メインメニュー

カードキャプターさくら 知世のビデオ大作戦

セガ 610-7976 ヴァーチャルビデオ撮影ゲーム
一押し:大道寺知世
 カードキャプターさくらを見て(読んで)誰もが一度は想像したことがあるであろう、知世ちゃん視点が楽しめる本作。撮影という特徴を活かす為か、なんと主要な画面は全てポリゴンで描かれる事になっています。

 ゲームでは、アニメのエピソード中の一部を知世ちゃんの視点で撮影する事になります。モードにはゲームモードとフリーモードがあり、ゲームモードはノルマが課せられたゲームオーバーありのモード、フリーモードは文字どおりノルマもなく自由に撮影できるモードです。ただし、フリーモードはゲームモードでクリアできた面しか選択する事ができません。
 ゲームモードを始めると、まずステージ紹介が始まります。音声こそありますが、単に文字が文字が流れるだけでちょっと寂しいですね。続けてそのストーリーに続く導入のポリゴンムービーが始まります。これはアニメの1シーンをポリゴンで再現したものです。続けて撮影ステージ1に移ります。この撮影ステージでは、「さくらを横から撮るんや!」等というケロちゃんの音声ガイドがあり(オプションでオフにすることもできます)、それにしたがってカメラを動かし、Aボタンで撮影します。1つの指示が有効な時間は決まっており、左下のゲージで参照できます。この時間の間に目的の写真が撮れれば何度失敗してもOKです。撮れないとミスになり、これが4回分累積するとその場でゲームオーバーになってしまいます。1ステージ中には3〜4回程度のシャッターチャンスがあります。それとは別にシークレットというシャッターチャンスもあります。こちらは指示はなく、時間内に正しい絵を撮影できればOKという事になります。惜しい位置で失敗すると一応ガイドが出るのでそれを参考に正しい絵を考えることもできます。そうして、ステージが終わるとアイキャッチで現状の進行具合が評価され、続けて撮影ステージ2に移ります。こちらも先程と同じようにシャッターチャンスとシークレットをクリアしていく事になります。ミスの回数はこのステージの間はクリアされませんので注意してください。そうして無事クリアするとケロちゃんにおまかせ!コーナーに入ります。ここでは、このステージの撮影結果発表が成されます。1ショット毎にケロちゃんのコメントが入ったり、コレクト要素をゲットできた旨を知らせてくれます。その後今回のプレイ内容をセーブするかどうかの質問があり、その後次のステージに進みます。ステージ数は3つで、それらを3つの難易度全てでクリアするとスペシャルステージを遊ぶ事が出きるようになります。これは、他のステージと違ってクロウカードとの戦闘シーンではなく、さくらと雪兎のデートシーンの撮影になります。なお、難易度「むすかしい」では今までミスにならなかったシークレットも、逃すとミスになりますので、かなり難しくなっています。また、難易度「ふつう」より上のレベルでは「やさしい」ではできなかったフレームのある程度の平行移動とズーム操作が出来るようになり、より撮影の幅が広がります。
 ここまで見ると、写真を撮ってるだけで何処が「ビデオ大作戦」やねんという感じですが、実は先程のステージクリア後のプレイ内容セーブというのがそれなのです。そのセーブデータにはゲーム中のカメラワークがセーブされていて、後でそれを「ともよのこべや」というメニューの「ホームシアター」で再生する事が可能なのです。ここでは、撮影したビデオに対して、スロー再生や巻き戻し再生を行ったりA-B間再生を行ったりする事ができます。また、A-B間再生を5ヶ所まで選択して新たなオリジナルビデオを作成することもできます。この時、その全体に対して収録されているBGMから好きなモノを指定して再生させる事も可能です。
 また、この「ともよのこべや」ではゲーム中に入手した各種コレクト要素を参照する事ができます。VM用のミニゲームやアクセサリのダウンロードや、前述のビデオ編集、キャラ紹介やコスチューム紹介、またDC上で遊ぶおまけゲーム「ケロちゃんのおやつ大作戦DX」も遊ぶ事ができます。このゲームはセガの少し昔の落ち物ゲーム「ぱくぱくアニマル」のキャラ変更版です。キャラを選択してプレイできますが、あまりキャラ毎の差はないみたいですね。
 オープニングムービーには「Catch You Catch Me」に乗せて、アニメのカットがかなり細切れで流れます。エンディングは「あなたといれば」で絵柄はオープニングと同じようなコンセプトです。

 このゲームのウリはやはり「カードキャプターさくら」のゲームである、という事だと思うのですが……ポリゴンがいまいちアニメ絵に似てません。確かにアニメ絵をポリゴンにするのはかなり難易度が高いのでしょうけど、ウェブ上でアマチュアの方の公開されている愛に溢れるポリゴン絵を見ている限り決してこれが限界だとは思えません。また、それが仕方がないと思えるくらい物量があるのかというとそうでもありません。お話しはアニメの1話、3話、8話を抜粋したもので、流れとしては序盤も序盤、全く進行していない状態で終わります。当然バトルコスチュームも3つ(1話にはありませんから正しくは2つですが)ですし、総プレイ時間も1難易度に限ればたった1時間で終了できてしまいます。この程度のボリュームで終わるのなら、せめてもっとポリゴンを美しく仕上げて欲しかったです。折角さくらちゃんを撮影できるのに、この絵柄では楽しくありません。また、撮影できるシーンが夜や屋内だけというのも寂しいですね。もっとバリエーションが欲しかった所です。

 限定版の箱の大きさやおまけの充実度を見るとやはりこれはファンアイテムでしかないのかなあ、なんて思わされてしまいます。コンセプトを聞いた時には非常に楽しみに思っただけに残念な出来でした。

 あ、凄いと思ったところもありました。操作の不要なパート、例えばステージ紹介やその後のデモムービーはロード中であろうが問答無用でスキップが効くのです。まあ、この程度の快適さがないと全ての難易度を制覇しようとは思いませんでしたが。あと、音楽は打ち込みなんでしょうかね。かなりの再現度です。もう一つ、これは今まで発売したPS版の3作もそうだったのですが、徹底してメニューに音声ガイドが付いている事ですね。この辺は子供向けを意識してか、かなり好感をもてます。ただ、このゲームを子供がプレイして嬉しいかどうかは疑問ですけど(苦笑)。

 前述のようにざっと1難易度をプレイするのに1時間弱、その他の難易度を制覇するのもあわせても4時間程度で終われます。ゲームとしては面白くないですが、ちょっとだけ「楽しい」です。この微妙な感覚がわかるカードキャプターさくらファンなら買ってもいいかもしれません。ただ、何度も書いているようにポリゴンの出来はいまいちなので絵的な楽しみは皆無と思ってください。

メインメニュー
hugie@733x.com