色モードにしていないとめちゃくちゃ重いので、ゲームを始める前にちゃんと切り換えましょう。ゲーム中のインターフェースは、デザインが凝っていてゲームの雰囲気に良く合っています。メッセージスキップなどの基本的な機能などは押さえてありますが、ビジュアルシーンでメッセージウィンドウを閉じる機能がなかったのがちょっと残念です。あと、メッセージスキップのボタンが画面の下にあるので、タスクバーを「自動的に隠す」にしている人は、このボタンを押す時に気を付けないと、タスクバーが出てきて困ってしまいます。

 シナリオは前作同様で、シナリオによって差もありますが、高校生の夏休みのアルバイト中にそうそう劇的な事が起こる訳もなく、終始明るく楽しく進んでいきます。
 音楽は、ゲームの内容に合った明るくポップな曲が中心です。オープニングのテーマ曲「Go!Go!ウェイトレス」は、なんか凄い出来ですけど、これも慣れてしまえば問題なしです。
 ビジュアルは、もうこれ以上望むまいと言ってしまえるくらい、ハイクオリティです。どのキャラのどの絵を取ってみても、ため息が出てしまいそうになるくらいです。

 1回のプレイ時間は、音声がついた為に長くなったか、というとそうでもなく、全部の音声を聞いても4時間弱くらいでしょう。繰り返しプレイして、聞いた事のある部分をどんどん飛ばしていけば、2時間半程度で終われます。
 攻略チャートのお世話になりながら、全員クリアしました。お気に入りは、上では涼子さんにしていますが、はっきり言って決めかねています。もうみんな可愛くって……
 コンシューマゲーム機の移植物ギャルゲーを気に入って、パソコンでもこういうゲームをやってみるかな、という人にはぜひお薦めしたいゲームです。

 ところで、一つだけ苦言を。限定版の本数が少ないのなら、同時に通常版を発売して欲しいです。この良くできたゲームを、発売と同時にみんなと楽しむ事ができなかったこと。コレだけが非常に残念です。

きゃんきゃんバニーPrimo

カクテルソフト F&C-089 Windows95/NT4.0版 18禁 元祖恋愛体験シミュレーション
一押し:中原 唯
 もともと1996年には発売予定だったソフトですが、1997年末にやっと発売されました。きゃんきゃんバニーシリーズの第1作目、「きゃんきゃんバニー」のリメイクバージョンです。遅れた分、音声対応やハイカラー以上専用など、当初の予定よりパワーアップしています。

 主人公、高橋雅一(名前変更可能)は運が悪いのか、なにか他に理由があるのか、とにかく女の子にもてた事がありません。ひょんな事から鏡の国の亜理子(ありす)に「恋人が欲しい」という願いが届いてしまい、彼女から「鏡魔法の手帳」をもらいます。これは自分の誕生日、血液型、趣味などを自由に変更して、女の子との「赤糸縁」をコントロールするアイテムです。主人公は、これを使って、5人の女の子達の誰かと仲良くなることを目標とします。鏡魔法の手帳が効力を維持できる7日間のうちに。

 と、こんな物語でスタートしますが、この後は昔懐かしいHゲームです。
 アイテムショップに出かけて、女の子の好きそうなアイテムを購入して、女の子の家に出向き、会話して気を引いたり、プレゼントしたり、さわったりして女の子の好感度と興奮度を高めていき、自分の興奮度が一定以上になる前に女の子とH出来ればOKという内容です。
 そして、最終日に一番親密度の高くなった女の子が尋ねてきて、エンディングとなります。

 ゲーム中は、お金は消費するばかりなのですが、アイテムショップでスロットマシーンで勝つことでお金を稼ぐ事が出来ます。他に、もぐらたたきゲームがあって、これで好成績を出す事で普通では買う事の出来ないアイテムを入手する事も出来ます。アイテムショップのお姉さんにちょっかいを出せるのもこのゲームです。

