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はたらく少女 てきぱきワーキンラブ

NECホームエレクトロニクス HECD6026 PCエンジンCD-ROM マルチシナリオアドベンチャーゲーム
一押し:アルラ・ナーナ・ラクチ
 竹本泉原作の育成シミュレーションゲームです。ジャンルでは、「マルチシナリオアドベンチャーゲーム」となっていますが、基本的にはパラメタを上げてイベントをクリアしていくタイプのゲームです。
 プレイヤーは、その他省(どこの役所で処理していいかわからない仕事を処理する役所です)の職員となって部下の「ナオミ」「ヒカル」「エダルト」の3人にいろいろな指示を与え、いろいろな仕事を処理していきます。例えばその仕事が「ファッションモデルの代役」だったり、「動物園から逃げ出した動物の捕獲」だったりします。仕事が成功すれば、ボーナスが獲得できます。
 ゲーム中時折、仕事の依頼が発生しますが、特殊な仕事以外は結果が報告されるだけです。それでも、成功/失敗*ナオミ/ヒカル/エダルトの6通りの結果がありますし、1回のプレイですべての仕事が見れるわけではないので複数回プレイする楽しみがあります。特殊な仕事として、第?話として語られる3つの仕事があります。これらは派遣した部下から判断を煽がれ、それに指示することによって展開/結果が変わってきます。この時、忠誠度が低いと指示通りに動いてくれなかったりもします。
 ゲーム本体は、ごくシンプルな育てものです。PCエンジンのCD-ROMドライブは1倍速ですがそれを感じさせない作りになっていますので、今のゲームに慣れた方でもストレスなく遊べます。なお、1回のプレイ時間は、育成時のアニメーションをじっくり見て3時間、飛ばせば2時間弱程度で終了しますので、複数回プレイしても苦痛ではありません。それに、音質こそ悪いですが良くしゃべります。ゲーム中、選択肢/パラメタ表示以外は一切文字が表示されないくらいです。ただ、音声のみで進行する時は、キー入力待ちもありませんので、席をはずす時にはタイミングを見計らわなくてはいけません。

 PCエンジン最後のゲームであろう、このゲーム。竹本泉ファンなら買って損はないと思うくらい良い出来です。面白いゲームはCPUパワーがなくても作れるということを再認識させてくれました。

ポケット・ラブ

キッド DMG-P-APLJ(JPN) ゲームボーイ 恋愛シミュレーション
一押し:高尾水樹
 まさかのゲームボーイ用恋愛シミュレーションです。色は出ない、ドットは荒い、音はPSGというおよそビジュアル重視のゲームが作れないハードで、恋愛シミュレーションというものを成功させるにはどうすればいいのか?その答えの一つが、このゲームが取った手法「セリフを録音したCDを添付して、それをゲーム画面にシンクロ再生する」です。

 まずカートリッジをセットして電源スイッチをオンにすると、CDシンクロ機能を使うかどうかを聞いてきます。ここで「CDシンクロをする」を選ぶと、CDの再生トラック指定のメッセージの後にオープニングが始まるのですが、私はこの時点で「あ、コレは結構いけるわ」と思わされました。ビジュアルはアニメーションもない、シンプルなものですが少ない色数(濃淡)で7人の女の子を描き分けていますし、なにより有名声優陣の音声が付いた時点でモノクロで表示されているヒロイン達に明確な個性を作りだしてしまいます。

 ゲームのストーリーは、高校2年の4月からクリスマスまでを過ごし、恋人を作るというものです。
 流れは、平日と休日にわかれています。平日は月曜から土曜までそれぞれ「かなり頑張る」ことと「頑張る」ことを入力して、まとめて実行します。休日は、普段使えるコマンドに加えて「連絡」と「出かける」が使えます。「連絡」は女の子とデートの約束をしたりプレゼントをする為に呼び出したりします。「出かける」は「ショッピング街」に向かった場合は買い物が出来ます。その他の場所に朝に行った場合は、そこから女の子を電話などで呼び出してデートすることも可能です。
 簡単に言ってしまうと、ときめきメモリアルからパラメータを減らしてコマンドを拡張したような感じです。
 下校イベント、平日中に「格好良くなったね」などという女の子からのパラメタが上昇したことに関する通知など、ときめきメモリアルにあった突発イベントに加え、登校時の挨拶や、休み時間に自分を見つめている女の子など、うるさいくらいにイベントが多いです。とは言っても、同じタイプのイベントばっかりなんですけどね。
 表示できる文字数の関係もあってか、イベントや一部の文章は「目的」しか書かれておらず、思わず苦笑してしまうようなものが多いのですが、ゲームボーイの客層を考えると、このくらいストレートでないと理解してもらえないのかもしれません。