 システムは古臭いのですが、絵はさすがにF&Cだけあって、綺麗です。ADMを使っていないシステムも結構まとまっていて、良く出来ています。音楽やCVは、最近のF&Cではお馴染みのスタッフの手によるものです。
 ゲームはちょっと難しいのですが、最近のゲームが簡単になっただけで、昔はこんなゲームがたくさんあったんですよね。

 ところで、このゲームにはおまけで「きゃんバニヒストリー」というソフトが付いています。これは、初代きゃんきゃんバニーからきゃんきゃんバニーリミテッド5・1/2までの6作の紹介とCGの全てが見れるというシリーズのファンには感涙ものの付録です。ここで紹介されているCGは640×200の8色だったり、640×400の16色だったりするのですが、今作のCGと比べるとどれだけコンピュータの映像表現力が上がったのかが良く解ります。

 ゲーム自体は昔の物なので、最近この手のゲームを知った人には、難しすぎたり内容が薄かったりするかもしれませんが、きゃんバニヒストリーとセットで6800円ということで、なんとか納得出来る価格設定になっているといえるでしょう。

VIPER-F40

ソニア Windows95版 18禁 デジタルアニメーション
一押し:シーラ・マクレッグ
 98DOS時代に、アニメーションで一世を風靡したVIPERシリーズ初のWindows95版オリジナル作品です。

 ライカは、元警察のRUFチームの隊員。現在は、助手のシーラと共に私立探偵のような仕事をしている。あまり依頼もこず、経営は火の車だったが平和な毎日を送っていた。そこへ舞い込んだ、前の職場の同僚リリスからの依頼。なんの共通点もない3人の失踪者、彼らの調査を進めるうちに彼女達は運命に飲み込まれる。と、文章は脚色が入っていますが、こんな感じで始まる物語です。

 VIPERシリーズといえば、お手軽にHなアニメーションが見れらるオムニバス形式、というのがシリーズの基本だったのですが、今回のF40は一本道の長いストーリーがあります。ストーリー自体はありがちなもので、私などは前述の失踪者の素性を聞いただけで黒幕の意図が予想できてしまいました。しかし、それが面白くないか、というとそうではなく、アニメーションと有名声優陣の迫真の演技のおかげでかなりのめり込む事が出来ました。逆にこれらが充分普通のアニメーションとして通用するレベルになっているのに対して、音楽が弱いことが気になってしまいました。CD-DAによる演奏と、MIDIによる演奏の2通りが選択できるのですが、どちらも大差ありません。

 アニメーションは、さすがこれにこだわってずっと作り続けてきたソニアだけあって、全編動きまくりです。Windows95上での動作なのに、DOSの頃と変わらぬ滑らかさです。

 私のプレイ時間は2時間強でした。前半の状況説明的なセリフをどんどん飛ばしていたので、全ての音声をちゃんと聞いてプレイすると3時間くらいでしょうか。個人的には、冗長な所をもう少し絞って1時間程度でプレイできるようにして欲しいですね。内容は、まさに1時間もののOVAといった感じですので。ただ、今回ちゃんとしたストーリーをつけた分、理解できないHシーンが気になります。最後の二つのHシーンは、なんでそういう事をせねばならないのか、説明がされていないのですよね。
 前作までのような内容を期待して購入すると、期待外れに終わるかもしれません。プレイ時間は長くなりましたがHシーンの時間自体は前作までの物と同等、もしくは少ないくらいですから。不評も多かったのか、次回作はオムニバス形式の物に戻るようですね。私はどっちもありだと思うのですが、今作に関してはVIPERの名前をつけない方が良かったのではないか、と思ってしまいますね。それなら不評ももらわなかったのではないでしょうか。

ポムプリてぃパフぇ お子様用

JAST JAST-008 Windows95版 18禁 超ドキ×2ろりカル恋愛&育成シミュレーションゲーム
一押し:西野由美菜
 上に書いてあるジャンルを見るとなにかとてつもないスケールのゲームであるかのようですが、簡単に言うとパラメタのある恋愛アドベンチャー、もっとはしょると「Piaキャロットへようこそ!!」の亜流のゲームだと言えます。

 主人公は大学生。夏休み前に、同業の他店舗と売上競争するはめになった父親の経営する喫茶店を、多忙な父親に代わって2ヶ月間店長として切り盛りしろ、という内容のメールを父親から受け取ります。「店のコンセプトは、かわいい女の子達がコスプレした喫茶店」という一文を見て1も2もなく引き受けた主人公は、勝負に勝つことができるでしょうか……という導入で始まります。

 お店には最初3人の女の子達と、主人公の友人、店長補佐の5人が勤めています。プレイヤーの出来る事は、始業前の見回りと、スケジュールの決定、就業後の会話と、帰宅前の移動だけです。
 この内、店の売り上げに関ってくるのは、店の見回りとスケジュールの決定だと思われます。スケジュールは、毎週水曜日の夜にある程度決まったシフト表をもらい、それに自分の担当を加えることと一部の女の子のシフトを変更する事で完成します。各女の子達には、目に見えるパラメタの他に、体調みたいなものが設定されているようで、これの低下を防ぐには、自分の職種を任意の女の子の職種と同じすると良いようです。各女の子達には、職種の向き不向きがあるようで、あまり得意でない職種を任せていると、売り上げが落ちてしまいます。始業前の見回りは、全ての箇所を見回らないと売り上げが少し落ちると思われます。
 就業後の会話と、帰宅前の移動は、主に女の子との好感度を上げたりイベントを進めたりしたりします。移動時は、各女の子たちの日時と居場所は決まっているようで、早めに把握して一人の女の子を集中して追い回す事がハッピーエンドを見る為の秘訣です。

 エンディングは、売上勝負に負けたバッドエンディング、勝ったがどの女の子とも仲良くなっていないエンディング、4人の女の子達とのそれぞれのエンディングと、店長補佐とのエンディングの7種類があるようです。売上勝負に負けると他のエンディングの条件を満たしていてもバッドエンドになりそうです。

 ゲームの内容は、非常にあっさりとしていてます。売上勝負がきっかけだったはずなのに、売上勝負に具体的に自分が影響できないのが問題でしょうか。おかげで売上勝負に勝つ為のコツが良く解らないです。女の子のパラメタと売り上げの相関が見えません。パラメタが高ければ、売り上げも高くなるようですが……
 各女の子とのイベントの方もいまいち量が少ないです。人数が少ないのだからもう少し掘り下げても良かったと思うのですが。プレイ期間が2ヶ月なのに、1ヶ月終わる前にハッピーエンドの条件を満たせるのは、やはり短すぎでしょう。
 気に入ったのは、やっぱり絵でしょうか。ティアラの「さくらの季節」「まじょっ娘パラダイス」などで絵を描かれていた方の手によるものだと思いますが、個人的にお気に入りです。

 このゲームは、姉妹作品として「ムチセクシぃパフぇ」という物が登場する予定になっていますが、このムチセクしぃパフぇという店は、このゲームの売上勝負のライバル店なのです。最近流行のマルチサイトを別パッケージでやったという格好でしょうか。考え方は面白いと思いますが、単品の内容がこれではもう1本を買おうとは思わないのではないでしょうか。私は……買ってしまうかもしれませんが(笑)。

13cm Windows95版 18禁 ちちうし育成シミュレーション
一押し:なし
 アーヴォリオの別ブランド「13cm」の新作です。

 主人公は、巨大な製薬会社の社長の息子で、突然父親から呼びつけられて「ちちうし」牧場の経営を任されます。「ちちうし」とは、特殊な薬品でSEXに長けるように調教された女性のこと。牧場に様々な理由で訪れる女性達を立派な「ちちうし」に育てるのが主人公の役割です。

 この手の調教系育成シミュレーションは、最近は結構多いのですが、それらの中でもこのゲームが特殊なのが「ちちうし」という存在が社会的にある程度認知されていて、女性達は自ら望んで「ちちうし」になりに牧場にやってくることです。もちろん、20人のちちうし候補達には、それぞれの事情があるのですが。ゲームでは、薬品を使って女性達をちちうしとして育てていきますが、この薬品による調教というのは、「薬品が効いている間の事は覚えていない」「薬品が効いていない時の人格には全く影響しない」と、調教という言葉からは随分かけ離れたものになっています。もちろん、薬品ですから、過剰投与してしまうと彼女達は壊れていしまいますが。