 シナリオの方は、前述のとおり文字数の関係か舌足らずな文章が多いのですが、「明快な文章」だと好意的に解釈してしまいましょう(笑)。告白シーンのほうは、音声がつきますし、文章の長さもゲーム中のイベントとは比較にならないので、さすがにぐっとくるものがあります。
 このシナリオは、一部業界で著名な「さっぽろももこ」さんによるもののようです。スタッフロールを見ていると、キャラクタデザインの所にも彼女の名前が載っていましたが、絵以外の設定を担当されたんですかね。彼女の絵柄とこのポケットラブの絵柄はいまいち結び付かないです。

 肝心のCDシンクロは「オープニング」「告白(グッド)」「告白(バッド)」と「その後」くらいしかないのですが、要所を押さえてくれているので及第点でしょう。大体、添付のCDは収録時間が72分15秒なんで、これ以上は増やせません。
 声優のキャストは、冴木るるな(國府田マリ子)、高尾水樹(岩男潤子)、松田由美(宮村優子)、森園美里以&森園麻里以(井上喜久子)、愛川涼音(氷上恭子)、篠沢ももよ(横山智佐)と、非常に豪華です。
 CDには、秋元康プロデュースのテーマソングと各セリフ、声優さんの一言が収録されています。このテーマソング「逢えると思ってた〜ポケット・ラブ〜」が、すごく気に入りました。さすが秋元康、ツボを押さえた詩を書いてくれます。歌っているのは、岩男潤子、宮村優子、氷上恭子の3人です。

 プレイ回数は、1回で高尾水樹のバッドエンドを見ました。実は私は、今CDのトラック番号を確認して、初めて先程見たエンディングが「バッドエンド」だったのだと気付いたのです(笑)。なぜなら、このエンディングでは「二人はコレから……」という様なことを匂わす流れだったので、全然「バッド」に感じなかったのですね。この辺は、非常にうまいと思います。

 なんか、誉めてばっかりなんですが、やっぱりゲームボーイでプレイしているとまず「疲れる」というのがあります。コマンド入力時の操作性も良くないですし。
 でも、プレイ時間は2時間程度で、同じ様な、とはいえイベントがたくさん起きるので結構退屈せずに遊べます。

 話の種にでもなれば、と思ってあまり期待せずに買ったのですが、画面が荒かろうと「ハイクオリティな音声」が付けば感情移入できるものですね。
 ただ、このゲームは私が買ったCD付きパッケージ以外に、ゲームカートリッジのみの販売もありますので、CDがない場合の評価は半減してしまうでしょうけど。
 とりあえず、あと数回はプレイして見るつもりです。

カードキャプターさくら〜さくらとふしぎなクロウカード〜

バンダイ/NHKソフトウェア SWJ-BAN01A ワンダースワン 育成アドベンチャー
一押し:木之本桜
 カードキャプターさくらのゲーム化第3弾です。第2弾のPS版とは製作元も内容も違っています。今作はPS版同様アニメのクロウカード編をなぞっていますが、さくらの育成がメインとなっています。