 ゲームの進行の為に自分のできる事は、薬品を買い足すこと、彼女達と会話すること、彼女達に投与する薬品の調合を考えること、くらいです。薬品を投与した後の調教自体は助手達がやっている事を眺めているだけとなります。会話する事によって、彼女達の「事情」を知ることができ、それにより特殊なイベントが起こる事があります。正常に彼女達を出荷する為には、ちゃんと会話してイベントを起こしてやらないといけないようです。

 女性達の、ちちうしになりに来た理由とそれに対するオチは、結構ブラックで面白いですが、「調教もの」と思ってプレイすると拍子抜けしてしまうかもしれません。薬品を使った調教は、調教というより人体実験みたいですし、薬が効いて乱れてしまうとどの女性でも反応は似たようなものですし。ちちうしを7人出荷すると、それまで忘れ去られていた主人公のストーリーが始まり、これもオチが付いてエンディングとなります。が、ゲーム中のイベントと矛盾しているうえに、なんか当り前っぽくて面白くないです。

 「地雷」っぽいなと思っての購入だったのですが、予感は当らずとも外れていない、そんな感じです。

Natural〜身も心も〜

フェアリーテール F&C-093 Windows3.1/95版 18禁 恋愛アドベンチャー
一押し:美澤千歳
 主人公「霜月春彦(名前変更可能)」は、ある女子校に臨時講師として赴任します。そこで、元恋人の妹の「美澤千歳」と再会します。彼女は、主人公に対する想いを募らせており、それを告白します。そして、主人公と彼女は結ばれ……そこから物語は始まります。臨時勤務の1ヶ月間の間の千歳との半同棲生活は、主人公と彼女、そしてその周りにどういう影響を与えるでしょうか。

 と、いきなり千歳の愛の告白から始まるこのゲームですが、彼女の好きという気持ちを育てて「愛」に変えるのも、利用して「従属」させるのも、プレイヤーの行動しだいです。もちろん、勤務先は女子校ですから、他にも女生徒は登場しますし、若い女性の教師もいます。彼女達と仲良くなることも可能です。
 ゲームは、主にアドベンチャーパートと千歳とのHシーンに分ける事が出来ます。アドベンチャーパートでは、時折現れる選択肢を選択する事で、ヒロイン達のTRUST(信頼度)が上下します。千歳とのHシーンは、PLAY、LESSON、HPLAY、HLESSONの4つのいずれかを選択し、更にその下にある選択肢を選びます。千歳には、LEVELというパラメタが設定されており、これが高くならないとより激しいプレイは選択できないようになっています。また、自宅での夜のHシーンの場合は、MENTALというパラメタが0になるまで、Hを繰り返す事が出来ます。また、同じ選択でも、千歳のLEVELが高くなると反応が変わってきます。

 純愛とダークの2面性を持ったゲームは最近の流行か、結構多いのですが、このゲームはどちらかというとダークよりのようです。もちろん、純愛路線でプレイして楽しめないか、というとそうではなく、ただ、いつでもダークな選択肢が選べるようになっているのがそう感じさせるというだけですが。上のシステム紹介部分にも書いていますが、アドベンチャーパートと独立したHシーンは、ゲーム中のプレイ期間の割にかなり多く、ちょっとだれてしまう事がありました。

 グラフィックは、F&Cの作品だけあって、さすがのクオリティです。音声も、F&Cお馴染みのキャストで、うまいです。BGMはいまいち印象に残りませんが、これは音声とのボリュームバランスが悪いのですね。システムは、いつでもロードセーブできるようになっているのはいいのですが、メッセージスキップ機能がメニューからの選択でしか利用できず、しかもスキップを停止する為にはもう一度メニューを出して、そこで解除してやらないといけないのだけは不満です。あと、セーブが6ヶ所しか出来ないのもマルチエンドのゲームとしては少ないように感じます。

 1回のプレイ時間は、音声/メッセージを飛ばさなければ5時間程度です。
 実は、私はまだダークな展開を一切見ていません。千歳以外とのエンディングも見ていません。その後どう評価が変わるかはわかりませんが、今現在、千歳とのらぶらぶな生活には満足しています。

She'sn

アクセント Windows95版 18禁 純愛アドベンチャー
一押し:柊 鈴音
 アクセントという新しいソフトハウス(ブランド?)の作品第1弾です。事前の雑誌紹介での美しいCGを見て注目していました。

 ゲームは、4本のオムニバスストーリーで、それぞれが四季の季節に割り当てられています。コンセプトが、年下の女の子との純愛ですので、各季節のヒロインはみんな年下です。
 ゲーム自体は、昔懐かしいデジコミ風アドベンチャーで、基本的に「見る」「考える」「話す」のコマンドで物語が進行していきます。その先々で、展開に関る選択肢が現れ、それによってヒロインの好感度が上下したり、ゲームオーバーになったりします。なお、好感度というのは一部のシナリオで内部でカウントされているようですが、プレイヤーの目には見えません。一つの季節をハッピーエンドで終了すると、次に同じ季節を始めからスタートした際に「2回目を始める」という選択肢が現れ、これを選ぶと少し選択肢が増えた、少し展開の違う物語を楽しむ事が出来ます。4つのシナリオをやり込むと、おまけシナリオを見ることができるようになります。

 システムは、フル画面起動、女の子のみフル音声、CD起動、選択肢が出ている所以外ではいつでもセーブロード中断OK、キーボードによるメッセージスキップあり、となかなか親切です。ただ、設定で音声をオフにしたり、マウスでメッセージスキップが出来ないのが残念です。CGのアルバムモードや、ミュージックモードもあります。他に、見たHシーンの回想モードもあります。これは、CGが出ないようなパターンのものまで網羅されています。

 CGの美しさで注目していた、と上に書いていますが、その期待は半分満足、半分不満という結果になりました。確かに、どのCGをとっても「塗り」は安定してうまいのですが、「原画」自体のばらつきのせいでどうも印象が良くないのです。1カットだけ見てみれば、F&CレベルのCGなんですが、シーンごとに同一人物に見えないような絵が多すぎます。あと、Hゲームなのに、女の子の身体が下手なのも問題でしょう。胸の大きい女の子達は、それなりに描かれているのですが、みんな同じ体形だし、胸の小さい女の子はめちゃくちゃです。また、背景に立ちポーズCGを重ねて、感情ごとにポーズを変えるという手法を採用しているのですが、そのCGごとに体形が違ってみえるのも難点です。
 また、せっかく美味しいシチュエーションを多数採用しているのに、シナリオが弱いです。まず、主人公達が不甲斐ない奴等ばかりです。親の支配に勝てなくてもがいてる大学受験生だとか、手のつけようのないスケベ男だとか、女ったらしのホストだとか。さらに、ヒロイン以外に登場する女の子達が、大体ただのH要員になっているのがもったいないです。キャラクタが弱いだけでなく、シナリオ展開も弱いのですが。せっかく、1回目と2回目でシナリオを変えられるようにしているのだから、どちらかではHシーンを控え目にして、キャラクタ達を魅力的に描いてくれたら良かったと思います。
 更に、女の子達はフル音声なのですが、みんな上手くないです。下手、というほどひどい人は少ないのですが。声自体は悪くないので、もったいないです。

 初の作品という事で、いろいろな売れ筋ゲームをよく研究してそれらを取り込もうとした努力は認めますが、まだまだ力不足だと思います。目のつけ所は間違っていないと思うので、これからに期待のソフトハウスでしょう。
 1シナリオのプレイ時間は、ちゃんと音声を聞いて1時間程度、その後メッセージをスキップしながらCGを回収して合計2時間程度です。