 育成は、1週間の始めにメニューを設定する事で行ないます。スケジュールは、「国語」「算数」「音楽」「料理」「体育」「クラブ」のいずれか二つまでを選びます。また、一つだけを選ぶ事や何も選ばない事も可能です。一つだけ選ぶとそのメニューに専念することになり、何も選ばないと休息する事になります。さくらのパラメタは、HP、MP、たいりょく、はやさ、ちしき、かんせい、つかれの7種類です。1週間が終了すると、さくらの1週間の成果を知世が報告してくれます。このパラメタは、エンディングに影響するものではなく、ゲーム中に点在するクロウカードとの戦闘時に参照されます。日曜日には、買い物に出かけたり、友達のいる所に出かけたり、家でお手伝いをしたりします。買い物は、パラメタに影響する物を購入できるだけでなく、イベントに関する物を買えることもあります。友達と会ったり、手伝いをするとその人とのなかよし度が上がります。これが高くないと発生しないイベントもあるようです。
 平日や休日に突然イベントは割り込んできます。クロウカードを見つけたり、誰かの誕生日だったり、学期末試験だったり。
 クロウカードを見付けた場合は、多くの場合イベントの後に戦闘になります。ここでは、「カード」「まもる」「よける」「ケロ」「小狼」のコマンドを駆使して戦います。カードは、それまでに入手したカードを使用します。カード選択時に「せつめい」を選ぶと効果が見られますので、使うまで効果がわからないなどという事はありません。カードは、それぞれ違った効果があります。強力なカードほど消費するMPが大きくなります。まもるを選ぶと、敵の攻撃のダメージを半減させ、MPが回復します。よけるは回避率を上昇させ、体力を回復させることができます。もちろん、よけるは失敗する事もありますが。ケロは、ケルベロスにアドバイスをしてもらいます。小狼は、小狼に攻撃してもらいます。序盤やイベントによってはいませんが、いる時は強力な攻撃をしてくれます。但し、頼りすぎるとカードを取られてしまいます。そして、さくらのHPが0になる前に、カードに一定のダメージを与えると、ケルベロスから封印の合図が送られます。ここで、適当なカードを選んで封印する事で戦闘が終了します。もちろんゲームですから、カードにさくらが負けてしまう事もあります。この場合は、そのカードは入手できずに先に進む事になります。
 そして、数々のイベントを潜り抜け、1年後の3月末に最後のイベントが起こってゲーム終了となります。

 このゲームでは、アニメや原作だとカメラの視点だったり、他のキャラの視点だったりした場面も全てさくらの視点のみで語られています。ですので、説明不足な部分なども多いですが、事前に予習のできている人には楽しめると思います。
 前述したように、登場キャラとのなかよし度によって発生するイベントが変わってきます。ですので、誰と仲良くしているかで入手できるカードも変わってくるのでしょう。このゲームは戦闘が中心なのに、比較的使えそうな剣のカード等が私のプレイでは手に入っていないのです。例に挙げた剣のカードは、佐々木利佳ちゃんと仲良くしておかないと手に入らないんでしょうね。
 パッケージにはマルチエンディングと書かれていますが、私のプレイした感じだと最後の審判に勝利した場合と負けた場合の2パターンしかないのではないかと思います。暇があれば、偏った育成やカードをことごとく入手せずに進むなど、変なパターンを試してみようかと思っていますが。

 CG、音楽ともかなり頑張っています。CGは白黒なのが残念だと思えるくらい表情豊かですし、音楽はアニメのBGMをイメージを損なわないようにワンダースワンの貧弱な音源に載せています。フォントも読みやすいですし、Yボタンを使って片手で遊べるようにもなっていたりと、かなり出来の良いゲームだと思います。
 残念なのは携帯ゲームなのに、いつでもセーブすることができない事です。アクション性のあるゲームではないので、何か用事が出来たら電源を付けっぱなしにして放っておいてもよいのですが、やはりセーブしていないのは不安です。セーブできるのが日曜のメニューだけなのに、日曜日がイベントで潰れる事などもあって、ちょっと焦ってしまうことがありました。

 1プレイの時間は……4〜6時間程度でしょうか。携帯して、暇な時間にプレイしていたので、はっきりとは断言できません。アニメをなぞっているのに、説明不足という点でファンにしか薦められないゲームではありますが、今まで発売されたカードキャプターさくらのゲームの中では一番楽しめたような気がします。
 ファンならワンダースワンごと買う価値はあると思います。もちろん、わざわざ買うのならスケルトンピンクの本体を買うのが吉です(笑)。

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