 ところで、ふと思ったのですが、このゲームの冬編って、鈴音=杉原真奈美、麗華=遠藤晶を狙ったのでしょうか。絵はどっちも似てますよね。鈴音は、病弱だったり最後のカットで手に小鳥を乗せてたりと、全体的に似てますし。

ムチセクシぃパフぇ お姉様用

TIARE JAST-009 Windows95版 18禁 超ビン×2エロスマルチザッピングストーリー&調教シミュレーションゲーム
一押し:宮村聖歌
 ポムプリてぃパフぇ お子様用の発売時に予告されていた続編です。前作が発売された時は、タイトルから同じ時間を別の視点から見た作品になると思っていたのですが、意外や意外、舞台は前作の勝負が終わって1年後の話でした。

 主人公は、前作の売上げ勝負に勝利して普通の大学生活に戻っていました。そして大学が休みに入って暇になった頃、去年の仕事の際に再会した幼馴染の鈴本摩弥から「仕事を手伝って欲しい」という連絡を受けます。彼女は現在、前作の売上勝負の結果統合された喫茶店「ムチムチセクシぃパフぇ」の店長を勤めていて、人手不足に困っていました。詳しい話を聞く為に、店に赴いた主人公はいろいろあった結果、奪われた店の権利書を取り戻す為、「サオ師のケン」を探す事になったのでした。

 ゲームは、前作と違いアドベンチャーとなっています。「同級生」のように街のマップがあり、建物をクリックする事で移動します。時間という要素はありません。基本的に、初日、2日目・昼間、2日目・夜、3日目という構成になっていて、ある程度フラグが立つと次の時間枠に進むようになっています。
 また、このゲームの特徴として、女の子調教シーンがあります。これは、主人公の視点ではなく「サオ師のケン」の視点、というかケンの手下の調教師の視点になります。アドベンチャーパートで、余計な所を無駄にうろうろしていると、突然「鬼畜ちゃん」「鬼畜くん」というキャラが現れ、調教モードに入るかどうかを聞いてきます。調教モードでは、アイコンを使った女の子の身体をクリックするタイプのシステムになります。女の子には、体力と性感、快楽というパラメタが設定されています。責めるごとに体力が減っていき、性感が上がっていきます。快楽というのは、調教終了時の性感に応じて上昇し、累積していきます。性感がある程度上昇すると、イベントが起こりグラフィックが変わっていきます。私のプレイでは、各ヒロインともに4枚目まで見る事が出来ました。
 オープニングデモで紹介されている、鈴本摩弥、宮村聖歌、シンディ小原、中川真喜以外に、笛咲静香という前作の店長補佐をやっていた人を合わせた5人が今回のヒロインです。彼女達とは、Hして且つ3日目にアジトに乗り込む時に連れて行くと、そのヒロインとのエンディングを迎える事が出来ます。また、摩弥の場合はノーマルエンディングとして設定されているようで、他の誰とも結ばれなかった場合も彼女とのエンディングになります。また、それ以外にも前作で登場した女の子達も一人を除いて登場します。彼女達にもちゃんとHシーンは用意されていますが、エンディングはないみたいですね。

 前作が絵はともかく、ゲームとしては面倒くさかったり、イベントが少なかったり、育成の意味が良く解らなかったりと、あまりいい出来ではなかったので期待はしてなかったのですが、いい意味で裏切ってくれました。さくさく進んで簡単にHなCGが見れる、でもってそれなりにらぶらぶ、とお手軽なゲームを求める人にはお薦めです。お話的には、なんで喫茶店乗っ取りをするやつが女の子を調教してるんだとか、そのへんがよく理解できませんでした。あと、前作の続きなのに、前作のエンディングがなかった事になっているのもちょっと納得がいきません。でも、それらを差し引いても、私はこのゲームを気に入りました。

 システムは、いつでもセーブ・ロードOK、フルスクリーンとウィンドウ表示のどちらでも動作、CTRLキーでメッセージの高速スキップなど、前作より少し親切になっています。システムで見れる項目の中に意味不明のものがあるのが謎ですが、必要な機能はちゃんとついているので気にしない事にします。

 現在、真喜ちゃん以外とのエンディングを見て、美喜ちゃんとのHシーンを見れていない状況です。1プレイの時間はスキップなしで2時間くらい、スキップすれば30分〜40分程度です。前作以上に、絵が気に入れば買いだと言えるでしょう。

ProjectVC+フェアリーテールリミックス Volume 4

フェアリーテール F&C-094A,B Windows95版 18禁 育成シミュレーション他
一押し:ユーティ
 もともと壁紙やスクリーンセーバーなどのデスクトップアクセサリ集として始まった「フェアリーテールリミックス」シリーズですが、前作から少し大きめのミニゲームとセットで販売されるようになりました。今回は、バーチャコールの新しいオペレータを育てる育成シミュレーションがメインとなっています。

 今回は、CD2枚組で内容は以下のようになっています。
 ・Project VC(Disc A)
  新しいバーチャコールのオペレータ「ユーティ」を育成するゲーム。
 ・フェアリーテールスペシャル(Disc A)
  NaturalVirtuacall3などの描き下ろしCGの壁紙集です。
 ・フェアリーテールセレクター(Disc B)
  Virtuacall3のCG、音楽、音声を使って簡単なムービーのようなものを作成するツールです。
 ・バーチャコール山賊版(Disc B)
  Virtuacall3のキャラ達についての短篇ノベル集です。但し、キャラ達は「本編とは違った舞台設定や生活環境、性格、年齢などに置き換え」られています。要するに本編とのつながりは一切ないという事です。
 ・デュプリンのフェアリーえくすぷれす(Disc B)
  開発者インタビューや、F&Cの次回作についてのインフォメーション、投稿CGコーナーがあります。
 ・メモリアルギャラリー(Disc B)
  NaturalVirtuaCall3の描き下ろしCGやゲーム中のCGのコラージュによる壁紙集です。
 ・ミュージックモード(Disc B)
  次回作「ロマンスは剣の輝き2」の主題歌などが聴く事が出来ます。

 各種アクセサリについてはさておいて、メインゲームの「Project VC」についてレポートします。

 主人公はバーチャコールのユーザの一人です。久しぶりにアクセスしたパーティラインはメンテナンス中で、そこでプリシアからバーチャコールの新しいオペレータ候補の女の子「ユーティ(名前変更可能)」を紹介されます。あなたは彼女を1ヶ月間教育して立派なバーチャコールのオペレータにすることができるでしょうか。

 平日は午前と午後に1回ずつトレーニングを行ないます。トレーニングは、勉強系、容姿系、礼儀系、自我系、体力系の5系統で、それぞれ3種類ずつ、合計15種類のコマンドで行ないます。休日は、デートをしたり、お話をしたり、一人で遊びに行かせたりする事が出来ます。
 育成開始時、ユーティは小学生程度の外見ですが、彼女の育成が進むに従って外見も変化します。また、性格も何通りか用意されており、トレーニング大成功時のメッセージなどが変わっていきます。

 育成自体は、非常にシンプルなもので、ゲーム時間も1〜2時間程度と非常にお手軽なものです。とは言っても、CG枚数もそこそこあり、ユーティの性格・外見変化のおかげでくり返し遊べます。ほぼ全セリフに音声がついているのも良いです。ただ、主人公の名前はともかくユーティの名前が変更可能になっている為に、「ユーティ」という言葉が含まれる音声がそのまま発声されていないのが残念です。ユーティでいいと思うのですが。

 壁紙集などをまとめるシステムは、非常に凝ったデザインでこだわりが感じられて良いです。また、バーチャコール山賊版で使用されている画面エフェクトなどもかなり格好いいです。
 メインとなっているゲームがちょっとシンプルすぎる気がしますが、悪くない出来だと思います。ただ、いないとは思いますが同社の他のゲームに全く興味がなく、このゲーム(Project VC)だけの為にこのソフトを購入するのはかなり高い買い物ではないでしょうか。CD2枚組、内容満載で7800円ですから、納得できる人なら充分お買得だと思いますが。

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